■ J1の第20節J1の第20節。3勝11敗5分けで勝ち点「14」のヴィッセル神戸はホームのノエビアスタジアムで清水エスパルスと対戦した。清水は3勝8敗8分けで勝ち点「17」。神戸は18位、清水は17位なのでともに降格圏に位置する。裏・天王山になった。J1の残留争いは大混戦になっているがロティーナ監督との契約を解除して吉田孝行監督が復帰した神戸は新体制になって2試合目。清水も新体制になって4試合目となる。
ホームの神戸は「4-2-3-1」。GK飯倉。DF山川哲、大崎玲、小林友、酒井高。MF山口蛍、橋本拳、小田、イニエスタ、汰木。FW武藤嘉。吉田孝行監督の初陣となった19節の鳥栖戦(A)はFW武藤嘉が2ゴールを挙げる大活躍を見せた。日本代表への復帰を目指すFW大迫はこの日もベンチスタート。右SHにはパリ世代のMF小田が起用された。MF橋本拳は6月末までの契約だったが無事に契約延長が発表された。
対するアウェイの清水は「4-2-2-2」。GK権田。DF片山瑛、原輝綺、鈴木義、山原。MF白崎、宮本航、西澤健、カルリーニョス・ジュニオ。FW神谷優、チアゴ・サンタナ。ゼ・リカルド監督が就任して4試合目となるがここまで1勝1敗1分け。決して悪い成績ではないが湘南や磐田や浦和などが勝ち点を積み上げたので17位に転落した。U-21日本代表のFW鈴木唯はこの日もベンチ外。MF松岡大はベンチスタートになった。
■ FW大迫が後半47分に劇的な決勝ゴール試合は開始早々の前半8分にFW武藤嘉のクロスからMF汰木のボレーシュートが決まってホームの神戸が先制に成功する。MF汰木は今シーズン2ゴール目となった。前半27分にはMF小田のパスからMFイニエスタにチャンスが訪れたが左足のシュートはクリーンヒットしなかった。前半の神戸はスタメンに抜擢されたドリブラーのMF小田が躍動。右サイドから仕掛けてチャンスを作った。前半は1対0で終了した。
1点を追う清水は後半21分にMFカルリーニョス・ジュニオのクロスからこぼれ球に反応したFWチアゴ・サンタナが左足で決めて1対1の同点に追いついた。FWチアゴ・サンタナは今シーズン6ゴール目。13試合で6ゴールとなった。さらに後半39分には右SBのDF片山瑛のクロスからFWチアゴ・サンタナが豪快なヘディングシュートを決めて清水が逆転に成功したかに思えたが残念ながらオフサイドと判定された。
命拾いした神戸は後半47分に波状攻撃を見せると最後は途中出場したFW大迫が左足で決めて土壇場で2対1と勝ち越しに成功する。FW大迫は今シーズン2ゴール目となった。2対1で勝利した神戸は2連勝。吉田孝行監督になってからは2戦2勝となった。敗れた清水はゼ・リカルド監督になって1勝2敗1分け。両チームが勝ち点「17」で並んだが得失点差の関係で神戸が17位に浮上。清水が最下位に転落した。
■ 17位に浮上したヴィッセル神戸は2連勝!残留争いの行方を大きく左右する大一番だったが神戸が劇的な形で勝ち点「3」を獲得した。ロティーナ監督の交代に関しては賛否両論あったがとにもかくにも吉田孝行監督になって2試合で勝ち点「6」を積み上げた。浦和やG大阪や磐田など残留圏のチームとの差も縮まって降格圏からの脱出も見えてきた。神戸は次の21節も下位同士の直接対決になる。アウェイの磐田戦になるが中2日で大一番が待っている。
先制した後、同点に追いつかれてしまったが、チームを救ったのはFW大迫だった。19節の鳥栖戦(A)も途中出場していいプレーを見せたが状態が上がってきたようだ。ようやくの今シーズン2ゴール目となったが難易度の高いシュートを決めた。スタメンから外れていることに対しては悔しい気持ちでいっぱいだと思うが過去を振り返ってみても逆境に強い選手である。直接対決という大一番で大きなゴールを決めた。
DF飯野(鳥栖)とFWステファン・ムゴシャ(仁川U)を獲得したが次の次の22節の鹿島戦(A)から夏の新戦力を起用することが出来る。希望の光が差してきたが今年の神戸と似ているのは2018年の名古屋になる。風間体制だったが17節を終えた時点では2勝11敗4分けで勝ち点「10」のみ。今年の神戸は17節を終えた時点では2勝11敗5分けで勝ち点「11」だったので神戸よりも成績は悪かったがJ1残留を果たした。
この年の名古屋の最終成績は12勝17敗5分けで勝ち点「41」だった。勝ち点「41」で横浜FM・湘南・鳥栖・名古屋・磐田の5チームが並ぶ形になったが後半戦の17試合の成績は10勝6敗1分けだった。17試合で勝ち点「31」を獲得したが19節から7連勝を達成した。ただ、これだけ勝ちまくっても最終的には「ギリギリでのJ1残留」だったことを考えると神戸はこれからもハイペースで勝ち点を積み上げげないといけない。
■ 清水はついに最下位に転落裏・天王山で敗れた清水はついに最下位に転落した。下位グループの勝ち点差はほとんどないので「勝負はこれから」と言えるが降格圏に位置するというのは気持ち悪い話である。こちらも夏の移籍市場でFW北川航(ラピード・ウィーン)を再獲得したので救世主になることが期待されるが攻撃的なポジションの駒はそれなりに揃っている。FW鈴木唯もいる中、どういう起用法になるのか?は注目ポイントに挙げられる。
監督交代後の4試合で1勝2敗1分けというのはそこまで悪い成績ではないが選手層は厚いチームなのでゼ・リカルド監督は各選手の力を見極めている最中と言える。FW神谷優が2トップの一角に入っていいプレーを見せたが特に攻撃的なポジションは選択肢が多い。守備的なポジションはGK権田やDF鈴木義は不動。その一方でDF山原やDF原輝綺やDF片山瑛はユーティリティーな選手になる。こちらも選択肢は多い。
惜しかったのは同点に追いついた後の後半39分のFWチアゴ・サンタナのヘディングシュートがオフサイドと判定されてゴールが認められなかったこと。すぐに副審の旗は上がったが相当に際どいシーンだった。ゼ・リカルド監督のサッカーは今のところはそこまで明確な特徴があるわけではないが今いるタレントを考えると「サイド攻撃からチャンスを作る。」というのがベター。クロスからゴールを生み出したい。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月6日)
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