■ ちょうど3年前のアンケート結果今からちょうど3年ほど前に発売された週刊サッカーダイジェスト(2012年 5/1号:4月17日発売)は『現役Jリーガー90人が選ぶ次に欧州で活躍しそうな選手』という特集がメインだった。現役のJリーガーにアンケートを行って(※ 1位と2位と3位を選んでもらう。)、その結果をポイント化してランキング形式で「次に欧州で活躍しそうな日本人選手」を発表しているが、ベスト10は以下のようなものだった。
この号が発売されたのは2012年4月17日でMF清武弘とDF酒井宏の移籍は正式には決まっていなかった。ただ、頻繁に移籍話が話題に上がっていたので、その点は大きなアドバンテージになったと考えられるが、フル代表とU-23日本代表を兼任していた二人がワンツーとなった。ロンドン五輪の本大会の直前ということもあってロンドン世代の選手が多くなっており、ベテランと言えるのはG大阪のMF遠藤くらいである。
01位 清武弘嗣 (C大阪)
02位 酒井宏樹 (柏)
03位 永井謙佑 (名古屋)
04位 山田大記 (磐田)
05位 東慶悟 (大宮)
05位 遠藤保仁 (G大阪)
05位 久保裕也 (京都)
08位 扇原貴宏 (C大阪)
09位 権田修一 (FC東京)
10位 杉本健勇 (東京V)
■ 大方の予想通りで正解はMF清武弘嗣あれから3年ほどが経過しているので、「実際のところはどうだったのか?」の答えはすでに出ているが、MF清武弘は2012年の夏にドイツのニュルンベルクに移籍して、即、レギュラーポジションを獲得して1年目から攻撃の中心として活躍したので、『次に欧州で活躍した日本人選手はニュルンベルクに移籍したMF清武弘だった。』と言える。多くのJリーガーの予想通りの結果になったと言えるだろう。
その他では2位に入ったDF酒井宏も2年目以降はハノーファー96で右SBの主力として活躍しており、4位のMF山田大は2014年途中にドイツ2部のカールスルーエに移籍してなかなかの活躍をしており、5位タイのFW久保裕もスイスのヤングボーイズで経験値を積んでいる。その一方でMF永井謙は2012年シーズン終了後にベルギーのリエージュに移籍したがほとんど活躍できずに名古屋に戻ってきた。
結局、ベスト10に入った選手のうち、MF清武弘とDF酒井宏とMF永井謙とMF山田大とFW久保裕の5人はその後に海外移籍を実現させており、MF東とMF遠藤とMF扇原とGK権田とFW杉本健の5人は引き続いてJリーグでプレーしている。(※ このアンケートでベスト10に入っていない選手の中ではFW大迫、FW柿谷、MF原口、FW大前、MF南野、FW田中順などが欧州移籍を実現させている。)