■ 5強に続くのはモンテディオ山形・ジェフ千葉・徳島ヴォルティス今度はプレーオフ争いに着目してみた。表1はこれまでに順位予想バトル(J2編)に寄せられた103名の投稿を集計してまとめたものになるがプレーオフ圏内(=6位以内)に予想した人の割合に注目すると1番高くなったのは松本山雅で88.3%。2番目は名古屋で85.4%、3番目は湘南で82.5%となる。2016年の予想を振り返ってみるとC大阪が97.8%で1番上。清水が91.5%で2番目で、松本山雅が79.8%で3番目だった。
昨シーズンのC大阪や清水よりもパーセンテージはやや低くなるが松本山雅の88.3%という数字は相当な高確率である。松本山雅→名古屋→湘南に続く4番目は福岡で78.6%、5番目は京都で77.7%となる。6番目となる山形が42.7%なのでガクッと数字が落ちる。自動昇格争いのところで記述したとおり、「2017年のJ2で前評判が高いのは松本山雅・名古屋・湘南・福岡・京都の5チームである。」と言える。
表1. 順位予想バトル(J2編)の途中経過 (103名分)
クラブ名 | 平均順位 | 6位以内 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 |
総数 | (%) |
松本山雅 | 3.19 | 91 | 88.3% | 29 | 23 | 19 | 13 | 5 | 2 |
名古屋グランパス | 3.80 | 88 | 85.4% | 20 | 20 | 19 | 18 | 7 | 4 |
湘南ベルマーレ | 3.82 | 85 | 82.5% | 22 | 19 | 16 | 11 | 13 | 4 |
アビスパ福岡 | 4.67 | 81 | 78.6% | 19 | 9 | 10 | 16 | 16 | 11 |
京都サンガ | 4.68 | 80 | 77.7% | 11 | 14 | 17 | 11 | 15 | 12 |
モンテディオ山形 | 7.64 | 44 | 42.7% | 0 | 3 | 4 | 7 | 15 | 15 |
ジェフ千葉 | 7.26 | 42 | 40.8% | 2 | 4 | 4 | 4 | 10 | 18 |
徳島ヴォルティス | 7.93 | 39 | 37.9% | 0 | 6 | 9 | 8 | 8 | 8 |
ファジアーノ岡山 | 9.72 | 19 | 18.4% | 0 | 2 | 0 | 4 | 4 | 9 |
横浜FC | 10.51 | 18 | 17.5% | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 8 |
町田ゼルビア | 12.84 | 7 | 6.8% | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 |
レノファ山口 | 15.62 | 6 | 5.8% | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 0 |
大分トリニータ | 12.83 | 5 | 4.9% | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 |
V・ファーレン長崎 | 12.96 | 5 | 4.9% | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 |
東京ヴェルディ | 12.39 | 4 | 3.9% | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 |
愛媛FC | 15.34 | 1 | 1.0% | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロアッソ熊本 | 16.65 | 1 | 1.0% | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
カマタマーレ讃岐 | 17.75 | 1 | 1.0% | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ツエーゲン金沢 | 19.29 | 1 | 1.0% | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
水戸ホーリーホック | 17.38 | 0 | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
FC岐阜 | 17.60 | 0 | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ザスパクサツ群馬 | 19.13 | 0 | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
■ 5強がそのまま上位を独占する可能性は低い。ただし、過去を振り返ってみても前評判の高かった数チームがそのまま上位を独占することはほぼ無い。表2は2016年のJ2で10位以内に入ったチームの開幕前の評価を書き出しているが平均予想順位で1位のC大阪、2位の清水、3位の松本山雅、6位の京都は6位以内に入ったが、優勝した札幌は8番手評価で、6位でプレーオフに進んだ岡山は9番手評価だった。前評判の高かった千葉や北九州は期待外れに終わっている。
結局、現時点で前評判の高い松本山雅・名古屋・湘南・福岡・京都の5チームが1位~5位を独占する可能性は非常に低い。近年の傾向を考えるとこのうちの2つくらいがまさかの低迷でプレーオフ争いにすら絡めずに終わるだろうと個人的には考える。したがって、42.7%で6番目となる山形はもちろんのこと、40.8%で7番目の千葉、37.9%で8番目の徳島あたりがプレーオフ圏に入ることは普通に考えられる話である。
続く9番目は岡山で18.4%、10番目は横浜FCで17.5%となる。表2で示した通り、岡山は2016年の平均予想順位は8.91位。6位以内に予想した人の割合は29.1%だった。2016年と比べると10数%ダウンしているので昨シーズンの開幕前と比べるとプレーオフ圏内に予想する人は少なくなっているがそれでも約5人に1人が岡山を6位以内に予想している。他には町田・山口・大分・長崎を6位以内に予想した人も何人かいる。
表2. 2016年の上位チームの開幕前の評価
最終順位 | クラブ名 | ランク | 平均予想順位 | ± |
