初戦でスイスと引き分けたフランスは、韓国と対戦した。アンリのゴールで先制したフランスは、後半にパクにゴールを許してリードを守りきれずに、ドローとなった。
この試合のフランスは、MFリべリーに代わって、マルダが先発出場。ジダンは本調子には程遠いが、マルダとヴィルトールが、精力的に動き回って、立ち上がりから韓国を圧倒する。悪いときのフランスは、ボールを足元につなごうとしてスローな展開が多いが、この試合では、ボールも良く動いて、韓国を翻弄した。不運だったのは、前半半ばのヴィエラのヘディングシュートを、ノーゴールに判定されたことだ。あのゴールが認められていれば、試合展開は大きく変わっただろう。決定的なミスジャッジだった。
守備面も、マケレレ、ヴィエラのダブルボランチと、4バックは安定感があり、もう決まりかなと思われたが、後半30分過ぎから、韓国が猛攻を仕掛けて、同点に追いつく。この時間帯まで、全く韓国に攻撃をさせていなかっただけに、悔やまれる失点だった。やはり、勝ちに見放されているチームという気がしないでもない。
それでも、スイス戦に比べれば、内容はかなり良くなった。最終戦のトーゴに2点差以上で勝てば、文句なしでグループリーグが決まる。それほど、難しいことではないだろう。この試合が、ジダンのラストゲームだったとは考えたくない。
一方の韓国代表だが、非常に洗練されたサッカーをする。やはり、オランダ人監督のアドフォカートの色がでているのだろう。スペースを有効に使って、攻撃を組み立てる姿は、4年前を思い起こさせる。
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