■ J3の第13節J3の第13節。4勝6敗1分けで勝ち点「13」のSC相模原はホームの相模原ギオンスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦した。讃岐は3勝7敗2分けで勝ち点「11」。12節を終えた時点でSC相模原は13位、讃岐は14位となる。開幕ダッシュに失敗したSC相模原は5月23日(月)に監督交代を実施して薩川監督が就任した。薩川監督になってからは4試合で2勝2敗となる。讃岐は3連敗中。5試合勝ちなしと苦しんでいる。
ホームのSC相模原は「4-2-2-2」。GK圍。DF石田崚、藤原優、蓑田、田中陸。MF中島賢、川上竜、佐相、持井。FW加藤拓、船山貴。5月31日(火)にJ1の清水から期限付き移籍したFW加藤拓は3試合で3ゴール1アシスト。低迷しているSC相模原の救世主になりつつある。ベテランのFW船山貴は12試合で1ゴール。なかなか結果を出せない。MF藤本淳やMF安藤翼やMF中原彰などはベンチスタートになった。
対するアウェイの讃岐は「3-4-2-1」。GK高橋拓。DF長谷川隼、遠藤元、田尾。MF西本、松本直、内田瑞、臼井貫、後藤卓、川崎一。FW松本孝。11試合で5ゴールのFW松本孝がチーム内得点王になる。2021年はJFLのFCティアモ枚方で30試合に出場して12ゴールを記録。J3への個人昇格を果たした。2018年の後半戦はSC相模原でプレーしたので古巣対決となる。高卒1年目のDF田尾は2試合連続スタメンとなった。
■ 雨が降り続く中での試合下位同士の対戦は雨が降り続く中での試合になった。前半10分にSC相模原はFW船山貴に決定機が訪れたがピンチを防いだ讃岐がカウンター。右WBのMF内田瑞がチャンスを迎えた。前半24分に讃岐はゴール右寄りの絶好の位置でFKを獲得すると「3バックの右」で起用されているDF長谷川隼が得意の右足で直接FKを決めてアウェイの讃岐が先制に成功する。大卒3年目のDF長谷川隼はJリーグ初ゴールとなった。
前半44分には右WBのMF内田瑞が右サイドから中に入ってきて左足でシュートを放ったが惜しくも枠を捉えることは出来なかった。1対0で迎えた後半開始からSC相模原はMF持井とMF佐相を下げてMF藤本淳とMF安藤翼を投入すると流れが良くなった。後半9分には絶好調のFW加藤拓に決定機が訪れたがミドルシュートはキーパーが何とか防いだ。後半13分に讃岐のMF松本直のシュートが決まったがオフサイド。
セットプレーからたくさんのチャンスを作った讃岐は後半35分にCKから途中出場したベテランのFW重松がシュートを放ったがポストに直撃する。追加点を奪うことは出来なかったが1対0で勝利した讃岐は6試合ぶりに勝ち点「3」を獲得した。SC相模原は2連敗。薩川監督になってからは2勝3敗となった。J3は下位グループも混戦になっているが勝った讃岐が13位に浮上。逆に敗れたSC相模原は14位に転落した。
■ DF長谷川隼の直接FKが決勝ゴールに・・・。試合前の時点で両チームの勝ち点差は「2」だったので勝利した讃岐が順位の上でSC相模原を上回った。5試合勝ちなし中だった讃岐は今シーズンも得点力不足に苦しんでいる。12試合で11ゴールのみだったがこの日は相手の2倍以上となる15本ものシュートを放つなど積極的な姿勢を見せた。DF長谷川隼のFKによる1ゴールにとどまったがたくさんのチャンスを作った。内容的にはかなり良かったと言える。
価値ある決勝ゴールを奪ったのはDF長谷川隼だったが大卒3年目にして嬉しいJリーグ初ゴールとなった。2020年は19試合、2021年も11試合に出場しているがほぼボランチだった。今シーズンもボランチの主力だったが11節の富山戦(A)からストッパーの位置で起用されている。パサー系の選手なので後方からの組み立ての精度は上がる。また、180センチとサイズもあるので「CBでの起用は面白い。」と言える。
今シーズン3回目のクリーンシート達成となったが「3バックの左」で起用されているDF田尾はJ3で2試合目の出場だったが攻守に積極的なプレーを見せて勝利に貢献した。讃岐U-18出身で高卒1年目。高校時代はユースチームのキャプテンを任されており、トップ昇格を果たした選手なのでクラブの期待は大きい。176センチなのでサイズのある選手ではないが左右両足を使えてユーティリティー性も大きな武器となる。
北野監督が指揮をしていた時期の讃岐は極端なほどベテラン主体のメンバー構成だったが2・3年ほど前から一気に世代交代を進めて若手が増えた。MF川崎一やMF岩本和やMF渡辺悠など大卒で讃岐に加入した24歳前後の選手が一大勢力になっているが讃岐U-18からもFW小山聖が出てきてDF田尾も出場機会をつかんでいる。思うように勝ち点を伸ばせないシーズンが続いているがいい流れになってきた。
■ フォワードの軸になったFW加藤拓己敗れたSC相模原は4勝7敗1分けとなった。オフに積極的な補強を見せたこともあって開幕前の評価はかなり高かったが上位陣との差は大きく広がっている。薩川監督になってからも5試合で2勝3敗。波に乗ることが出来ずに苦しんでいる。これ以上離されると苦しくなる。7月・8月は上位との対戦が多く組まれているが上位との対戦は勝たないといけない状況になっている。昇格のためには大型連勝が必要となる。
注目が集まっているのは加入してからの3試合で3ゴール1アシストのFW加藤拓になる。清水では出番に恵まれなかったが高校時代から有名な選手だった。山梨学院高の時も活躍して「世代有数のフォワード」と言われた選手なので育成型期限付き移籍とは言ってもこのタイミングで獲得できたのはラッキーだったと言える。この日は無得点に終わったが随所に持ち味を発揮した。パワーはJ3の中でもトップクラスと言える。
FW加藤拓が加入してフォワードの軸が出来たので一時と比べると攻撃のバリエーションは増えたが大型連勝をして上位との差を縮めるためには2トップの一角で起用されているFW船山貴の活躍は不可欠と言える。それなりにチャンスに絡めているがシュート精度を欠く場面が多い。シュート技術に定評のある選手なので彼が感覚を取り戻してコンスタントにゴールを決めることができるようになると大型連勝が見えてくる。
▼ 動画の投稿日 (2022年5月19日)
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