■ アジア杯の決勝Tの1回戦アジア杯の決勝Tの1回戦。3連勝でGL首位を果たした日本代表は難敵のサウジアラビアと対戦した。サウジアラビアは2勝1敗でGLは2位。GLの最終節はカタールに0対2で敗れている。日本とサウジアラビアは過去に何度もアジア杯の舞台で直接対決をしているが1992年や2000年のアジア杯では決勝で対戦して日本が1対0で勝利するなど相性は悪くない。ただ、2007年のときは準決勝で2対3で敗れている。
日本は「4-2-3-1」。GK権田(鳥栖)、DF酒井宏(マルセイユ)、DF冨安(シントトロイデン)、DF吉田(サウサンプトン)、DF長友(ガラタサライ)。MF遠藤航(シントトロイデン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF堂安(フローニンゲン)、MF南野(ザルツブルク)、MF原口(ハノーファー96)。FW武藤嘉(ニューカッスル)。2試合連続スタメンとなったのはFW武藤嘉のみ。GLの3戦目からスタメン10人を入れ替えてきた。
ベンチスタートになったのはGK東口(G大阪)、GKシュミット・ダニエル(仙台)、DF室屋(FC東京)、DF三浦弦(G大阪)、DF槙野(浦和)、DF佐々木翔(広島)、MF塩谷(アル・アイン)、MF 伊東純也 (柏レイソル)、MF 乾貴士 (ベティス)、FW北川航(清水)、FW大迫(ブレーメン)の11名。ボランチのMF青山敏は怪我の影響でベンチにも入らず。2試合連続欠場中のFW大迫に出番が回ってくるのか?が注目点になる。
■ ラウンド16で屈指の好カード「ラウンド16の中でも屈指の好カード」と言えた日本とサウジアラビアの試合は事前に予想されたとおりでサウジアラビアがボールを保持する展開になった。基本的にはずっとサウジアラビアがボールを保持していたがシュートチャンスは作れない。すると前半20分に日本が左サイドのCKを獲得するとMF柴崎岳の蹴ったボールを188センチのDF冨安が頭で合わせて日本が先制に成功する。DF冨安は代表初ゴールとなった。
前半は1対0と日本がリードして折り返した。迎えた後半もサウジアラビアがボールを保持する展開になった。日本の攻撃はカウンターとセットプレーが主体になった。後半3分にはFKからDF吉田がヘディングシュートを放ったがキーパーにキャッチされる。後半15分にはカウンターから抜け出したFW武藤嘉に大チャンスが訪れるがシュートまでに時間がかかって最後のシュートは相手にブロックされてしまった。
逆に後半17分にはDF吉田の軽率なプレーからピンチを招いたが相手のシュートミスに助けられた。サウジアラビアはたくさんFKやCKの機会を作ったがDF吉田とDF冨安を中心にしっかりと守った日本が1対0で勝利。難敵のサウジアラビアを下してベスト8進出を決めた。準々決勝の相手は快進撃を見せているベトナムとなった。大きなヤマを乗り越えた日本は2大会ぶりのアジア制覇まであと3つとなった。
■ 相手にボールは持たれたが・・・。1対0で勝利した日本はベスト8進出を決めた。次はベトナムとの試合になるが最初のセットプレーで先制ゴールを奪うことが出来たのは大きかった。高さの部分では日本がかなり有利だったが188センチのDF冨安が上手くマークを外してヘディングシュート。シュートはコース隅に飛んで行った。DF冨安は記念すべき代表初ゴールとなったがアジア杯での(日本代表に限定した場合の)史上最年少ゴール記録を更新した。
この試合の日本のボール保持率は23.7%だった。日本にとっては考えられないような低さだったがもともとサウジアラビアがボールを保持する展開になることは想定内の出来事だった。もちろん、いくつかピンチはあったが、GK権田がビッグセーブを見せるシーンは全くなかった。サウジアラビアの攻撃にアイディアや工夫は無かったので脅威を感じるシーンはこれだけボールを保持された割には少なかった。
ボールを回そうとするチームを相手にしたときに遮二無二にボールを奪いに行ってかわされて穴を作ってしまって前にボールを運ばれるシーンが続くようだと苦しくなるがパス回しに翻弄されるシーンは数えるほど。セットプレーでやられそうな雰囲気もなかったので1対0という最少得点差ではあったが余裕を持って観ることが出来た。「アジア杯の決勝Tでこんなに楽に勝ってもいいのか?」と思う試合展開だった。
■ ターンオーバーもあり得る次のベトナム戦「このやり方を最後まで貫くのであればサウジアラビアが同点ゴールを奪う確率はかなり低い。」と感じたので「想像していたよりもかなり楽な形で大一番を突破することが出来た。」と個人的には考えるが「日本のカウンターになりそうな場面」でことごとくファールを取られてしまったのは残念だった。手前側の副審のアピールで(日本が)ファールを取られる場面も多かったが選手は精神的に切れずに最後まで戦った。
準々決勝はベトナムと対戦することになったが勢いに乗っているチームとの対戦になる。アジアの新興勢力と言えるが力的にも経験値的にも日本の方がかなり上だと思われる。相手を舐めてはいけないが準決勝以降の戦いを見据えてメンバーを大きく変えるのも1つの方法である。特に今大会でイエローをもらっている選手をベンチスタートにして3戦目のウズベキスタン戦で活躍した選手を起用するのも1つの方法である。
FW武藤嘉が出場停止で、ボランチのMF青山敏は怪我のため離脱。21名で戦うことになるが森保監督がどういう選択をするのか?は興味深い。DF酒井宏の代わりにDF室屋を起用しても大きな問題は生じないだろうし、MF堂安の代わりにMF伊東純を起用するのも面白い。悩みどころは1トップの位置になる。FW大迫が復帰できる可能性もあるが無理はさせたくない。FW北川航を1トップで起用することになりそうだ。
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