■ ちょうど折り返し時点での解任7月30日(水)に清水エスパルスはゴトビ監督を解任して、元日本代表の大榎氏がトップチームの監督に就任することを発表した。17節を終えた段階で6勝8敗3分けの勝ち点「21」。酷い成績というわけではないが、J1の残留争いに巻き込まれつつある中、成績不振という理由でフロントは「ゴトビ監督を解任する。」という決断を下した。ゴトビ監督になって4年目のシーズンで、J1の中では屈指の長期政権になっていたが、やや意外なタイミングでゴトビ体制は終わりを迎えた。
ゴトビ監督は1年目の2011年は10位で、2年目の2012年は9位で、3年目の2013年も9位で、4年目の2014年は17節を終了した時点で12位だった。一方、前任者の長谷川監督は1年目の2005年こそ15位だったが、2年目の2006年は4位で、3年目の2007年も4位で、4年目の2008年は5位で、5年目の2009年は7位で、最終年となる6年目の2010年は6位。清水の監督を任された6年間の平均順位が6.83位だった長谷川監督の時代と比べると見劣りするのは否めない。
ただ、ゴトビ監督がバトンを受けたときの状況が難しかったことを考慮する必要がある。主力中の主力だったMF岡崎やMF藤本淳やMF兵働やMF本田拓が揃ってチームを離れて、さらにはFWヨンセンやDF市川やMF伊東輝やGK西部など経験のある選手も同時期にチームを離れた。FW高木俊やMF村松など有望な若手を獲得できたが、急な選手の移籍によってレギュラーの多くがいなくなるという非常事態だったので、「このときに清水をJ2に落とさなかった。」という点は評価できる。
そして、一番、難しい時期だった就任1年目の2011年を乗り切った後、2013年の序盤にもピンチが訪れた。守備が崩壊して、3月は大量失点で負ける試合が続いた。この3年半の間でゴトビ監督の立場がもっとも危うくなった時期と言えるが、FWバレーの活躍もあって何とか乗り切った。このときはフロントが辛抱してゴトビ監督を守ったので、それと比較すると今回のフロントの決断というのはちょっと早いタイミングのように思える。なので、先のとおり、ちょっと意外なタイミングと感じる。
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◆ まとめ #855 清水エスパルスのゴトビ監督の解任について (2014/8/16)
・ちょうど折り返し時点での解任
・中位をキープしてきたが・・・。
・ゴトビ監督の下で多くの若手が成長
→ J1の清水はゴトビ監督を解任して大榎監督がチームを指揮することになりました。ゴトビ監督は2011年に清水の監督に就任したので在任期間は3年半。J1の中では長い部類に入る長期政権でしたが、このタイミングで清水を離れることになりました。今回はゴトビ監督の解任について思ったことを述べてみました。
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