■ まだまだやれそうなベテラン昨オフに大型補強を行ったFC東京に対する期待度は非常に高かったが30節を終えた時点で11位。すでに7位以下が確定している。代表クラスの実力を持っている選手をたくさんかき集めた「Jリーグ屈指のタレント軍団」は噛み合うことなくシーズンを終えようとしているが実績のある選手がたくさんいるので出場機会に恵まれなかった有力者も少なくない。そういう選手がオフにチームを離れることは十分に考えられる。
フォワード陣ではFW前田遼(FC東京)の動向に注目が集まる。30節を終えた時点で23試合で1ゴールのみ。不本意なシーズンになっているが力のある選手であることは明らかである。パワーやスピードで勝負するタイプではないので年齢的な衰えはあまり感じずに済む選手なので移籍を決断した場合、興味を示すクラブは少なくないと思われる。今年の10月で36才になったがまだまだやれる選手である。
J2ではFW大黒(京都)の動向に注目したい。37才になった「さすらいの点取り屋」は25試合で4ゴール。出場時間は増えなかったが嗅覚は健在。何かをしそうな雰囲気はある。いろいろなクラブを渡り歩いてきた選手なので興味深いオファーが届けば移籍をすることにほとんど躊躇しないはずである。J2の中規模以下のクラブでフィニッシャーを必要としているクラブは多いのでそういうチームにハマる可能性はある。
■ 争奪戦は必至の情勢長崎で活躍して名古屋に引き抜かれたFW永井龍(名古屋)は開幕当初は攻撃の軸として起用されていたがケガもあって23試合で6ゴールと思うように数字は上がらなかった。最近は控えに回っているが昨オフはいくつかのJ1のクラブならびに福岡と松本山雅が獲得に乗り出すなど争奪戦になった末に名古屋入りを決断した。ストライカーとしての能力を高く評価しているクラブは多いので移籍があっても不思議はない。
争奪戦になりそうなのはFW前田大(水戸)である。松本山雅からの期限付き移籍中なので「松本山雅に復帰する。」という選択肢もあるがこれだけ評価が急上昇すると他クラブの横やりが入っても不思議はない。J2で32試合に出場して13ゴールを挙げているが水戸に留まる可能性はゼロに近い。五輪代表入りも期待されているホープなので将来性を買ってJ1の上位クラブが獲得に乗り出すことも十分に考えられる。
FW前田大(水戸)ほどではないがFW山崎凌(徳島)も市場価値が上がっている。2016年は40試合で5ゴールとプチブレイクを果たしたが2017年は30試合で13ゴールと完全に開花した。徳島というとエースのFW渡にスポットライトが当てられているが187センチとサイズがあってスピードや運動量もある1学年上のFW山崎凌の方がポテンシャルは高い。FW山崎凌の方が移籍市場で人気を集める可能性もある。
■ FWリカルド・サントスは余剰戦力か?エースのFW杉本健(C大阪)の欧州移籍の噂ならびにKリーグの得点ランキングで2位となる18ゴールを挙げているFWヤン・ドンヒョン(浦項)の獲得に乗り出していることが報じられているC大阪はフォワードの入れ替えが激しくなりそうな流れになっている。W杯イヤーということを考えるとFW杉本健は「セレッソ残留」の可能性の方が現時点では高いと思うがその場合でもフォワードの補強は必要になってくる。
ACLの出場権を獲得できた場合はなおさらであるが、余剰戦力になりそうなFWリカルド・サントス(C大阪)、大卒2年目のFW澤上(C大阪)は去就が注目されている選手の1人に挙げられる。FWリカルド・サントスはJ1のリーグ戦では活躍できなかったカップ戦では結構な活躍を見せている。加入1年目とは見違えるようなシャープな動きをみせているので「J2であればかなりの活躍が期待できるのでは?」と思われる。
一方のFW澤上(C大阪)はハードワークのできる選手として重宝されているが思うようにゴールを挙げられていない。昨年も今年も「リードした終盤の逃げ切り要員」としてピッチに送り出されるケースが多くなっているが相当なポテンシャルを持っている選手なので中途半端な起用法に終始して成長が止まってしまうのは勿体ない。先のことを考えてスタメンでプレーできそうなJ2のクラブに貸し出すべき時期に入っている。
■ J3プレーする選手の中で注目を集めているのは・・・。2016年1月に行われたU-23アジア選手権のメンバーだったFW鈴木武蔵(松本山雅)とFWオナイウ阿道(浦和)は共に難しいシーズンになっている。FW鈴木武蔵は新潟で結果を残せず。松本山雅でも難しい立場である。FWオナイウ阿道は当初から予想されていた通り、層の厚い浦和の攻撃陣の中で存在感を発揮するのは難しかった。どちらもポテンシャルの高さは折り紙付きなので興味を示すクラブは多いだろう。
J3でプレーする選手の中では得点ランキングの1位と2位に付けるFW藤本憲(鹿児島)とFW薗田(沼津)の2人に注目が集まっているが26試合で13ゴールを挙げているFW田中智(秋田)の評価も高い。バリバリのストライカーであるFW藤本憲やFW薗田と比較するとFW田中智はオールマイティな選手である。アシスト能力も高くて周りを使うプレーに長けている。彼もJ2の中規模以下のクラブから熱視線を注がれるだろう。
今オフの動向が注目される選手 (20人) ・???
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・FW 前田遼一 (FC東京) ・・・ 出場機会
・FW 大黒将志 (京都サンガ) ・・・ 出場機会
・FW 永井龍 (名古屋グランパス) ・・・ 出場機会
・FW 前田大然 (水戸ホーリーホック) ・・・ 争奪戦
・FW 山崎凌吾 (徳島ヴォルティス) ・・・ 評価急上昇中
・FW リカルド・サントス(セレッソ大阪) ・・・ 構想外???
・FW 澤上竜二 (セレッソ大阪) ・・・ 出場機会
・FW オナイウ阿道 (浦和レッズ) ・・・ 出場機会
・FW 鈴木武蔵 (松本山雅) ・・・ 期限付き移籍中
・FW 田中智大 (ブラウブリッツ秋田) ・・・ 個人昇格
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