サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2022/08/07 【C大阪×神戸】守備の時に穴になる38歳のMFイニエスタ。またしても最下位転落・・・。
　2022/08/08 【FC東京×清水】 DF山原怜音が早くも6アシスト目。降格圏を脱出して15位浮上！
　2022/08/09 【鹿島アントラーズ】強豪に返り咲くのか？古豪になるのか？分岐点を迎える名門クラブ。
　2022/08/09 【Jリーグ】 12段階の個人別補強の評価 (2022年夏の移籍市場) (その8)
　2022/08/10 【ファジアーノ岡山】 MF輪笠祐士(ブラウブリッツ秋田)を獲得。エグイ補強でJ1初昇格を目指す。
　2022/08/10 【京都×柏】後半53分にFW武藤雄樹が劇的逆転ゴール！レイソルは2位に浮上！
　2022/08/11 【J1】残留争いは残り10節。最も苦しいのは湘南ベルマーレ。次点はジュビロ磐田と京都サンガ。
　2022/08/11 【U-17日本代表×広島ユース】川崎フロンターレU-18のWボランチ。MF大関友翔とMF由井航太が活躍！
　2022/08/12 【J1】残留争いは残り10節。最も苦しいのは湘南ベルマーレ。次点はジュビロ磐田と京都サンガ。
　2022/08/12 【ルヴァン杯：川崎F×C大阪】結局、山田(寛人)なんすよね、セレッソは。
　2022/08/13 【J1編】 2022年の夏の移籍市場の総括 (前編) ～勝ち組はG大阪・清水・神戸・名古屋など～
　2022/08/13 【J1編】 2022年の夏の移籍市場の総括 (後編) ～柏・C大阪・川崎F・鹿島など上位陣は静か～
　2022/08/13 【J3】白熱の昇格争い。「8強」によるハイレベルな争い。～FC今治にもチャンスあり～
　2022/08/14 【セレッソ大阪】とにかく目立つJ2からの個人昇格組。その理由を4つ挙げてみると・・・。
　2022/08/14 【J2編】 2022年の夏の移籍市場の総括 (前編) ～勝ち組はFC琉球・山形・群馬・山口など～　2022/08/15 【J2編】 2022年の夏の移籍市場の総括 (後編) ～効果的な補強を見せた横浜FC・岡山・千葉・栃木SCなど～
　2022/08/15 【U-17日本代表×広島県高校選抜U18】愛媛FC期待のFW行友翔哉が1ゴール1アシストの大活躍！
　2022/08/16 【ガンバ大阪】このタイミングでの片野坂監督の解任には反対だ。！！！
　2022/08/16 【G大阪×清水】「補強が大当たりのエスパルス」と「新戦力がまだ不発のガンバ」
　2022/08/16 【神村学園高×静岡学園高】怪物ストライカーのFW福田師王。圧巻のハットトリック！
　2022/08/17 【Jリーグ】 12段階の個人別補強の評価 (2022年夏の移籍市場) (その9)
　2022/08/17 全エントリーの一覧 (2018年-2022年)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【清水×鳥栖】 3年ぶりの復帰となるFW北川航也。再スタートの試合でゴールゲット！ | | |　

■　J1の第23節

J1の第23節。4勝10敗8分けで勝ち点「20」の清水エスパルスはホームのIAIスタジアム日本平でサガン鳥栖と対戦した。鳥栖は6勝5敗10分けで勝ち点「28」。22節を終えた時点で清水は17位、鳥栖は9位に位置するが土曜日に行われた試合で最下位の磐田が勝利したので清水は暫定ながら最下位に転落した。開幕ダッシュに成功した鳥栖だったが勝ち点「28」のみ。16位のG大阪との差は「7」なので安心はできない。

ホームの清水は「4-2-2-2」。GK大久保。DF片山瑛、ヴァウド、井林、山原。MF白崎、松岡大、ヤーゴ・ピカチュウ、後藤優。FWチアゴ・サンタナ、神谷優。清水に電撃移籍したMF乾がベンチ入り。オーストリアから戻ってきたFW北川航もベンチ入りを果たした。日本代表のGK権田は欠場。FW鈴木唯とMF西澤健はどちらも怪我で長期離脱中。新戦力のMFヤーゴ・ピカチュウはいきなり右SHでスタメンとなった。

対するアウェイの鳥栖は「4-2-3-1」。GK朴一圭。DF原田亘、ファン・ソッコ、田代雅、中野伸。MF福田晃、小泉慶、長沼、森谷、岩崎。FW宮代。レフティのMF堀米勇はベンチスタート。FW垣田もベンチスタートになった。E-1 サッカー選手権で日本代表に選出されたMF岩崎が左サイドハーフでプレーする。新加入のMF長沼はいきなり右サイドハーフで起用された。愛媛FC時代に川井監督の指導を受けている。

