■ 「当確」と言えるのはMF城後寿アビスパ福岡は1996年にJリーグ初昇格を果たした。「福岡という日本屈指の大都市で活動する。」というアドバンテージを持ちながら生かせないシーズンが多かったがここに来て戦力が整ってきた。2015年のJ2で3位となってプレーオフに進出。J1昇格を果たすと降格1年目の今シーズンは32節を終えた時点で自動昇格圏内となる2位に位置する。「クラブ史上最高の戦力」と言われているので結果を残したい。
福岡の歴代ベストイレブンを考えたときに「当確」と言えるのはkingと言われるMF城後である。国見高出身で2005年に福岡に入団したが、以後、ずっと福岡でプレーしている。J2で低迷したシーズンが長かったのでオフになると他クラブからのオファーが何度も舞い込んだが全て断って福岡にとどまっている。今シーズンはレギュラー落ちしているが、昨シーズンまではずっと攻撃の中心として活躍してきた。
現時点で「当確」と言えるのはMF城後のみ。残りの「10枠」を巡る競争は激しいが、キーパーのGK神山と右SBのDF中村北をまず最初に選出した。GK神山は2003年に福岡に加入。福岡一筋でプロ15年目のシーズンを迎えた。J1とJ2の通算試合数は250試合に迫ろうとしている。188センチ/97キロという恵まれた体格で「神セーブ」で何度もチームのピンチを救ってきた。GK中村航の活躍もインパクトは大きいが・・・。
国見高出身でFW平山やMF兵藤と同級生のDF中村北は2004年に高卒で福岡に入団。年代別代表の日本代表でも活躍した。2008年終了後にFC東京にステップアップの移籍を果たしたが、2015年に福岡に復帰してきた。このシーズンの昇格プレーオフの決勝のC大阪戦の後半終了間際に決めた劇的な同点ゴールがチームをJ1昇格に導いた。国見高校時代は「スッポンの北斗」と呼ばれてマンマーカーとして名を馳せた。