■ 近年を代表するサッカー漫画サッカーを題材にした漫画というのは数えきれないほどある。もっとも有名なサッカー漫画が高橋陽一先生のキャプテン翼であるということは言うまでもないだろう。日本のみならず、世界中の少年・少女に影響を与えた不朽の名作である。1980年代にブームを巻き起こしたが、「30代後半から40代中盤」の人たちがドンピシャの世代。「キャプテン翼がきっかけでサッカーを始めた。」という人も数えきれないほどいる。
近年を代表するサッカー漫画というと「GIANT KILLING」になるだろう。ちょうど1年ほど前に当サイトで実施した『
好きなサッカー漫画はどれですか?』というアンケートでも114票(=20.4%)を集めて一番人気となった。2位はキャプテン翼で56票(=10.0%)、3位がファンタジスタで46票(=8.2%)だったが、ダントツの票を獲得した。現在のところ、1巻から35巻まで発売されており、36巻がもうすぐ発売となる。
アニメ化もされて世間一般で「GIANT KILLING」のちょっとしたブームが巻き起こったのは2010年頃だったが、今年の天皇杯のメインビジュアルにGIANT KILLINGの主人公であるETUの達海猛監督が起用されており、人気や注目度はまだ衰えていない模様。「番狂わせ」あるいは「大物食い」を意味するサッカー用語の「ジャイアント・キリング」が広く一般に用いられるようになったのもこの漫画がきっかけである。
自分の中では定期的に「GIANT KILLINGのブーム」がやってくるが、今がそのブームの4回目の真っただ中。家にあるのは1巻から25巻まで。個人的に好きなのは広報の永田有里ちゃんの頑張りが目立つ
「GIANT KILLING (1)」
ならびに達海猛の現役時代が描かれている
「GIANT KILLING (14)」
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「GIANT KILLING (15)」
、
「GIANT KILLING (16)」
あたり。14巻から16巻のストーリーは考えさせられるものがある。
「GIANT KILLING」が人気を集めている理由はいくつもあるが、その1つは選手・監督・サポーターなどの微妙な心理を的確に描いていることだと思われる。読者のほとんどは「サッカー選手ってこんなことを考えているのか・・・。」、「サッカー選手って大変だなあ・・・。」と感じているだろう。また、登場人物が個性的でかつ魅力的である点も「GIANT KILLING」がこれほどの人気を獲得できた理由と考えられる。
せっかくなので「GIANT KILLING」の登場人物の中で「お気に入りランキング (1位から5位まで)」を書き出したいと思う。対戦クラブならびに対戦相手が魅力的である点も「GIANT KILLING」が人気を集める理由だと思うが、対戦相手の選手を含めると5人に絞るのが難しくなる。よって、今回はとりあえずとしてETU関係者に限定したランキングとする。
GIANT KILLINGの登場人物のお気に入りのランキング (ETU関係者限定)5位 : MF 椿大介 (ボランチ)
→ 主人公は監督の達海猛であるが、20歳の椿大介が準・主人公的な立場となる。抜群のスピードと運動量を持っており、前線への飛び出しが武器となるが、重度の上がり症。能力を生かし切れていなかったが、達海猛監督がレギュラーに抜擢。年代別代表に選出されるほどの目覚ましい活躍を見せている。基本ポジションはボランチ。現実世界でもこういうプレースタイルの日本人選手が出てきたら面白いと思うが・・・。
4位 : FW 世良恭平 (フォワード)
→ チーム内における立場は微妙。彼の言動からはプロの世界で「ストライカー」として生きていくことの大変さを知ることが出来る。『おそらく世良みたいな連中は劣等感から始まってる。できないことを消去法でそぎ落としできることだけを磨いてプレーしてる。磨いて輝かないものなんてない。だから期待するんだ俺は。そういう奴が才能ってもんを凌駕すんのを』という言葉は達海猛監督の代表的な名言の1つ。
3位 : 笠野 (元GM、スカウト)
→ 達海猛や椿大介などの潜在能力を見抜いてETUにスカウトした。達海猛が選手として活躍していたときはGMだったが、達海猛というサッカー選手を守るために海外移籍を促した。「フロントも選手たちも加速度的に成長していくお前を前にともに成長していこうとせずに結果的にお前に依存した。今のままじゃETUはお前を食い物にしてお前も組織も駄目になる。お前は俺達の光なんだよ達海」という言葉はじんと来る。
2位 : 達海猛 (監督)
→ 現役時代はETUで活躍。CMに出演するなど全国的なスター選手となったが、存在が大きくなりすぎた故にクラブを離れることになった。プレミアリーグのクラブからオファーを受けて欧州移籍を果たしたが、デビュー戦で怪我をして現役を退くことになった。数々の名言を残しているが、「何でも思いどおりにいって何が楽しいよ。俺が楽しいのは、俺の頭ん中よりスゲーことが起こった時だよ。」もその1つ。
1位 : 永田有里 (広報)
→ 会長の娘。達海猛の大ファンだった。年齢は20代前半から中盤あたり。「ホントお前・・・仕事好きなのな」と達海猛に言われたときに言った『味方のゴールが決まったら、会社ぐるみで大喜びすんのよ。連敗でもしたら、お通夜みたいに全員で暗くなっちゃって・・・。こんな情熱注げて感動できる職場・・・どこ探したって見つからないわよ。」という言葉はGIANT KILLINGの中でも屈指の名言と言える。
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