■ ようやく出てきた仙台ユースの逸材のFW佐々木匠アタッカーのポジションでは、他には前述のFW佐々木匠(仙台Y)、FW斧澤(C大阪U-18)、MF永澤(神戸U-18)の3人に可能性を感じた。3トップの中央に入ることがほとんどだったFW佐々木匠はGLの3戦目のオーストラリア戦でゴールを決めているが、動き出しの鋭い選手で、得点感覚を持った選手である。なかなか下部組織から有望な選手が出てこなかった仙台ユースからようやく出てきた年代別代表クラスの逸材である。
ただ、吉武監督のサッカーでは「3トップの中央」というのは特殊である。『フリーマン』と呼ばれているが、攻撃の中心になることはできなかった。前回はFW杉本太(鹿島)やFW杉森(名古屋U-18) が起用されるなど、ストライカーというよりはアタッカーに分類される選手が起用されて、フリーマンの選手が仕掛けることでチャンスを作っていたが、「96ジャパン」のときと比べると『フリーマン』の貢献度が低かった点は否めない。
結局、「96ジャパン」でFW杉本太が見せたようなプレーをFW佐々木匠にも期待していたにも関わらず、うまくいかなかっただけなのか、もともとそういうプレーは期待しておらず、アタッカー色の強い選手ではなくて、よりストライカー色の強い選手を配置することで「96ジャパン」とは違ったカラーのチームに仕上げようとしたのか。吉武監督の意図は分からないが、『フリーマン』のところがあまり機能しなかったのは事実である。
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◆ まとめ #885 98ジャパンの中で今後の活躍を大いに期待したい選手たち (後編) (2014/9/22)
・ようやく出てきた仙台ユースの逸材のFW佐々木匠
・スケールの大きい川崎U-18のMF田中碧
・唯一の高校の部活でプレーするDF阿部雅史
→ 残念ながら準々決勝で韓国に0対2で敗れてU-17W杯出場を逃した「96ジャパン」ですが、可能性が感じられた有望な選手は何人もいました。#884と#885で個人的に気になった「96ジャパン」の選手に触れてみたいと思います。
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