■ アウェイでゴールラッシュを見せた大分トリニータアウェイの地で昇格組の栃木SCに4対2で大勝した大分も「前評判よりも良さそうなチームの1つ」に挙げられる。前半4分と前半11分にMF後藤優がゴールを決めて主導権を握ると前半24分には新加入のFW藤本憲がJ2初ゴールをゲットした。3対1で迎えた後半33分には途中出場したFW伊佐がダメ押しの4点目を奪ったが「1トップ+2シャドー」の関係性が非常に良かった。1点目・2点目・4点目は見事な連携から生まれた。
J3で2年連続で得点王に輝いたFW藤本憲は満を持してJ2に初めて挑戦することになったが前半の3ゴールすべてに絡む活躍だった。鹿児島時代は裏への飛び出しからゴールを量産しており、味方選手と上手く絡んでチャンスをお膳立てする場面はあまり多くなかった。時には黒子役に徹してシャドーの位置でプレーするMF後藤優やMF三平といい関係を築いたのはやや驚きだった。大きな戦力になる可能性は高い。
ストライカーのFW藤本憲が「大分の補強の目玉」だったがボランチのMF宮阪とMF丸谷の新加入コンビのパフォーマンスも目立った。MF鈴木惇がレンタルバックで福岡に戻ったのは大分にとっては大きなマイナスだったが開幕戦ではMF宮阪ならびにMF丸谷がその穴を感じさせないプレーを見せた。GK上福元が抜けたキーパーは不安要素の1つに挙げられるが大分は攻撃の部分では確実にパワーアップしている。