ヴァンフォーレ甲府 B-
→ 降格1年目だった2018年は序盤から低迷した。4月30日という早いタイミングで吉田達磨監督は退任。元山口の上野監督に代わった直後は爆発的な攻撃力を武器に一気に勝ち点を積み上げたが過密日程に苦しんで勢いは続かなかった。終わってみると9位。ほとんど昇格争いに絡むこともできなかった。上野監督は退任して2017年に大宮の監督を務めた伊藤彰監督を招聘。J1復帰を目指すことになった。
選手の入れ替えは激しかった。31試合で6ゴール12アシストを記録したMF小塚(→大分)が流出。さらにはユース出身で期待の星だったMF堀米勇(→千葉)もチームを離れた。MF堀米勇は昨シーズンから「7番」を託されるなど新生・甲府を引っ張っていかないといけない立ち位置だったが思うような結果は出せなかった。プラチナ世代を代表するアタッカーの1人として大きな期待を受けていたが伸び悩んでしまった。
他にも右WBの1番手になったMF道渕(→仙台)が移籍。ユース時代を過ごした仙台への移籍を決断した。期限付き移籍だった左WBのDF高野(→横浜FM)も抜けたので重要な選手がたくさん抜けているが、その一方で、FWピーター・ウタカ(徳島)、FW佐藤洸(金沢)、MF横谷(大宮)、MF後藤京(Y.S.C.C.横浜)、MF内田健(山形)、DF武岡(川崎F)などを獲得。明確な武器を持った選手をたくさん獲得することができた。
さらに昨シーズンは福岡でプレーしたFWドゥドゥ(福岡)も復帰。2018年にブレイクしたFWジュニオール・バホスの引き止めにも成功したので攻撃的なポジションは魅力のある顔ぶれになった。加入した選手の多くは中堅からベテランになるので年齢層が高くなる可能性が高まっているのは気になるが実績のある選手が増えた。当然のことながら、「1年でのJ1復帰」を狙えるだけの戦力になったと言える。