福島ユナイテッド→ 田坂監督になって2年目となる福島の開幕前の評価はあまり高くなかったが開幕ダッシュに成功した。11節を終えた時点では5勝2敗3分けで勝ち点「18」。4位だった。以降も順調に勝ち点を積み上げていったがとにかく今シーズンの福島は「簡単には負けないチーム」だった。20節を終えた時点では6勝3敗10分けで勝ち点「28」。引き分けの数は非常に多くなっているが負け数の少なさは称賛に値する。
ただ、ここに来て調子を崩しており、27節を終えた時点では7勝7敗12分けで勝ち点「33」。9位まで順位が後退している。10位以下のチームとの差はわずかなので「1桁順位を維持できるのか?」は微妙になってきたが、過去4シーズンの成績は7位→7位→14位→10位。6位のG大阪U-23との差は「4」なのでクラブ史上最高順位も十分に狙える位置に付けている。J3で5年目になるが充実した良いシーズンを過ごしている。
26試合で27得点/32失点となるが、目立つのはポゼッション能力の高さになる。パス数はJ3で4位、ボール支配率もJ3で6位になる。10番のMF橋本拓を中心にテンポよくボールを回してチャンスを作ろうとするスタイルである。その一方で30mライン進入回数はJ3で15位、ペナルティエリア進入回数はJ3で17位。ボールを保持してパスをつなぐことは出来ているが危険なエリアにはあまり侵入できていない。