■ 黄金時代を築いたジュビロ磐田90年代後半から00年代の初めにかけて黄金時代を築いた磐田はたくさんの日本代表プレーヤー輩出してきたJリーグ屈指の名門クラブであるが黄金時代を築いた選手たちがチームを離れた後は低迷期に入った。エースのFW前田遼が前線で孤軍奮闘する時期が長かったが2013年についにJ2降格。危機的な状況を迎えたが名波浩監督が就任すると再浮上。今シーズンは久しぶりにJ1の上位争いに絡んでいる。
名波監督がチームを指揮しており、ヘッドコーチはDF鈴木秀。DF田中誠も今シーズンから磐田のコーチに就任して強化部長を任されているのはMF服部年。黄金期を支えた4人が指導者あるいはフロントに回ってチームを支えている。4人とも40代前半~中盤の年代なので指導者あるいはフロントとしては若い。現役を引退した後、クラブOBがチームに復帰して重要な役割を任される流れが出来上がりつつある。
幾多の名選手を輩出してきたクラブであるが磐田の歴代ベストイレブンを選出する作業はイージーである。「誰がどう考えてもベストイレブンに選ばれる。」と言える選手がたくさんいる。オートマチックチョイスと言えるのは最終ラインの選手ではDF田中誠とDF鈴木秀の2人である。ともにアトランタ世代で1996年のアトランタ五輪にも出場。マイアミの奇跡のときはDF田中誠、DF鈴木秀、DF松田直の3バックだった。
DF田中誠はジーコJAPANのときに日本代表に定着。W杯の本大会のメンバーに選ばれていたが大会直前に怪我をしてメンバーから外れることになった。10年ぶりの世界大会出場を逃したがカバーリング能力の高さに定評のあるクレバーなCBだった。トルシエ監督の評価は低くてトルシエJAPANにはほとんど絡めなかったが1998年と2002年にベストイレブンに選出されている。彼が冷遇されたのはかなり不思議だった。
担当記者が選んだジュビロ磐田の歴代ベストイレブン GK 川口能活
DF 鈴木秀人
DF 田中誠
DF 服部年宏
MF 福西崇史
MF ドゥンガ
MF 藤田俊哉
MF 名波浩
FW 高原直泰
FW 中山雅史
FW 前田遼一