■ ジャカルタで開催されるアジア大会2020年の東京五輪まであと2年。森保監督がフル代表と五輪代表を兼任することになったので大変な状況になったが五輪代表(=U-21日本代表)は2018年8月18日~9月2日にかけてインドネシアのジャカルタで開催されるアジア大会に出場する。4年前の仁川アジア大会のときは準々決勝で開催国の韓国に敗れてベスト8止まり。手倉森JAPANにとっては苦い経験となったが今回は森保JAPANがアジアの舞台に挑戦する。
開催国になるので2020年の東京五輪の出場権はすでに獲得している。本当の意味での真剣勝負の場は少ない点がマイナス材料になるのでアジア大会は貴重な経験の場である。8年前の広州アジア大会のときの関塚JAPANは「主力をほとんど招集できない。」というハンディを背負ったがFW永井謙(FC東京)やMF山口蛍(C大阪)やMF山村和(C大阪)などが活躍してアジア制覇を果たしているので2大会ぶりの優勝を目指す。
8月14日(火)にネパール、8月16日(木)にパキスタン、8月19日(日)にベトナムと対戦する。組み合わせ的にはかなり恵まれたのでGL突破は絶対のノルマになる。おそらく、日本以外の大半の国は規定通りに「U-23+OA3名」というフルモードで大会に参加してくると思われる。中でも韓国はFWソン・フンミンを招聘するなど本気モードである。簡単な戦いにはならないが少なくとも準決勝には進みたいところである。
■ 海外組はゼロ。大学生は5人。 8月3日(金)にアジア大会のメンバー20名が発表されたがJリーガーが15名で、大学生が5名となった。五輪代表に初召集されたのは所属のFC東京でCBのポジションを確保しつつあるDF岡崎(FC東京)と内山JAPANのときは不動の左SBだったDF舩木翔(C大阪)の2人になる。DF舩木翔はJ3のC大阪U-23でインパクトを残しているのでどちらもJリーグでの活躍が認められて森保JAPANに召集されたと考えられる。
今回、MF堂安(FCフローニンゲン)やDF冨安(シントトロイデン)やMF伊藤達(ハンブルガーSV)といった海外組は誰も召集されなかった。欧州の新シーズンがそろそろ始まる頃なのでこのタイミングで彼らを招集するのは全く得策ではない。妥当な判断と言える。大学生ではGK小島(早稲田大)、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、MF三笘(筑波大)、FW旗手(順天堂大)、FW上田(法政大)が選出された。
大学生も8月末から9月上旬にかけて総理大臣杯が開催されるので簡単には大学生を召集することは出来ないが、Jリーガーも同様である。J1もJ2もリーグ戦はアジア大会の期間中も続くので選考は難しかったと思うが、(怪我を抱えている選手も含まれるが、)DF中山雄(柏)、FW田川(鳥栖)、MF藤谷(神戸)、DF橋岡(浦和)、MF井上潮(東京V)、MF菅大輝(札幌)など常連になりつつあった選手は召集されなかった。
各選手の所属クラブを見ると全てバラバラである。おそらく、「各チームからアジア大会に召集できるのは1人だけ」という制約があったと思われる。G大阪や愛媛FCや京都あたりは残留争いに巻き込まれているのでこの時期に選手を五輪代表に持っていかれるのは結構なダメージであるがMF初瀬(G大阪)、MF神谷(愛媛FC)、MF岩崎(京都)は召集された。所属クラブの監督にとっては頭の痛い話である。
■ 新たに4バックを採用するのか?最も気になるのは3バックを継続するのか?4バックを取り入れるのか?である。当然、五輪代表とフル代表は同じシステムを採用して、同じ戦術を採用した方が何かと都合がいい。両者が異なるやり方を採用するようだと2つのチームを森保監督に任せるメリットが小さくなる。2チームのシステムを統一する場合、ずっと4バックで戦ってきたフル代表に新たに3バックを取り入れる方がやはり難易度は相当に高くなる。
統一するのであれば五輪代表のシステムを変更して4バックを採用した方が話はスムーズだと思うが、左SBの専門家であるDF舩木翔(C大阪)を招集したのは4バックの採用を見越した上での選択なのか?否か?ただ、SBの専門家は彼以外ではDF初瀬(G大阪)のみ。DF杉岡(湘南)、DF原輝綺(新潟)、DF岡崎(FC東京)、MF長沼(FC岐阜)、MF遠藤渓(横浜FM)はSBでもプレーできるがSBとしての経験値は乏しい。
もう1つ気になるのはCF系の選手がFW上田(法政大)のみである点である。トゥーロン国際大会のときはFW小川航(磐田)とFW田川(鳥栖)も召集されたが今回はFW上田のみ。彼にかかる期待と重圧は大きくなる。当然のことながら、選ばれた全員に期待したいが中でも個人的に特に期待したいのはGKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、MF三笘(筑波大)、MF岩崎(京都)、MF渡辺皓(東京V)の4人になる。
大型キーパーの台頭が期待されているので193センチのGKオビ・パウエル・オビンナのパフォーマンスは要注目である。川崎F入りが決まったMF三笘は攻撃の中心になることが期待される選手で、MF岩崎はチームは低迷しているが最近のコンディションは非常にいい。全盛期のキレが戻ってきた。MF渡辺皓はダイナモとして今シーズンは東京Vで多くのゴールに絡んでいる。このチームの要になっても不思議はない。
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