横浜FC→ 3位でプレーオフに出場しながら2回戦で東京Vに敗れて2007年以来のJ1復帰を逃した横浜FCは今シーズンもタヴァレス監督がチームを率いることになった。2度目のJ1昇格を目指すことになるがオフの選手の入れ替えは最小限にとどまった。攻撃の中心であるFWイバとMFレアンドロ・ドミンゲスはともにチームに残った。強力コンビが今シーズンも横浜FCの攻撃の中心になるのは間違いないところである。
同じようなメンバー構成で新シーズンを迎えることになったが、唯一、主力選手で流出したのはMF野村直(→徳島)になる。昨シーズンは36試合で5ゴールを記録。FWイバやMFレアンドロ・ドミンゲスと上手く絡んでたくさんのチャンスを演出した生え抜きのアタッカーが流出したのは戦力的な意味でも精神的な意味でもショックは大きい。横浜FCに加入して5年目。チームの顔になりつつあったので驚きのニュースだった。
「MF野村直の穴をどのように埋めるのか?」が注目点になるがMF松浦(磐田)を獲得した。同じアタッカーの選手になるがMF松浦の方が経験が豊富で技術は高い。スピードや得点力やシュート力はMF野村直の方が上。アタッカーとしての系統はやや異なるが実力的には申し分ない選手である。MF松浦は得点力の高い選手ではないが36試合で5ゴールだったMF野村直と同じくらいの数字を残すようだと大助かりである。
他にはDF乾大知(鳥栖)とGK竹重(栃木SC)を獲得した。DF乾は空中戦に強い選手である。昨シーズンはCBが本職とは言えない選手を最終ラインの一角で起用するケースが多かったのでDF乾大知の獲得は効果的な補強に思える。一方のGK竹重は昨シーズンの後半は栃木SCの正キーパーとして活躍した。GK南やGK辻との競争になるがGK竹重が定位置を獲得したとしても何ら不思議はない状況である。