15位 : Y.S.C.C.横浜→ 万年最下位だった時期を経て樋口監督の元で躍進したY.S.C.C.横浜だったが樋口監督が勇退。その影響なのか、主力が大量に流出する苦しいオフになっている。補強もほとんど進んでいないので「現時点では戦力が大幅にダウンした。」と言わざる得ない。中でも攻守の要だったMF後藤京(→甲府)、エースストライカーのFW辻(→群馬)の流出は痛すぎる。2つの大きな穴を埋めるのは、事実上、不可能と言える。
さらに怪我で長期離脱したFW辻に代わってフォワードの軸になったFW北脇(→秋田)、スピードスターのFW北原(→秋田)も移籍。大卒ルーキーながら7ゴールを記録したMF三沢(→鳥取)も引き抜かれてしまった。他にも正キーパーのGK浅沼は契約満了で、ボランチのMF小澤光は現役引退を決断。これだけ重要な選手が抜けてしまうのは珍しい。MF吉田明とDF中西規の契約更新が発表されたのは良かった。
14位 : ガイナーレ鳥取→ 2017年の17位から躍進して3位までジャンプアップした鳥取だったが須藤監督は家庭の事情により退任となった。その影響なのか、J3で得点王に輝いたFWレオナルド(→新潟)が流出して、10番のFW加藤潤(→群馬)も移籍を決断した。34試合で24ゴール8アシストと驚異的な活躍を見せたFWレオナルドの穴を埋めるのは難しい。2018年は低調だったがFW加藤潤の流出は精神的な意味でもダメージが大きい。
さらにはCBの軸になったDF甲斐(→FC岐阜)もレンタル終了となった。DF福村(FC岐阜)やDF大屋(徳島)やMF三沢(Y.S.C.C.横浜)を獲得したが現時点では攻撃的なポジションの補強は全く進んでいない。大ベテランのMFフェルナンジーニョがチームにとどまるのであれば彼が2019年も中心になると思うが「FWレオナルドとFW加藤潤の穴を誰が埋めるのか?」は目途すら立っていない。厳しいオフになっている。
13位 : アスルクラロ沼津→ J3初年度の2017年は3位、2年目の2018年も4位。2年連続で好成績を残しているが活躍が目立った選手は引き抜きの対象になってしまう。昨オフはFW薗田とMF中村亮が流出してしまったが今オフも左SBのDF砂森(→鹿児島)と10番のFW青木翔(→群馬)が流出した。クラブ規模を考えると「J3で目立った活躍を見せた選手が流出するのは仕方がない。」と言うしかないが、昨オフと同様で劣勢の展開になっている。
J3で13アシストを記録してJ3のアシスト王に輝いたDF砂森の左足は1番の武器だったのでダメージは大きい。また、FW青木翔は182センチのサイズを生かしたボールキープで攻撃の起点になっていたので同様にダメージは大きい。期限付き移籍だったGK牲川を完全移籍で獲得できたのは大きいが加入が決まった選手の多くが大学生になる。現時点では大量7名の大学生を獲得しているが彼らの頑張りに期待したい。
12位 : 福島ユナイテッド→ 田坂監督が退いてINAC神戸などを率いた経験のある松田監督が就任した福島の今オフのストーブリーグでの存在感は希薄である。「J3の15クラブの中で最も話題の少ないチーム」と言える。MF田村翔(→熊本)やDF茂木(→引退)やMF前田尚(→いわきFC)などが抜けた一方で新加入選手である程度以上の実績を持った選手は出戻りとなるFW小牟田(群馬)くらい。今の時点ではポジティブな要素はほとんどない。
現時点でクラブから正式に契約更新が発表された選手もいない。2019年に福島でプレーすることが確定している選手は新卒の選手を除くと片手で数えられるほどである。陣容は見えてこないがこの時期になったので2018年の主力の多くはチームにとどまるのだろう。MF田村翔を除くと大きな流出はなさそうのはポジティブに考えられるが話題が少ないのでフラストレーションを溜めているサポーターは少なくないだろう。
