■ 安定感を欠いたGK櫛引キーパーはGK櫛引(清水)とGK杉本(京都)とGKポープ・ウィリアム(東京V)の3人が選出されて、1戦目と2戦目と準々決勝のイラク戦はGK櫛引がゴールを守って、3戦目は京都のGK杉本がゴールを守った。したがって、アメリカ人の父と日本人の母を持つGKポープ・ウィリアムには出番が無かった。初戦のイラン戦で勝ち点「3」を得ていれば、2戦目にGK杉本を起用して、3戦目にGKポープ・ウィリアムを起用することができたと思うが、GL突破も危ぶまれる状況に陥ったので、仕方がないところである。
3戦目の豪州戦は、終始、日本が主導権を握る展開となったので、ピンチを迎える場面は少なかった。GK杉本に関しては、前半18分のMF中島の先制ゴールが生まれるちょっと前に相手のシュートをファンブルして、ゴールがガラ空きになる大ピンチを招いたプレーがまずかったが、それ以外は大きな問題は無かった。(※ DF植田のヘディングでのクリアに救われた。)シュートを打たれる回数も少なかったので、ほとんど見せ場はなかったが、90分間プレーして、相手を完封できたことは自信につながるだろう。
一方、この年代では、実績でも、実力でも、経験値でも、他の選手を圧倒しているGK櫛引であるが、今大会は著しく安定感を欠いた。J1の清水でレギュラーを張っており、しかも1993年の早生まれなので一番上の学年となる。「自分がチームを引っ張っていかなければならない。」という思いが強すぎたのか、とにかく軽率なミスが多過ぎた。3試合に出場して計4失点なので、それほど失点が多かったわけではないが、五輪代表の絶対的な守護神であることを考えると、物足りないパフォーマンスだったと言わざる得ない。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)
◆ まとめ #693 U-22アジアカップ総括 (上) (2014/1/27)
・安定感を欠いたGK櫛引
・弱点の1つと言えるSB
・タレント豊富なCB陣
・フォワードの軸は誰になるか?
→ 新設されたU-22アジアカップに参加した手倉森監督率いるU-21日本代表は準々決勝で優勝したイラクに0対1で敗れてベスト8で大敗となりました。「オール21歳以下」という年齢的なハンディもありましたが、課題がたくさん噴出した大会と言えます。U-22アジアカップに参加した手倉森ジャパンの総括をしました。今回は(下)です。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)