1 | コンサドーレ札幌 | 8 | 8.52 | 7.52 |
2 | 清水エスパルス | 2 | 3.38 | 1.38 |
3 | 松本山雅 | 3 | 4.57 | 1.57 |
4 | セレッソ大阪 | 1 | 1.72 | -2.28 |
5 | 京都サンガ | 6 | 7.86 | 2.86 |
6 | ファジアーノ岡山 | 9 | 8.91 | 2.91 |
7 | 町田ゼルビア | 20 | 18.11 | 11.11 |
8 | 横浜FC | 16 | 16.40 | 8.40 |
9 | 徳島ヴォルティス | 13 | 11.74 | 2.74 |
10 | 愛媛FC | 11 | 9.99 | -0.01 |
■ 最大の番狂わせと言えるのは2013年のV・ファーレン長崎最後の表3は2012年~2016年までのプレーオフ出場チームとその開幕前の評価を示したものである。開幕前の時点で1番手評価だったのは2012年の京都と2014年の磐田と2016年のC大阪の3チームで、2番手評価だったのは2012年の千葉と2013年の京都と2015年のC大阪の3チームとなる。(※ 2014年の北九州はJ1ライセンスを取得できなかったのでリーグ戦で5位に入ったがプレーオフに参加できなかった。)
結局、2014年の北九州を含めた5シーズン×4チーム=20チームの中で開幕前に6番手以内に評価されていたチームは全部で10チームで、7番手以上だったチームも同じ10チームとなる。最大の番狂わせと言えるのは2013年の長崎だろう。昇格初年度で21番手評価だったが6位でプレーオフに進んだ。また、2015年の愛媛FCは粉飾決算の問題でゴタゴタしていたこともあって19番手評価だったが5位と大健闘した。
青くなっているのは昇格プレーオフを勝ち上がってJ1昇格の切符を勝ち取ったチームになるが2012年の大分、2013年の徳島、2015年の福岡の3チームはいずれも開幕前の評価よりもかなり良い成績を残してプレーオフに入って来てその勢いのままでJ1昇格を決めたことが分かる。一方、2014年の山形は7番手評価だった。上位候補だったチームがプレーオフを制してJ1昇格を決めたのは2016年のC大阪くらいである。
表3. プレーオフ進出チームの開幕前の評価 (2012年~2016年まで)
ランク | 年度 | クラブ名 | 平均予想順位 | 最終順位 | ± |
1 | 2012年 | 京都サンガ | 2.23 | 3 | -0.77 |
11 | 2012年 | 横浜FC | 11.01 | 4 | 7.01 |
2 | 2012年 | ジェフ千葉 | 2.74 | 5 | -2.26 |
9 | 2012年 | 大分トリニータ | 9.18 | 6 | 3.18 |
2 | 2013年 | 京都サンガ | 3.14 | 3 | 0.14 |
9 | 2013年 | 徳島ヴォルティス | 8.63 | 4 | 4.63 |
4 | 2013年 | ジェフ千葉 | 4.99 | 5 | -0.01 |
21 | 2013年 | V・ファーレン長崎 | 20.46 | 6 | 14.46 |
6 | 2014年 | ジェフ千葉 | 5.58 | 3 | 2.58 |
1 | 2014年 | ジュビロ磐田 | 1.75 | 4 | -2.25 |
16 | 2014年 | ギラヴァンツ北九州 | 15.38 | 5 | 10.38 |
7 | 2014年 | モンテディオ山形 | 6.25 | 6 | 0.25 |
10 | 2015年 | アビスパ福岡 | 9.77 | 3 | 6.77 |
2 | 2015年 | セレッソ大阪 | 2.37 | 4 | -1.63 |
19 | 2015年 | 愛媛FC | 18.02 | 5 | 13.02 |
13 | 2015年 | V・ファーレン長崎 | 13.58 | 6 | 7.58 |
3 | 2016年 | 松本山雅 | 4.57 | 3 | 1.57 |
1 | 2016年 | セレッソ大阪 | 1.72 | 4 | -2.28 |
6 | 2016年 | 京都サンガ | 7.86 | 5 | 2.86 |
9 | 2016年 | ファジアーノ岡山 | 8.91 | 6 | 2.91 |
【受付期間 (J2編)】
2017年1月8日(日)~2017年2月17日(金)まで
→ 申し訳ありませんが、不公平が生じるため、それ以降は受け付けません。
【質問内容】
(項目1) ハンドル名
(項目2) 年代
(項目3) 性別
(項目4) 地域
(項目5) 好きなJリーグのチームはどこですか? (複数選択可)
(項目6) J2の全22クラブの順位を予想をしてください。
(項目7) その理由を簡潔にお書きください。
(項目8) 今シーズンのJ2で注目するクラブとその理由をお書きください。(好きなクラブ以外で)
(項目9) 今シーズンのJ2で注目する選手とその理由をお書きください。
(項目10) 今シーズンのJ2でブレイクすると思う若手選手は誰ですか?
(項目11) あなたがJリーグに興味を持ち始めた時期はいつ頃ですか?また、そのきっかけは何ですか?
・投稿用フォーム (J1編) → http://form1.fc2.com/form/?id=c0081ccfb50a691b
・投稿用フォーム (J2編) → http://form1.fc2.com/form/?id=89cf6020956a8e13
・投稿用フォーム (J3編) → http://form1.fc2.com/form/?id=e6eb131b2271b32f
※ たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に順位予想バトルに参加してください。
※ シーズン終了後には「成績の発表」を行います。できるだけ私情を挟まずに予想することをお勧めします。
※ 誤字や脱字、クラブ名の間違い(=栃木FCなど)、言い回しの間違い等があったとしても、よほどのことがない限り、そのままアップしています。「この投稿者の予想はどのくらい信頼できるのか?」を推し量ることができるように敢えてそのままにしていますので、特にクラブ名の間違いにはご注意ください。
※ 注意点がいくつかありますので確認をしてから投稿してください。(投稿が無効になる可能性があります。)
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