■ 準々決勝で韓国に敗れてU-17W杯出場はならず・・・。これまで2006年・2008年・2010年・2012年と4大会連続で世界大会(=U-17W杯)の出場権を獲得してきたU-16日本代表だったが、今回はAFC U-16選手権の準々決勝で宿敵の韓国に0対2で敗れて5大会連続となるU-17W杯出場はならなかった。立ち上がりは完全に日本ペースで前半30分あたりまではハーフコートゲームの様相で日本が相手を圧倒していたので、いい時間帯に先制ゴールを奪うことができなかった点が何とも悔やまれる。
韓国代表と比べてテクニックや組織力では負けていなかった。むしろ、日本の方が大きく上回っていたが、韓国はFWイ・スンウという特別な選手を擁していた。バルセロナの下部組織でプレーしているFWイ・スンウの能力の高さは日本の選手を5人ほど置き去りにして決めた後半開始早々のスーパーゴールを見るだけでもよく分かる。「スペシャルな選手がいるか、いないか。」というシンプルな部分で差が付いてしまったと言える。
以前は「もっとも世界から遠い世代」と言われており、「17歳以下の世界大会は出場できないのが当たり前」という感じだったが、近年は逆に「U-17W杯に出場することは当たり前」のようになっていた。特に吉武監督が就任してからはU-17W杯の本大会でも結果を出しており、前々回の「94ジャパン」のベスト8、前回の「96ジャパン」のベスト16を上回る成績を残すことが期待されていたので、何とも残念な結果に終わったと言える。
もちろん、U-17W杯に出場できないことは日本サッカー界にとっては大きなマイナスである。出場権を獲得できれば、これから約1年ほど「U-17W杯に向けた強化」を進めることができたが、大きな目標がなくなってしまった。世界大会に出場してそこで得られる経験も大事であるが、世界大会に向かうまでの過程で得られるものは多い。2020年の東京五輪で中心を担うべき世代が最初の大きな世界大会を経験できないというのは痛手である。
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◆ まとめ #884 98ジャパンの中で今後の活躍を大いに期待したい選手たち (前編) (2014/9/21)
・準々決勝で韓国に敗れてU-17W杯出場はならず・・・。
・2007年のU-17W杯に出場した選手たちはどうなったか???
・高いサッカーセンスを感つ左利きの2人
→ 残念ながら準々決勝で韓国に0対2で敗れてU-17W杯出場を逃した「96ジャパン」ですが、可能性が感じられた有望な選手は何人もいました。今回(#884)と次回(#885)で個人的に気になった「96ジャパン」の選手に触れてみたいと思います。
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