栃木SC ・・・ D-
→ 昨シーズンまでJ3の福島を率いた田坂監督を招聘した栃木SCは監督が交代して新しいスタートを切ったが苦しいオフになっている。DFパウロン(→新潟)、DF服部康(→松本山雅)、DF福岡将(→徳島)という2018年の後半戦にCBのレギュラーを務めた3人が揃って流出する異常事態となった。前半戦はCBのレギュラーとして活躍したDF西河(→FC琉球)もレンタル終了となったのでCBが4人も抜けている。
2018年に一定以上の出場機会を得たCBでチームに留まったのは20試合に出場したDF田代雅くらい。長いJリーグの歴史を振り返ってみてもこれだけ一気にCBの主力が抜けたチームは無かったと言える。前代未聞の出来事と言えるので田坂監督は大変な状況でバトンを受け取る形になった。現時点では「降格候補の筆頭」と言われているのでまずは「J2に残留すること」が2019年の最初の大きな目標になる。
田坂監督は4バックを採用すると思われるが新たに加入したCBはDF森下怜(C大阪)、DF黒崎(法政大)、DFジョナス(バイーア)、DF伊藤竜(VONDS市原)の4人。2015年~2017年は金沢でプレーした190センチのDFメンデスは左膝前十字靭帯再断裂で長期離脱中で順調に回復したとしても復帰時期は6月末あたり。前半戦の出場は絶望的なのでDF田代雅、DF森下怜、DF黒崎、DFジョナスの4人が争いの中心になるだろう。
この中でJ1やJ2での実績があるのはDF田代雅くらい。CBについては「質も量もJ2の中では下位レベル」であることを否定するのは難しいが新加入選手の中で期待したいのはDF森下怜になる。J3のC大阪U-23では不動のレギュラーとして活躍。2018年の躍進にも大きく貢献した。180センチなのでサイズには恵まれていないが統率力があってフィード力が高くて安定感もある。J2の舞台で一気にブレイクする可能性がある。