■ 第9節J1の第9節。1勝2敗の浦和レッズと、1勝2分けの横浜Fマリノスの対戦。
ホームの浦和は<4-3-3>。GK山岸。DF高橋、永田、スピラノビッチ、宇賀神。MF山田暢、柏木、マルシオ・リシャルデス。FW田中達、エジミウソン、原口。FWマゾーラ、FW高崎、FWエスクデロらがベンチスタート。
対するアウェーの横浜FMは<4-2-2-2>。GK飯倉。DF小林祐、中澤、栗原、波戸。MF小椋、谷口、中村俊、兵藤。FW小野、渡邉千。MF兵藤がここまで2ゴールを挙げている。開幕戦でスタメンだったFW大黒、MF長谷川アーリアジャスールはベンチから出番を待つ。
■ マリノスが勝利試合の序盤はアウェーの横浜FMペースで進む。ボランチのMF谷口が積極的にゴール前に進入していく。しかし、前半15分あたりを過ぎると、横浜FMのつなぎのパスでミスが目立ち始めて浦和ペースとなる。浦和は右サイドのFW田中達の仕掛けからたびたびチャンスを作る。しかし、横浜FMもゴール前は堅く、決定機までは作れない。結局、前半は浦和が11本のシュートを放つも、ミドルシュートが多く攻めきるまでには至らず。前半は0対0で折り返す。
後半は一転して横浜FMペースとなる。浦和のプレッシャーの勢いも弱まってきて、ゴール前を脅かすと、後半25分に右サイドからセットプレーを獲得すると、MF中村俊が蹴ったボールをニアでFW渡邉千が頭で合わせて先制に成功する。浦和は、FW高崎、FWマゾーラらを投入するが、ゴール前の上げたクロスを跳ね返される展開になると、ロスタイムには途中出場のFW大黒が決めて横浜FMがダメ押し点を挙げる。FW大黒は移籍後初ゴール。
結局、2対0で横浜FMが勝利し、今シーズン2勝目。対する浦和は、1勝3敗と負けが2つ先行した。
■ 渡邉千真が決勝ゴール横浜FMは浦和にシュート21本を放たれたが、無失点に抑えて完封勝利。勝ち点を「8」に伸ばした。前半は押されていたが、後半になると2トップが裏のスペースに飛び出すようになってリズムを作ると、セットプレーから先制ゴール。その後は、しっかりと守ってカウンターで追加点と理想的な展開で勝利をもぎ取った。
先制ゴールを決めたFW渡邉千は今シーズン初ゴール。ここまでの3試合でまだフォワード陣にゴールが無かったので本人にとっても、チームとしても待望のゴールとなった。ゴールシーン以外では、なかなかボールをおさめきれずに、素晴らしい出来とはいいがたいパフォーマンスだったが、ゴール前では怖さを発揮しており、昨シーズンの悪かった時期と比べると、チームへの貢献度も高くなっている。
今シーズンは、FW小野、FW渡邉千、FW大黒の3人で激しいポジション争いが行われているが、ここ最近、途中出場のFWキム・クナンが3試合連続でゴールに絡むなど、ハイパフォーマンスを見せているので、FWキム・クナンもレギュラー争いに入ってくる勢いで、FW渡邉千の立場も安泰とはいえないので、結果を残してアピールしていきたいところである。
■ 神出鬼没 MF谷口博之横浜FMは目立つのはボランチのMF谷口。1節の名古屋戦や7節の鹿島戦は、持ち味の攻撃参加は抑え気味だったが、8節の清水戦ではガンガンに上がっていってチャンスを作り、この試合も立ち上がりから積極的に攻め上がってチャンスに絡んだ。ボランチの位置まで下がってきて、ボールをたくさん触りたいMF中村俊とのバランスもよくて、MF谷口のアグレッシブさがチームにいい影響を与えている。
川崎F時代から「飛び出し」と「得点力」には定評があったが、川崎F時代はMF中村憲が相方だったので、ずっと攻撃ばかりしているわけにもいかず、バランス取りに苦慮したが、横浜FMでは相方がMF小椋なので、バランスを取る仕事はMF小椋あるいはMF兵藤に任せてゴール前まで出張できるので、MF谷口のよさが存分に生きている。
<4-2-2-2>なので、MF谷口の位置はボランチで間違いないが、時には2トップよりも前に出ており、パスを貰う動きをしており、MF谷口の神出鬼没な動きはいいアクセントになっている。
■ シュート21本も・・・対する浦和はシュート21本。中でも、FW原口が7本、FWエジミウソンが5本ということで、シュートチャンスはあったが、結局、ゴールを割ることは出来ず。これで1勝3敗となってしまった。前半の内容は横浜FMを上回っており、守備もほとんど完璧であったが、後半に運動量が落ちてきて、相手にペースを握られた。
7節の名古屋戦では開始早々に先制ゴールを挙げたので、その後は面白いようにカウンターが決まったが、それ以外の3試合は無得点。先制ゴールを奪って相手が前に出てくると強さを発揮するが、引いて守られたとき、相手の守備を崩すだけのものは持ち合わせていない。
ベンチには、FWマゾーラ、FW高崎、FWエスクデロと流れを変えられる選手もいるが、交代のタイミングの遅めでやや後手を踏んでしまったような印象もある。7節でいい形で名古屋に勝利しただけに、8節、9節の連敗は予想外であり、チームに暗雲が漂ってきた。
関連エントリー 2008/05/30
中田英寿のいない日本代表チーム 2008/08/13
ラモス瑠偉と日の丸への思い 2009/12/18
前園真聖のあまり知られていないキャリアの後半戦 2011/04/02
日本代表 歴代ベストプレーヤーを考える (GK編) 2011/04/02
日本代表 歴代ベストプレーヤーを考える (右SB/右WB編) 2011/04/03
日本代表 歴代ベストプレーヤーを考える (左SB/左WB編) 2011/04/04
日本代表 歴代ベストプレーヤーを考える (CB編) 2011/04/05
日本代表 歴代ベストプレーヤーを考える (ボランチ編)
- 関連記事
-