■ J2の第27節J2の第27節。昇格1年目ながら9勝6敗11分けで勝ち点「38」のロアッソ熊本はホームのえがお健康スタジアムでレノファ山口と対戦した。山口は8勝11敗7分けで勝ち点「31」。熊本は7位、山口は16位となる。この試合のみ、月曜開催となったが、熊本は勝てば町田を抜いてプレーオフ圏内の6位に浮上することが出来る。残留争いに巻き込まれている山口は勝ち点を獲得して21位の群馬との差を少しでも広げたい。
ホームの熊本は「3-1-5-1」。GK佐藤優。DF黒木晃、菅田、イヨハ・理・ヘンリー。MF河原創、三島頌、藤田一、伊東俊、杉山直、坂本亘。FW高橋利。26試合で8ゴールのFW高橋利がチーム内得点王になる。MF伊東俊は24試合で5ゴールを挙げている。DF菅田、MF竹本、MF坂本亘の3人が3ゴールで並んでいるがMF竹本は4試合連続でベンチ外となった。怪我明けのMFターレスはこの日もベンチスタートになった。
アウェイの山口は「4-1-2-3」。GK関。DF生駒、渡部、ヘナン、石川啓。MF佐藤謙、山瀬功、田中渉。FW高木大、梅木翼、沼田駿。ここまで全試合に出場していた左SBのDF橋本健がベンチ外。古巣対決のDF石川啓が左SBで起用された。7月13日(水)に水戸から電撃復帰したFW高井がさっそくベンチ入り。2018年の途中から2021年まで山口で活躍した。183センチのFW梅木翼が今シーズン初スタメンとなった。
■ ロアッソ熊本は6位に浮上!試合の序盤はほぼ互角の展開だったが前半の半ば以降はホームの熊本が攻め込む展開になった。前線からの守備が機能して高い位置でボールを奪ってカウンターを繰り出す場面が多くなった。前半25分にCKからMF伊東俊がチャンスを迎えた。さらに前半27分にはDFイヨハ・理・ヘンリーのロングフィードから抜け出したMF坂本亘がチャンスを迎えたが最後のボールコントロールをミス。大きなチャンスを逃した。
0対0で迎えた後半も同じような展開になった。後半5分にはCKからCBのDF菅田に決定機が訪れたがフリーで放ったヘディングシュートは枠を捉えることは出来なかった。後半26分には途中出場したMFターレスのシュートのこぼれ球をMF坂本亘がシュート。大チャンスだったがゴールライン上で山口の右SBのDF生駒がスーパークリアを見せた。熊本は圧倒的に攻め込みながらなかなか先制ゴールを奪えない。
嫌な空気になりかけたが後半30分にも高い位置でボールを奪ってカウンター。左サイドから仕掛けたMF杉山直がエリア内でDFヘナンに倒されてPKを獲得する。これをエースのFW高橋利が豪快に決めてホームの熊本が先制に成功する。FW高橋利は今シーズン9ゴール目。2桁ゴールにリーチをかけた。1対0で逃げ切った熊本はホームでは2勝目。3月21日(月)の長崎戦(H)以来なので約4か月ぶりの勝利となった。
■ FW高橋利樹が今シーズン9ゴール目!勝ち点「41」となった熊本は6位に浮上した。4位の長崎との差も「2」。初昇格のチャンスを迎えている。先のとおり、ホームでは久々の勝利となったが5節の長崎戦は大木監督はコロナの影響で不在。高橋泰コーチが指揮を執った。大木監督にとってはようやくの今シーズンホーム初勝利となった。MF杉山直がPKを獲得したがいいコース取りをしてDFヘナンのファールを誘った。ファールを誘発したプレーは巧みだった。
決勝のPKを決めたFW高橋利は今シーズン9ゴール目となった。2020年は32試合で9ゴール、2021年は23試合で8ゴール、今シーズンはここまで27試合で9ゴール。キャリア最多タイのゴール数となった。2020年と2021年はJ3所属だったがJ2に上がっても同じようなペースでゴールを積み重ねている。高さがあって献身性があってハードワークも出来る選手なのでフォワードの軸として大きな存在感を発揮している。
MFターレスが戻ってきたのは熊本にとっては大きい。今シーズンは怪我に泣かされており、ここまで6試合の出場のみ。スタメンは1節と2節の2回だけとなる。ほとんどチームに貢献できていないがパワーとスピードはJ2トップクラスである。この日も途中出場だったが何度も右サイドからチャンスを作った。休んでいた間にMF坂本亘がブレイクしたので当面はスーパーサブ的な起用法になると思うがジョーカーになれる。
■ 約半年ぶりに戻ってきたFW高井和馬敗れた山口は2連敗となった。順位は16位のまま。21位の群馬との差は「8」となる。その一方で6位に浮上した熊本との差も「10」なので上との差も下との差もそこまで大きくない。山口に限らず、連勝できれば一気に順位は上がるので大事な試合が続いていくがこの日はなかなかチャンスを作れず。シュート数は熊本が16本、山口は5本のみ。スコアこそ0対1と僅差だったが内容的には大きな差があったと言える。
後方からの組み立てが上手くいかずにカウンターからピンチを招いた。熊本にはMF杉山直など打開力のある選手がたくさんいるので危険なエリアでボールを失うと大ピンチにつながる。「ボール支配率」はJ2で5位。後方からパスをつなぐサッカーに取り組んでいるが最前線に長身のFW梅木翼を起用したことを考えると無理にボールをつなごうとはせずにシンプルにロングボールを蹴る場面がもっと多くても良かった。
3試合勝ちなしとなったがFW高井が戻ってきたのは当然のことながら大きい。後半9分にFW沼田駿との交代でピッチに入ったが攻撃の中心に成長した大卒ルーキーのFW沼田駿とどういう関係を築くのか?が注目される。攻撃の駒が豊富ではないことを考えるとこの2人は同時に起用したい。右ウイングのFW高木大も24試合で5ゴールとまずまずの結果を残している。FW高井はインサイドハーフでの起用も考えられる。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月7日)
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