名古屋グランパス B-
→ 「14試合未勝利」と苦しんだ時期を乗り越えて夏場には7連勝。ジェットコースターに乗っているかのような浮き沈みの激しいシーズンになった名古屋は最終節でJ1残留を達成した。何とか生き残ることが出来たが34試合で52得点/59失点。GKランゲラックの神がかり的な活躍に助けられたシーンは非常に多かったものの失点数はJ2降格となった長崎と同じでワースト1位タイ。大味な試合がたくさんあった。
昇格2年目の2019年は上位進出が期待されるがGK楢崎が現役を引退。他クラブへの移籍も考えられた中、名古屋でキャリアを終えることを選択した。また、FW佐藤寿(→千葉)とFW玉田(→長崎)もチームを離れたので精神的な支柱だったベテランが一気に抜けている。リーダーシップを発揮できる選手が抜けているのは気になるところである。誰が中心となってチームをまとめるのか?は注目ポイントになる。
オフの補強は成功したと言える。新たに加入が決まったのは新卒の選手を除くとMFマテウス(大宮)、DF千葉(広島)、MF伊藤洋(磐田)、DF吉田豊(鳥栖)、MF米本(FC東京)、FW赤崎(川崎F)の6人になる。中でも期待が集まるのはブラジル人のMFマテウスになる。J2の大宮で42試合に出場して12ゴール8アシストを記録。2018年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたJ2屈指のアタッカーの引き抜きに成功した。
大宮で出場機会に恵まれなかった頃から「川崎FのMFレナトに似ている。」と言われてきたがMFレナトをJ1屈指のアタッカーに成長させたのは川崎F時代の風間監督である。基本はパスサッカーになるがドリブラーの生かし方を十分に心得ている指導者なので大きなインパクトを残す可能性は高いと考えられる。FWジョーならびにFWガブリエル・シャビエルとどんな関係を築くことができるか?は興味深い。