■ モーリス・レベロ・トーナメントの初戦コロナの影響で過去2年間は中止になったトゥーロン国際大会が復活。新たに名称はモーリス・レベロ・トーナメントとなった。大会の創始者の名前が大会名になったが前回の2019年大会はU-21日本代表が出場して準優勝に輝いた。MF田中碧などが活躍したが今回はU-19日本代表が出場することになった。「冨樫JAPAN」にとって貴重な国際大会になるが冨樫監督は新型コロナに感染して初戦は不在だった。
日本は「4-2-3-1」。GK木村凌(日本大)。DF中野伸(鳥栖)、菊地脩(清水)、田中隼(柏)、松田隼(水戸)。MF山根陸(横浜FM)、宇野(町田)、升掛(柏)、北野颯(C大阪)、山崎太(筑波大)。FW横山歩(松本山雅)。U-19日本代表は2003年生まれの選手が中心となるがJ3でゴールを量産しているFW横山歩が1トップの位置で起用された。トップ下は高校3年生ながらJ1で11試合に出場しているMF北野颯が起用された。
ベンチスタートになったのはGK佐藤瑠(筑波大)、DF工藤孝(浦和)、DF高井(川崎F)、DF前田・ハドー慈英(ブラックバーン)、DF高橋・センダゴルタ仁胡(バルセロナ)、MF中村仁(G大阪)、MF佐野航(岡山)、MF屋敷(大分)、MF福井(鳥栖U-18)、FW二田(FCヴァッカー)、FW坂本一(G大阪)の11人。GK波多野(同志社大)はベンチ外。当初はFW熊田(FC東京U-18)が選出されていたがFW坂本一が追加招集された。
■ 後半12分にMF北野颯太が決勝ゴール!GLの初戦はFIFAランキングが44位のアルジェリアと対戦したが相手はU-21代表だった。「2才差」の影響なのか、立ち上がりからアルジェリアに攻め込まれる展開になった。序盤から何度もピンチを招いたが横浜FMユース出身で日体大の1年生のGK木村凌が好セーブを連発して何とか無失点で前半を終えた。前半の日本はほとんどいい形を作れず。シュートもFW横山歩の2本だけ。防戦一方に近い展開になった。
後半になると少しだけ日本のリズムが良くなってチャンスを作りかけるシーンが増えた。後半11分に日本はMF升掛とFW横山歩を下げてMF屋敷とFW二田を投入。鳥栖の下部組織出身で昨夏からオーストリアでプレーしてゴールを量産している注目のストライカーのFW二田を投入すると直後の後半12分に相手のヘディングのミスからチャンスを作る。抜け出したMF北野颯が左足で冷静に決めて日本が先制に成功する。
ハイボールに対してFW二田が競りに行ったが相手はヘディングできず。相手のミスを突いた日本が先制ゴールを奪った。その後も日本は何度もピンチを招いたが相手の信じられないシュートミスにも助けられて何とか1対0で逃げ切った。GLの初戦で勝ち点「3」を獲得した日本は次は6月3日(金)にアフリカのコモロと対戦する。GLの3戦目はFIFAランキングが17位のコロンビアと対戦する予定になっている。
■ 「監督不在」と「年齢差」に加えて「経験不足」船越コーチが代行を務めたU-19日本代表は勝利したものの、内容は低調だった。速報値のシュート数は日本が4本、アルジェリアは20本。決定機の数はアルジェリアの方がはるかに多かった。1対4や1対5あたりのスコアで敗れても何ら不思議はない展開だったがキーパーのGK木村凌の活躍ならびに相手のシュートミスに助けられて完封勝利。どんな形にせよ、先制した後、逃げ切ることが出来たのは良かった。
今回のU-19日本代表は高体連のチームでプレーする選手はゼロ。FW福田師(神村学園高)、MF大迫塁(神村学園高)、MF荒井悠(昌平高)、FW小林俊(大津高)などU-19日本代表に選ばれても何らおかしくない選手は何人もいるので「現在進行中のインターハイ予選のことを考慮して高体連組は招集しなかった。」と推測できるがそれにしても寂しい内容だった。年齢差があるにせよ、ここまで圧倒されるのは情けない。
「監督不在」と「年齢差」に加えて「経験不足」というのも大きかったと思われる。この世代は諸にコロナの影響を受けた選手たちになる。世界大会ならびにアジアの大会は軒並み中止になって「海外の選手と対戦した経験はほとんどない。」という選手も何人かいたと思われる。身体的な能力の高い選手が多いアルジェリアを相手にビビってしまった選手がいたのではないか?と思われる。攻守に消極的だった。
■ ワンチャンスをゴールに結びつけたFW北野颯太ようやく世界規模でコロナが落ち着いてきたので中止されていた国際大会も徐々に復活すると思われる。2年ほどのブランクを埋めないといけないがゴールシーンは良かった。途中出場したFW二田が競ったボールが幸運な形でMF北野颯のところに渡った。完全に抜け出したが左足で冷静に流し込んだ。MF北野颯はJ1の試合の時は決定機でキーパーの体にぶち当ててしまうシーンが目立つがここでは冷静だった。
アルジェリア戦のスタメン11人の中ではDF中野伸、MF升掛、MF北野颯の3人は早くもJ1でかなりの試合数を経験している。J3の松本山雅でゴールを量産しているFW横山歩、ベンチスタートだったMF中村仁を含めた所属クラブで継続的にJリーグの試合に出場している選手たちがこのチームを引っ張っていかないといけない。まずはMF北野颯が結果を残した。今後は1つ上の世代の代表チームにも絡んでいきたい。
MOMは満場一致でキーパーのGK木村凌になるだろう。187センチとサイズに恵まれているがほぼミスもなく何度も好セーブを見せた。彼の活躍がなかったら日本はアルジェリアに大敗しただろう。この世代のキーパーというとGKバーンズ・アントン(町田)などもいるが絶対的な選手はおらず。たくさんの選手がほぼ横一線で並んでいる。今回のキーパーは3人とも大学生になるが「これはかなり珍しい。」といえる。
▼ 動画の投稿日 (2022年5月28日)
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