コンサドーレ札幌 ・・・ B+
→ ACLの出場権獲得は逃したもののクラブ史上最高の4位でフィニッシュした札幌は初タイトルとACLの出場権獲得を目指すシーズンになる。ほんの数年前までは「J2でも上位争いに参加できないケース」が少なくなかったことを考えると2016年以降の躍進ぶりは目を見張るものがある。「J1昇格」→「J1残留」→「ACL争い」と着実にステップアップしてきたがクラブに対する期待度の高さは過去最高と言える。
シーズン中の勢いそのままにオフの補強も積極的に動いたが誤算もいくつかあった。やはり、大きいのはFW都倉(→C大阪)の流出になる。2018年はJ1で30試合に出場して12ゴールを挙げたチームの顔となる選手が抜けた影響は小さくない。単にゴール数を積み上げただけでなく勝負所でゴールを決めることができる選手だったので「数字から受ける印象以上にチームへの貢献度は高い選手だった。」と言える。
期限付き移籍だったMF三好(→横浜FM)も抜けたので「FW都倉とMF三好の穴をどのようにして埋めるのか?」が大きな注目点になる。新たに加入した攻撃的なポジションの選手はMFアンデルソン・ロペス(FCソウル)、MF岩崎(京都)、FW鈴木武蔵(長崎)など。MF中野嘉(仙台)とMFルーカス・フェルナンデス(ヴィトーリア)はシャドーの位置でもプレー出来ると思うがどちらもWBの位置が主戦場になると考えられる。
「1トップ+2シャドー」はFWジェイとMFチャナティップが中心。残りの1枠をMFアンデルソン・ロペスとMF岩崎とFW鈴木武蔵で争う形になるだろう。MFアンデルソン・ロペスは広島時代の2017年、FW鈴木武蔵は長崎時代の2018年にJ1で2桁ゴールを記録しているので実績はある。MF岩崎を含めたレギュラー候補の3人はいずれもノビシロの大きい選手なので引き続いて魅力的な陣容であることは間違いない。