■ いきなりの2ゴールの活躍移籍マーケットの最終日に当たる1月31日(木)にトルコのベシクタシュに期限付き移籍した元日本代表のMF香川は2月3日(日)に行われたアンタルヤスポル戦で途中出場。トルコでのデビューを飾ったがいきなり2ゴールの活躍。鮮烈なデビューを飾った。後半36分に登場したMF香川はファーストタッチで前を向いた状態でドリブルを仕掛けるとまたぎフェイントから右足でシュート。投入から約18秒で初ゴールを奪った。
さらに後半39分には左SBのDFアドリアーノがFKを獲得するとキッカーを任されたMF香川は縦回転のFKを決めて2ゴール目。いきなりプレイスキッカーを任されてFKでゴールを奪った。直接FKを蹴ることは、C大阪時代も、ドルトムント時代も、マンチェスターU時代もほとんどなかったが、公式戦で直接FKを決めるのはC大阪での最終戦となった2010年5月の神戸戦(H)以来だと思われる。珍しい形のゴールとなった。
→ 2010/05/16 【C大阪×神戸】 シンジ 旅立ちの日 (生観戦記 #4)わずか3分間で2ゴールを奪ったMF香川の活躍もあってベシクタシュは6対2でアンタルヤスポルに大勝した。勝利したベシクタシュは20試合で9勝5敗6分けの勝ち点「33」。2位のガラタサライとの差は「3」となった。首位のバシャクシェヒルは13勝2敗5分けで勝ち点「44」。首位を独走しているのでリーグ制覇はかなり難しいが「2枠」が与えられるCLの出場権獲得は十分に可能な位置に付けている。
■ 驚きだった縦回転の直接FKベシクタシュに合流して数日。スタメン出場も予想された中、ベンチスタートになったMF香川だったが、鮮烈過ぎるデビューを飾った。トルコ国内での注目度や期待値はもともと高かったが2ゴールの活躍を受けてさらに沸騰するだろう。「4対1とベシクタシュが大量リードを奪っている。」という楽なシチュエーションで投入されたが最初のプレーでドリブルからゴールゲット。相手の股下を狙った巧みなシュートだった。
1点目のゴールも驚きだったが2点目のFKはさらに驚きだった。先のとおり、ほとんどFKを蹴らない選手である。C大阪での最終戦となった2010年5月の神戸戦(H)で直接FKを決めているが、それまではほぼC大阪でもFKは蹴っていなかった。当時、「最後の試合だから」とキッカーを任されたと思うが、公式戦で決めるのは(おそらくは)この時以来で通算2ゴール目。しかも、縦回転のFKだったのは驚きだった。
当然、レベルの高いキーパーであれば止めることが出来ていた可能性はあるが、キーパー方向からの映像を見ると不規則に変化しており、キーパーは逆を突かれる形になっている。少し距離のある位置でのFKだったが、キーパーの手前でバウンドする嫌らしい軌道だったことも良かった。ドルトムントにはいいキッカーが多いので披露するチャンスは無かったが、練習を重ねて会得したシュートだったと思われる。
センセーショナルなデビューを飾ったが「デビュー戦」というのは本当に大事である。「最初の試合でインパクトを残せるのか?否か?」でその後のやりやすさなどは大きく変わってくる。セリエAのペルージャに移籍したMF中田英がデビュー戦で2ゴールを決めたのは20年以上前の話になるが今でも語り草になっている。最初に大きなインパクトを残すことが出来ると全てがいい方向に流れていくことが多い。
■ 代表復帰を期待する声は大きくなると思うが・・・。公式戦でプレーするのは約3か月ぶりだったが戦力外に近い扱いを受けたにもかかわらず、気持ちを切らすことなく準備をしてきたことが実を結んだと言える。アジア杯の決勝戦でカタールに1対3で敗れた直後ということもあってMF香川の代表復帰を期待する声はさらに高まると思うが影響力の強い選手なので簡単には再招集することはできない。招集するのであれば本人も監督も強い覚悟が必要になる。
日本代表は新しいスタートを切っており、若い選手が一気に増えた。「一度、呼んでみて、ダメだったら外す。」というのはMF香川クラスの選手になると失礼である。J1でゴールを量産して乗っているFW北川航やFW鈴木優などの若手をお試しで代表に招集するのと、ずっと日本代表の中心としてプレーしてきたMF香川を招集するのは意味合いが大きく異なる。代表復帰のためのハードルは他の誰よりも高い。
森保監督は慎重に判断しなければいけないが「攻撃に変化を加えることが出来る選手が少ない。」というのはアジア杯の日本代表の大きな問題点だった。怪我で離脱したMF中島翔もそういうタイプの選手ではない。MF南野やMF原口も同様。MF堂安はアイディアを出せる選手になるがアジア杯では良さを出しきれなかった。今後も継続して結果を出せるのであればMF香川の代表復帰は十分にあり得るだろう。
→ 2019/01/31 【森保JAPAN】 日本代表への復帰が期待される選手 (11位-20位)
→ 2019/02/01 【森保JAPAN】 日本代表への復帰が期待される選手 (01位-10位)
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