■　唯一の日曜開催は大熱戦に・・・。

J1の9試合の中では唯一の日曜開催となったので注目が集まったが稀に見る大熱戦になった。前半4分に鳥栖の右SBのDF原田亘のロングフィードから抜け出したMF岩崎が右足で豪快に決めてアウェイの鳥栖が先制に成功する。さらに前半30分には高い位置でDF井林からボールを奪うとFW宮代のスルーパスを受けたMF長沼が決めて大きな追加点を奪った。MF長沼はデビュー戦でゴールを奪った。

前半は2対0で終了した。2点を追う清水は後半途中にMF乾、FW北川航、MFカルリーニョス・ジュニオの3人を同時投入しようと準備を進めていたがその最中の後半17分に左SBのDF山原の突破からチャンスを作るとゴール前に入ってきたMF白崎が合わせて1点差に迫った。直後の後半20分にはMFカルリーニョス・ジュニオがキーパーと1対1の決定機を迎えたが惜しくも枠外。同点に追いつくことは出来なかった。

命拾いした鳥栖は後半35分に途中出場したMF堀米勇が左足で決めて3点目を奪ったが直後の後半36分にFW北川航の復帰後初ゴールで清水が1点差に迫ると後半38分にはDF山原のクロスからFWチアゴ・サンタナがスライディングシュートを決めて3対3の同点に追いついた。DF山原は2アシストの活躍だった。2点ビハインドから追いついた清水は何とか勝ち点「1」を獲得したが勝ち点「21」止まり。18位に転落した。

■　悔やまれるドロー。2点リードを守れず・・・。

J1の残留争いは熾烈を極めるが試合前の時点で鳥栖も勝ち点「28」。全く安全圏とは言えない。23節の清水戦(A)ならびに24節の磐田戦(H)の結果によっては本格的に残留争いに巻き込まれる可能性もある。鳥栖にとっては大事な2連戦だったが2点リードを奪いながらドロー。悔いの残る試合になった。22試合で27失点なので総失点の多いチームではないがリードを奪った後の戦い方に課題を抱えている。

何とも勿体ない試合になったが後半の途中まではほぼ理想的な流れだった。新戦力が加わって上昇ムードの清水を相手にしっかりとボールを保持して攻め込んだ。1点目はMF岩崎、2点目はMF長沼がゴールを奪ったが2点目は前線からの守備が機能した。最初にボールを奪ったのはMF長沼だったがいい守備からゴールが生まれた。広島ではなかなかチャンスがなかったが鳥栖でのデビュー戦で結果を残した。

追加招集ながら日本代表に初招集されて国際試合を経験したMF岩崎はこの日はサイドハーフで起用された。今シーズンは左WBで起用されるケースが多くなっているがもともとは攻撃的なポジションの選手である。慣れたポジションで豪快にネットを揺らした。右SBのDF原田亘からのロングパスをしっかりとコントロールして自らシュートチャンスを作った。シュートの精度はあまり高くないが右足はパンチ力がある。

■　注目の3人がデビュー

夏の移籍市場で積極的な動きを見せた清水は注目のMFヤーゴ・ピカチュウ、MF乾、FW北川航の3人がデビューを飾った。今夏は攻撃的なポジションの選手を補強したがさっそく結果を出したのはFW北川航だった。注目が集まっているのは元・日本代表のMF乾の獲得になるが清水のサポーターにとってより嬉しいのはユース出身のFW北川航の帰還になる。スター性のある選手なのでチームの起爆剤になり得る。

もともと攻撃的なポジションの駒は豊富だったが3人が加入してさらに分厚くなった。守備的なポジションの補強はないので依然として守備に不安を抱えているが高い攻撃力は残留争いをしているライバルクラブの脅威になるだろう。MF乾はC大阪時代の4月5日(火)の柏戦(H)以来の出場だった。ブランク期間が非常に長いのでコンディションが心配されたが大きな問題はなかった。コンディションはまずまずと言える。

後半18分に投入されたMF乾はゴールやアシストはなかったが持ち味である巧みなボールコントロールからチャンスを演出するなど見せ場はいくつか作った。落ち着いてボールをキープできる選手なので味方が攻撃に参加する時間を作ることが出来る。左SBのDF山原のクロスというのは今の清水の大きな武器となるが相手に警戒されやすいMF乾が加入してDF山原の攻撃的な良さは出しやすくなると思われる。

　・2022/06/09 　【セレッソ大阪】 MF乾貴士は契約解除。「バカヤロー」と言うしかない。
　・2022/06/10 　【セレッソ大阪】 MF乾貴士の移籍先はどこになるか？～最有力はヴィッセル神戸、それ以外では・・・～