11位 : カマタマーレ讃岐→ J2で最下位に終わって初のJ3降格となった讃岐は北野監督が退任。長期政権になっていた北野監督が監督の座を退いたことで1つの時代が終了した。早期のJ2復帰を目指すことになるが環境面も整っておらず。見通しは明るくない。チームの高齢化が近年の讃岐の大きな問題点になっているがJ3降格が決まったので抜本的な改革に取り組まないといけない状況になった。他の選択肢はない状況である。
「主力の流出をどこまで阻止できるのか?」が今オフのテーマだったがFW原一樹(→熊本)、MF佐々木匠(→山口)、DF中島大(→秋田)、DFアレックス(→未定)、MF渡邉大(→未定)、MF岡村(→北九州)などが抜けている。その一方でDF西野(G大阪)やDFペ・スヨン(北九州)などを獲得しており、DF麻田のレンタル延長も決まったのでCBに関しては充実したが中盤から前目のポジションの補強はあまり進んでいない。
10位 : SC相模原→ 清水商高OBの三浦文丈監督の就任が確定したSC相模原は「エースのFWジョン・ガブリエルの引き止めに成功するのか?」がオフの大きな注目点だったが無事に引き止めに成功した。しかも、移籍市場の早い段階で残留が確定したので補強はやりやすかったと思うが主力だったMF谷澤(→藤枝MYFC)が流出して、MF徳永(→未定)とDF米原祐(→盛岡)は退団。ここまでは想定外の出来事も少なくない。
ポジティブな要素を挙げるとストライカーのFW大石(山口)の獲得に成功した点。J2では活躍できなかったがJ3では3年間で89試合に出場して42ゴールを挙げている。FWジョン・ガブリエルとFW大石の2トップは「J3屈指」と言える。心配されるのは「2トップに誰がチャンスボールを供給するのか?」 になる。加入が決まったブラジル人のMFジオヴァンニ(サンタクルスFC)は左利きのテクニシャン。彼に期待したい。
09位 : ギラヴァンツ北九州→ 名将と言われる小林監督を招聘した北九州は最下位からの巻き返しを図るシーズンになる。落ちるところまで落ちてしまったが百戦錬磨の小林監督がやってきたことで希望の光が差してきた。当然、2018年の戦力は最下位に沈むほど低いものではなかったと思うが上位争いが出来るほどの戦力でもなかった。抜本的な改革が必要なタイミングだったがどちらかというと若手主体の補強になっている。
これだけ実績のある指導者なので過去に山形や徳島や清水などで指導したベテラン選手をたくさん補強しても不思議はなかったがそういう補強にはなっていない。FW町野(横浜FM)、DF生駒(富山)、MF國分(大分)などを期限付き移籍で獲得したが、即戦力になる可能性が高いのはMF岡村(讃岐)とDF寺岡(長野)の2人くらい。大型補強には成功しなかった。若い選手を育てながらチーム力アップを目指すことになるだろう。
08位 : ヴァンラーレ八戸→ JFLで3位となって「悲願のJ3昇格」を果たした八戸が唯一の昇格組となる。昨シーズンの途中まで藤枝MYFCの監督を務めていた大石篤人監督を招聘したが選手の入れ替えはあまり激しくなかった。2018年にJFLのベストイレブンに選出されたDF須藤、10ゴールを挙げたFW谷尾、8ゴールを挙げたMF中村太などは残留が決定済み。主力の多くはすでに契約更新が発表されており、大きな流出はなさそうだ。
一方、加入が決まったのはFW上形(栃木SC)、MF河津(盛岡)、MF小牧(藤枝MYFC)など。Jリーグで実績のある選手やネームバリューのある選手を獲得することはできなかった。地味な補強にとどまっているがJFLで好成績を残したチームなので1年目から躍進する可能性はある。監督は代わったが中心となる選手がほとんど変わらないので団結力や組織力や守備力はJ3の舞台でも威力を発揮するだろう。
→ 2019/01/13 【J3】 全15クラブのオフの補強の充実度ランキング (08位-15位)
→ 2019/01/16 【J3】 全15クラブのオフの補強の充実度ランキング (01位-07位)
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