■ GLの2試合目アジア杯のGLの2試合目。初戦はトルクメニスタンと対戦して苦しみながらも勝ち点「3」を獲得した森保JAPANは2戦目でオマーンと対戦した。オマーンは初戦でウズベキスタンと対戦したが1対2で敗れている。オマーンにとってはGL突破のために負けられない試合になる。日本は決勝トーナメント以降の戦いを見据えて何が何でもGLの2節を終えた段階で決勝トーナメント進出を確定させないといけない。
日本は「4-2-3-1」。GK権田(鳥栖)。DF酒井宏(マルセイユ)、DF冨安(シントトロイデン)、DF吉田(サウサンプトン)、DF長友(ガラタサライ)。MF遠藤航(シントトロイデン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF堂安(フローニンゲン)、MF南野(ザルツブルク)、MF原口(ハノーファー96)。FW北川航(清水)。怪我のFW大迫に代わってFW北川航がスタメン出場。コンディションを崩していたMF遠藤航がスタメン起用された。
ベンチスタートとなったのはGKシュミット・ダニエル(仙台)、DF室屋(FC東京)、DF三浦弦(G大阪)、DF槙野(浦和)、DF塩谷(アル・アイン)、DF佐々木翔(広島)、MF青山敏(広島)、MF乾(ベティス)、MF伊東純(柏)、FW大迫(ブレーメン)、FW武藤嘉(ニューカッスル)の11名。腰痛を抱えているGK東口はスタンド観戦となった。初戦のトルクメニスタン戦は先発だったDF槙野はこの日はベンチスタートになった。
■ MF原口のPKが決勝点に・・・。勝ってGL突破を決めたい日本は立ち上がりから仕掛けた。前半2分にはMF堂安の突破からMF原口が決定機を迎えたがクロスバー直撃。絶好のチャンスを逃した。その後、前半8分と前半12分と前半24分にMF南野が3連続で決定機を迎えたが相手キーパーの活躍もあって決められず。前半20分にはカウンターからオマーンに決定機を作られたが相手のシュートは枠外。運よく失点をせずに済んだ。
嫌な展開になりかけたが前半26分にMF南野が抜け出してシュート。こぼれ球を拾ったMF原口がエリア内で倒されてPKを獲得すると自ら決めて日本が先制に成功する。前半45分にはオマーンがゴール前で決定機を作るとシュートブロックに入ったDF長友の手に当たってPKのように思えたが主審はPKを取らず。ラッキーな判定にも助けられて日本が1対0とリードを奪ってハーフタイムに突入する。
迎えた後半は静かな展開になった。日本もオマーンもなかなかシュートチャンスを作れなかった。後半12分にFW北川航に代えてFW武藤嘉を投入。テコ入れを図ったがFW武藤嘉も思うようなプレーは出来なかった。後半39分にはMF堂安に代えてMF伊東純を投入。後半45分にMF伊東純が抜け出してシュートチャンスを作ったが決められなかった。1対0で逃げ切った日本は2連勝。2節が終了した時点で2位以内が確定した。
■ MF遠藤航が戻ってきて中盤は安定後半はほとんど決定機を作れなかったが同様にオマーンも決定機を作れなかった。最終的なスコアは同じように「1点差」だったが追いつかれる危険性はトルクメニスタン戦と比べるとかなり低かったと言える。攻守に不安定だったトルクメニスタン戦と比べると内容的には少し向上したが2試合連続で1点差の勝利。すっきりした形で勝利できていないのは気になる。フラストレーションが溜まる展開になっている。
「中3日での戦い」になったがMF遠藤航が戻ってきたのは大きい。ボランチだったDF冨安が最終ラインに回ってMF遠藤航がボランチの位置に入ったが彼が入ったことで中盤は相当に安定した。湘南や浦和ではCBでプレーする機会が多かった選手なので「ボランチが本職」というわけではないが手倉森JAPANのときにたくさんの試合をボランチの位置で経験しているのでDF冨安と比べるとボランチでのプレーに慣れている。
評価が難しいのはMF南野である。前半に4度ほど決定機を迎えたがいずれも決めることが出来なかった。「結果を出してナンボ」のポジションなので低評価する人も一定数はいると思うが個人的にはMF南野の出来は非常に良かったと思う。いい動き出しからいいボールの持ち出し方をしていいタイミングでシュートを放つことが出来ている。初戦は精彩を欠いたが2戦目はポテンシャルの高さを随所に披露した。
■ 1トップは適正ポジションではない。怪我のFW大迫に代わって1トップの位置でプレーしたのはFW北川航だったがチャンスを生かせなかった。U-19日本代表などでコンビを組んできたMF南野との関係性は必ずしも悪くはなかったが「前線の2人のコンビネーションからMF南野がチャンスを作る場面」はほぼなかった。「MF南野の使いたいスペースを消さなかったこと」に関しては一定の評価はできるが自身が存在感を発揮することはほぼなかった。
初戦のトルクメニスタン戦も途中出場してPKにつながるロストをしているのでFW北川航にとっては2試合連続で辛い試合になったが彼を責めるのは酷だろう。もともと清水では2トップの一角で起用されている選手である。万能型のフォワードなので最前線でも機能する可能性は無いとは言えないが現時点では「1トップとしての適正」が高いとは言えない。FW大迫のようなプレーを期待するのはクレージーである。
すっきりしない試合が続いたのでFW北川航に対する批判の声が集まっているが「適正とは言えないポジションで使った監督の方に問題がある。」と個人的には考える。FW小林悠(川崎F)やFW鈴木優(鹿島)も使えない状況なので「1トップ系の日本人のCFがほとんどいない点」が大きな問題である。仮に今後もFW大迫が使えないのであればMF南野を最前線で起用してMF乾やMF伊東純をスタメンで使うのがベターに感じる。
★ 現在の投票数 → 68票
→ 最大で8人まで選択して投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/10/21 【黄金世代?プラチナ世代?無慈悲世代?】 日本サッカー界の最強世代はどこか?を考える。 (前編)
2018/10/21 【黄金世代?プラチナ世代?無慈悲世代?】 日本サッカー界の最強世代はどこか?を考える。 (後編)
2018/10/22 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (GK編)
2018/10/22 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (右SB編)
2018/10/22 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (CB編)
2018/10/23 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (左SB編)
2018/10/24 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (ボランチ編)
2018/10/24 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (アタッカー編)
2018/10/25 【日本サッカー界】 トッププロスペクト(将来有望な若手)のベスト10を考える。 (フォワード編)
2019/01/14 J3+(アンテナ) ・・・ 人気のあるサッカーサイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-