■ ついに迎えたアジア杯の決勝戦アジア杯の決勝戦。ここまで6連勝。準決勝で「アジア最強」とも言われるイランに3対0で大勝して決勝進出を果たした日本は快進撃を続けるカタールと対戦した。3年後に自国開催のW杯を控えるカタールも同様に6連勝。準々決勝では韓国、準決勝ではUAEに勝利しているが、ここまでの6試合で16得点/無失点。驚異的な数字を残している。カタールは初の決勝進出となる。勝てばアジア杯は初優勝となる。
日本は「4-2-3-1」。GK権田(鳥栖)、DF酒井宏(マルセイユ)、DF冨安(シントトロイデン)、DF吉田(サウサンプトン)、DF長友(ガラタサライ)。MF塩谷(アル・アイン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF堂安(フローニンゲン)、MF南野(ザルツブルク)、MF原口(ハノーファー)。FW大迫(ブレーメン)。イラン戦で怪我をしたMF遠藤航はベンチスタート。代わってUAEでプレーするMF塩谷がボランチでスタメン起用された。
ベンチスタートになったのはGKシュミット・ダニエル(仙台)、GK東口(G大阪)、DF三浦弦(G大阪)、DF槙野(浦和)、DF佐々木翔(広島)、DF室屋(FC東京)、MF遠藤航(シントトロイデン)、MF乾(ベティス)、MF伊東純(柏)、FW北川航(清水)、FW武藤嘉(ニューカッスル)の11人。ボランチのMF青山敏は怪我のためすでにチームを離脱している。スタメンの可能性もあったDF室屋は引き続いてベンチスタートになった。
■ カタールが初優勝を果たす。6戦全勝同士の日本とカタールの試合は前半12分にMFアフィフのパスを受けたエースのFWアリが浮き球で自らシュートコースを作ってから放ったオーバーヘッドが決まってカタールが先制に成功する。FWアリは今大会9ゴール目。アジア杯の1大会での最多ゴール記録を更新した。さらに前半27分にもMFハティムのミドルシュートが決まって2対0とカタールがリードを奪ってハーフタイムに突入する。
早く反撃のゴールが欲しい日本は後半17分にMF原口を下げてFW武藤嘉を投入。2トップ気味の布陣に変更してトップ下だったMF南野のポジションを左SHにスライドさせる。すると後半24分にMF塩谷のパスを起点に中央を崩すと抜け出したMF南野が鮮やかなシュートを決めて1点差に迫った。MF南野はようやくの今大会初ゴールとなった。1点差になった後もしばらくの間は日本がペースを握り続けた。
同点に追いつけそうな雰囲気になったが後半35分に相手のCKの場面でCBのDF吉田が痛恨のハンド。VARで確認された結果、判定通りでPKとなった。これをMFアフィフに決められて痛すぎる3点目を奪われた。3対1で勝利したカタールがアジア杯を制して初優勝を飾った。3年後に自国開催のW杯を控えるカタールにとって歴史的な優勝になったと言える。日本はあと1つのところで5度目のアジア制覇を逃した。
■ 文句なしのアジア制覇快進撃を続けてきたカタールがアジアの頂点に立った。W杯に出場した経験がない国なので「大丈夫なのか?」という声は多いが弾みの付く優勝になった。準々決勝は韓国、準決勝は開催国のUAE、決勝は日本を相手にいずれも90分の戦いで勝利。日本との決勝戦の前に「何人かの選手の国籍問題」が大きな話題になったが仮にその点が何ら問題ないのであれば「文句なしのアジア制覇」と言える。
近年のカタールはスペイン人の指導者を呼び寄せて強化を進めてきたが「実った。」と言える。もともと若年層の代表チームはアジアの大会で結果を残してきた国になるが2016年のU-23アジア選手権は4位で、2018年のU-23アジア選手権は3位。このときに活躍した選手が順調に伸びてきてついにフル代表でも結果を残した。決勝の戦いぶりを見ると「最もアジア王者にふさわしいチームだった。」と言える。
細かくパスを繋いで中央やサイドを突破するシーンはあまり多くないがプレッシャーをかけられても簡単にかわしてボールを前に運べるだけの技術と組織力を持ったチームである。「パススピードの速さ」はカタールがナンバー1だったように感じる。9ゴールのFWアリ、9アシストのMFアフィフ、10番のMFハイドゥースといったタレントが目立ったが、モダンなサッカーを見せた。強力なチームだったと言える。
■ 引かれたときにどうこじ開けるのか?敗れた日本にとってはオーバーヘッドで決められた前半12分の失点が痛すぎた。あれだけ距離のあるところから放ったオーバーヘッドが決まることはほとんどないがいいところにシュートが飛んで行った。もともとカタールはカウンターを得意にしているチームなので先制ゴールを奪ったことでカタールはゲームを進めやすくなった。前半27分の2失点目も相手のシュートが見事。2点差になると厳しくなる。
0対2と追い込まれたが、「相手が引いてしまったときに投入できるカード」が今大会の日本は少なかった。FW武藤嘉とFW北川航とMF伊東純はスペースがあったときに生きるタイプの選手である。終盤にドリブラーのMF乾を投入したがあの状況になったときに投入して大きなプラスを生み出す可能性を持った選手はMF乾くらいだった。そういう意味でもMF乾をもう少し早いタイミングで投入しても良かった。
こういう展開になることは今後もあると思うので「高さのあるフォワード」は欲しい。CKをたくさん獲得したものの、ほとんどチャンスにならなかったことを踏まえても「高さのあるフォワード」は必要である。ベースとなる11人は今大会である程度は固まったが未招集だった実力者はたくさんいる。残念な形でアジア制覇を逃したが森保JAPANは始まったばかりである。準優勝というのは一定の評価ができる成績になる。
★ 現在の投票数 → 50票
→ 最大で8人まで選択して投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/05/20 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (キーパー編)
2018/05/20 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (右SB編)
2018/05/21 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (CB編)
2018/05/21 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (左SB編)
2018/05/22 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (ボランチ編)
2018/05/22 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (アタッカー編)
2018/05/23 【日本代表 】 2022年のカタールW杯の日本代表メンバーを予想する。 (フォワード編)
2019/01/07 【J1】 順位予想バトル 2019年版 受付開始 (現在の参加者→156名)
2019/01/06 【J2】 順位予想バトル 2019年版 受付開始 (現在の参加者→68名)
2019/01/29 J3+(アンテナ) ・・・ 人気のあるサッカーサイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-