■ J1は10節が終了J1は全日程の約1/3となる10節が終了した。爆発的な攻撃力を武器にJ1とACLでゴールを量産した浦和が9節を終えた時点では首位を走っていたが、大一番だった浦和 vs 鹿島の試合でアウェイの鹿島が勝利。初めて首位に立った。今シーズンの鹿島は外弁慶になっており、ホームでは2勝3敗。FC東京とC大阪と磐田にいずれも完封負けを喫するなど県立カシマサッカースタジアムで苦戦を強いられている。
その一方でアウェイでは5戦全勝。アウェイで強さを発揮している。10試合で13得点/9失点。得点数がなかなか増えないのが今シーズンの悩みの種になっており、決定機を作っても決められないシーンが目立つ。したたかさが武器となる鹿島らしい試合展開になかなかならないが、選手層が厚いのでリーグ戦とACLを並行して戦う時期も大きな落ち込みは無かった。選手層と勝負強さに関してはJ1屈指と言える。
浦和はここに来て公式戦は3連敗。3試合連続完封負けと一時の勢いは無くなってきた。爆発的な攻撃力を武器に6節の仙台戦(H)では7対0の勝利。エグイ試合をいくつも見せていたので「浦和が独走する可能性がある。」と見ていたが、9節の「埼玉ダービー」で敗れたことで良い流れはいったん止まった。DF森脇の差別騒動も絡んで強烈な逆風が吹いている。浦和は試練の時期を迎えているが、自力があるのは間違いない。
■ 2強が中心となる優勝争い上位陣は7勝3敗の鹿島が首位を走っており、6勝3敗1分けの浦和が2位、5勝1敗4分けのG大阪が3位、6勝3敗1分けのFC東京が4位に位置するが、やはり、開幕前から「2強が抜けている。」と言われていたとおり、鹿島と浦和が優勝争いの中心になっている。ともにACLのGLを首位で突破したのでこれから大事な決勝Tがスタートするが、2チーム分を作ることが出来るほど選手層が厚いので乗り越えることはできるはず。
「2強」に離されずに着いていくチームが出てくるのか?は焦点の1つになるが、G大阪はすでに(日本勢の中では唯一となる)ACLのGL敗退が決まっているので、他の17クラブと比べて楽な日程になる。ACLは他3つが首位通過を果たしているので名門クラブであるG大阪にとっては屈辱と言えるが、J1のリーグ戦のことだけを考えるとACLのGL敗退は有利に働く。G大阪が優勝戦線に絡んでくる可能性はかなり高い。
3連勝中で4位のFC東京は10試合で16得点/9失点。得失点差は1位の浦和、2位のG大阪に次いで3番目。安定した戦いを見せているが大型補強で新たに加わったFW大久保、MF高萩、DF太田宏などは良さを十分に出せているとは言えない。守備を重視したサッカーなので攻撃的なポジションの選手の良さが引き出されていないが、GK林彰洋は大きな存在感を発揮しており、手堅いサッカーで勝ち点を積み上げている。
今の時点でも「これだけタレントがいるのでもっと面白いサッカーができるのでは?」という声が聞こえてくるが、このまま上位に踏みとどまって優勝争いに絡み続けるようだとそういった声はさらに多くなるだろう。そういう声が雑音となってマイナスに作用することも考えられるが、篠田監督は現実的な考え方をする指導者なので戦い方も考え方も大きく変わることは無さそうだ。とにかく手堅いサッカーを続けている。
■ 踏ん張りどころを迎えている川崎Fと神戸6勝4敗の柏が5位、4勝2敗4分けの川崎Fが6位、同じく4勝2敗4分けのC大阪が7位、5勝4敗1分けの神戸が8位に位置する。この4チームは現時点では首位の鹿島との差はわずか。上位を狙える絶好の位置に付けている。柏は6節終了時点で2勝4敗と苦戦を強いられていたが7節以降は4連勝。一気に勝ち点を積み上げて上位陣に割り込んできた。ただし、CBのDF中山雄がU-20W杯に出場するため数試合を欠場することになる。
DF中山雄は年代別代表の主力選手なのでシーズン途中で代表に召集されて欠場する試合が年間にいくつか出てくるが、昨シーズンはDF中山雄が欠場した時に代役となる選手が思うような活躍が出来ずに大きな穴となった。CBの層が厚いチームではないのでDF中山雄が抜けると結構なダメージである。4連勝中と波に乗っているが、まだ本調子とは言えない攻撃陣がDF中山雄が抜けたことで生まれる穴をカバーしたい。
