■ 4位以下が確定した中国代表2022年のカタールW杯のアジア最終予選は佳境を迎えている。B組はサウジアラビア・日本・オーストラリアという3強の激しい争いになっているが中国代表は8節のベトナム戦(A)を落として8試合で1勝5敗2分けとなった。わずかながら可能性を残していた3位の可能性も消滅して2002年以来のW杯出場はならなかった。2002年の日韓W杯で悲願の初出場を果たしたがGLは3連敗。W杯初勝利は相当に遠い。
ベトナムはここまで7連敗。勝ち点「0」だった最下位のベトナムにも敗れたとなると事態は深刻である。2021年12月に日本でもよく知られている李鉄監督が辞任をして李霄鵬監督が就任した。先の日本戦(A)が初陣だったがこれで2連敗となった。日本戦の敗戦も本国では批判をされたと思うがベトナム戦(A)の敗戦はそれ以上に批判をされるだろう。最終予選は残り2試合となったが中国は2試合とも消化試合になった。
中国というと間もなく北京開催の冬季五輪が開幕する。「国民の関心はサッカーではなくて五輪に向かっている。」と考えられるがそれにしても中国サッカー界は停滞している。日本の約11倍の14億人もの人口を抱えており、サイズと身体能力に秀でた少年はたくさんいると思うがなかなか強化が進まない。日・中・韓は一括りに扱われることもあるが男子サッカーに関しては日本にも韓国にも大きく後れを取っている。