コンサドーレ札幌→ 16年ぶりの「J1残留」を決めた札幌は四方田監督が退任して前・浦和のペトロヴィッチ監督の就任が確実な情勢になった。バランス型の四方田監督に代わって攻撃的なサッカーを志向するペトロヴィッチ監督にスイッチするとスタイルが大きく変化するのは確実である。システムは「3-4-2-1」で変わらないと思うが「ミシャ式のサッカー」と呼ばれる独特のサッカーに合った選手を連れてくる必要がある。
早くもいろいろなニュースが流れているが、期限付き移籍中のDF横山知とDF菊地直は札幌が完全移籍で獲得することが確実。MF小野伸とMF稲本は残留濃厚。争奪戦に発展する可能性があったCBのDF福森直も残留が確実視されている。主力選手の引き抜きの噂は現時点では流れていないがMF石井謙とDF増川はすでに契約満了が発表されており、FW上原慎も退団濃厚。GK金山はJ2の岡山への移籍が確定した。
外国人選手ではFWジェイ、MFチャナティップ、GKク・ソンユンの残留は確定的。MFマセードは退団濃厚と報じられている。FWヘイス、MFジュリーニョ(抹消中)、DFキム・ミンテもいるので外国人選手の去就が注目点になる。浦和時代のペトロヴィッチ監督は広島時代の教え子を積極的に獲得したが特異な戦術を早く浸透させるためにも自分のサッカーをしっかりと理解している教え子を1人 or 2人は獲得したい。
補強ポイントの1つは「突破力のあるWB」になる。シーズンの後半戦は右WBにMF早坂、左WBにMF石川直を起用して攻守のバランスが良くなったが「ミシャ式のサッカー」の場合、左右のWBは1人で縦に仕掛けてクロスを上げることが出来る選手が必要になってくる。浦和時代は中央のコンビネーションから決定機を作る場面も多かったが肝となるのはWBである。どのレベルのWBを補強できるか?がキーになる。
ベガルタ仙台→ 新たに細かいパスを繋いでいくサッカーに取り込んだ仙台は魅力的なサッカーを見せた。手倉森監督の頃から「堅守速攻」、「MF梁勇基のセットプレーからゴールを奪う。」というのが仙台の大きな特徴だったが短期間のうちに様変わりした。就任4年目なので退任の可能性もあった渡辺晋監督の続投はすでに発表されている。今シーズンは12位でシーズンを終えたが2018年は「結果の欲しいシーズン」になる。
開幕前は降格候補に挙げる人が少なくなかったことを考えるとほぼ残留争いに巻き込まれることなくシーズンを終えることが出来た点は評価できるが11勝15敗8分けで勝ち点「41」という成績は決して満足できるものではない。「いいサッカーを披露しながら勝ち点につながらなかった。」というのが今シーズンの仙台である。内容面に関しては高評価できるが内容に見合った結果を残すことはできなかった。
選手の入れ替えに関するニュースはあまり多くないが大学4年生でユニバーシアード代表のFWジャーメイン良(流通経済大)の加入が内定している。J1の最終節の甲府戦(A)でJ1デビューを果たしたが突出したスピードを持った期待のストライカーである。風貌や体格が良く似ているので「和製・オーバメヤン」とも言われているが大きな可能性を秘めた選手である。1トップの位置でハマるようだと攻撃の幅が広がる。
所属選手の中では大黒柱として大きな存在感を発揮したMF三田に対してFC東京や神戸が関心を示している。攻守の要として素晴らしい活躍を見せた選手なので他クラブが興味を示すのは当たり前と言えるが抜けられると仙台にとっては大きなマイナスになる。絶対に引き留めたい。また、今シーズンの仙台はフィニッシュの精度が低かったので「得点力の高いアタッカー」が最優先補強ポイントの1つに挙げられる。
鹿島アントラーズ→ 残り7試合となった時点で2位の川崎Fとの差は「8」あったので「鹿島の2連覇は濃厚」と思われたがまさかのV逸。ACLはもちろんのこと、天皇杯やルヴァン杯も敗退。今シーズンは無冠に終わった。タイトル獲得を宿命づけられた常勝軍団なので「J1のリーグ戦では2位になってACLの出場権を獲得した。」というだけでは誰も満足してくれない。就任1年目の大岩監督に対する風当たりは強くなるだろう。
大岩監督はシーズン途中でバトンを受けたので難しいところはあったと思うが攻撃陣のタレント力を最大限に引き出すことはできなかった。昨オフに大型補強を行っているので既存の選手だけでも十分に戦えるメンバー構成になっているがFW金崎とMFレアンドロに続く選手がなかなか出てこなかった。DAZNマネーを駆使してJ1で最高クラスのフォワードあるいはアタッカーを連れてくるのも選択肢の1つになる。
現時点ではまだ補強に関するニュースは少ないが期限付き移籍だったMFレアンドロは完全移籍での加入が濃厚。日本代表のDF植田直に対してはドイツ2部のウニオン・ベルリンが興味を示しているが2018年がW杯イヤーということを考えると今冬の欧州移籍の可能性は低い。鹿島に残る可能性は高いがW杯後の欧州移籍は十分にあり得る。どちらにしてもCBの控えの層は薄かったのでCBは大きな補強ポイントと言える。
ウニオン・ベルリンのDF内田篤に関しては鹿島への復帰話が浮上している。ケガに苦しんでいるが「もう一花咲かせたい。」という強いモチベーションを持っている。Jリーグ復帰ならび鹿島復帰となると大きな話題になるだろう。ただし、鹿島にはDF西大伍とDF伊東幸がいるので右SBは最も充実しているセクションである。本当にDF内田篤が鹿島に復帰するのであればDF伊東幸の退団の可能性が高まるが・・・。
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