※ 2022年9月9日(金)の時点。
栃木SC→ J2は34節が終了した。残りは8節となったが時崎監督になって1年目の栃木SCは9勝12敗12分けで勝ち点「39」を獲得している。6位の大分との差は「13」なのでプレーオフ出場は絶望的。一方、21位の岩手との差も「9」なので「よほどのことがない限りは大丈夫」と言える。結局、2023年もJ2の舞台で戦う可能性は高まっている。残留争いにほとんど巻き込まれずに済んでいることはポジティブに考えられる。
田坂監督が勇退して前・福島の時崎監督を招聘した栃木SCは攻撃的なサッカーにシフトチェンジすると思われたが33試合で26得点のみ。これは25得点の群馬に次いでJ2でワースト2位となる。攻撃に関する各種のスタッツを見ても多くの項目はJ2で下位レベルであることを考えると「攻撃力はJ2の中では最低クラス」と言える。もっと攻守両面でアグレッシブなサッカーをしたかったと思うが現実的なサッカーになった。
対して33試合でわずか32失点のみというのは高く評価できる。J1の福岡から獲得した192センチの長身CBのDFカルロス・グティエレスが加入した効果は絶大だった。守備の要になれる選手が入って周りの選手も楽になった。U-21日本代表に選ばれているDF鈴木海も安定したプレーを見せており、大卒ルーキーのDF大森渚は本職は中盤でありながら栃木SCでは「3バックの一角」で起用されて活躍している。