川崎Fと神戸はここからの数試合は正念場と言える。川崎Fは12節が鹿島戦(A)、13節が浦和戦(H)、16節がG大阪戦(A)ということで上位3チームとの直接対決が控えている。一方の神戸も11節が鹿島戦(A)、12節がFC東京戦(H)、15節がG大阪戦(H)、17節が川崎F戦(A)なので上位との対戦が多い。神戸は開幕4連勝を飾ったが、5節以降は1勝4敗1分けと急失速した。今後は難敵との戦いが続くので大変な状況である。
■ ここからは下位との対戦が続くセレッソ大阪C大阪は真逆で11節が広島戦(H)、12節が大宮戦(A)、14節が新潟戦(H)、15節が清水戦(H)、16節が仙台戦(A)。ここからは下位との対戦が多い。もちろん、下位チームとは言っても力のあるチームばかり。簡単に勝てる試合は1つもないが、それでも上位の鹿島や浦和やG大阪などと比べるとはるかに勝ち点を計算しやすい相手であることは間違いないところである。一気に勝ち点を積み上げる可能性はある。
C大阪は10試合で11得点/8失点。攻撃陣はまだ本調子とは言えないが失点数はリーグ最少。尹晶煥監督が就任して手堅いサッカーが出来るようになった。ホームでは3勝2分けと負けなし。5試合で2失点と守備陣が奮闘している。怪我で出遅れていたMF清武は9節の川崎F戦(H)で1ゴール1アシストの活躍。徐々にコンディションが良くなってきており、試合を重ねるごとに周囲とのコンビネーションも良くなってきた。
まとめると鹿島と浦和が優勝争いの中心で、G大阪とFC東京が2チームを追っている状態。柏や川崎FやC大阪や神戸あたりが第3グループに位置するが、10節を終えた時点で6位の川崎Fから15位の札幌までの差はわずか「4」。1試合で順位が大きく入れ替わるほどの大混戦になっている。横浜FMが下り坂に入っているが、10位前後に位置する磐田・鳥栖あたりが急浮上して上位争いに絡んでくることは十分に考えられる。
投票 ・・・リンク先から投票することができます。 ・【J1】 優勝争いに絡んでくると思うチームはどこですか? → 67票
・【J1】 残留争いに絡んでくると思うチームはどこですか? → 23票
★ 現在の投票数 → 221票
→ 投票したいチームを選択してから左下の「投票」のボタンをクリックしてください。
→ 最大で8チームまで投票することができます。
関連エントリー
2017/05/04 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (GK編)
2017/05/05 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (右SB/WB編)
2017/05/05 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (CB編)
2017/05/05 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (左SB/WB編)
2017/05/06 【J1】 ポジション別に11位から20位までランキングで評価する。 (ボランチ編)
2017/05/06 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (ボランチ編)
2017/05/06 【J1】 ポジション別に11位から20位までランキングで評価する。 (攻撃的MF編)
2017/05/07 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (攻撃的MF編)
2017/05/07 【J1】 ポジション別に11位から20位までランキングで評価する。 (フォワード編)
2017/05/08 【J1】 ポジション別に1位から10位までランキングで評価する。 (フォワード編)
2017/05/14 J3+(アンテナ)・・・注目サイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-