■ J3の第7節 J3の第7節。2勝3敗1分けで10位のカマタマーレ讃岐はホームのPikaraスタジアムでFC岐阜と対戦した。オフの移籍市場で大型補強を敢行して大きな注目を集めるFC岐阜はここまで2勝2敗1分けで9位と出遅れた。ただ、4節の鳥取戦(H)はコロナの影響で延期になったので他クラブと比較すると消化試合数は1つ少なくなる。5試合で7得点/6失点。それなりに点は取れているが攻守がかみ合わずに苦しんでいる。
ホームの讃岐は「3-4-2-1」。GK高橋拓。DF伊従、西野、遠藤元。MF鯰田、長谷川隼、川崎一、渡辺悠、青戸、後藤卓。FW松本孝。オフの移籍市場ではJFLや地域リーグで活躍したストライカーを3人獲得したがFCティアモ枚方から獲得したFW松本孝は6試合で3ゴール、地域リーグのおこしやす京都ACから獲得したMF青戸も同じく6試合で3ゴールと結果を残している。DF伊従とMF長谷川隼は川崎U-18出身となる。
対するアウェイのFC岐阜は「4-2-2-2」。GK桐畑。DF舩津、フレイレ、藤谷匠、宇賀神。MF柏木、庄司、窪田稜、藤岡。FW山内寛、石津。J1の福岡から獲得したベテランのFW石津が移籍後初スタメンとなった。序盤戦は右SBで起用されたFW山内寛は5試合で2ゴールを挙げている。MFヘニキやMF吉濱などはベンチスタート。2試合連続でベンチ外だったFWンドカ・チャールスが復帰してベンチ入りを果たした。
■ 讃岐がホームで勝利して2連勝! 試合は前半17分に動いた。相手のロングボールを処理したDFフレイレの中途半端なヘディングでのパスを奪った讃岐の右WBのMF川崎一が最終ラインの裏のスペースに嫌らしいボールを入れると抜け出したFW松本孝がうまくボールをコントロールしてから左足のループシュートを決めてホームの讃岐が先制に成功する。FW松本孝は今シーズン4ゴール目。10番のMF川崎一は早くも4アシスト目となった。
1点を追うFC岐阜は前半46分に相手のクリアボールのミスから高い位置でボールを奪うとMF藤岡の横パスを受けたベテランのFW石津が得意のミドルシュートを決めて1対1の同点に追いついた。1対1で迎えた後半24分に讃岐のCKの場面でFC岐阜のDFフレイレが相手に対する暴力行為で一発レッド。FC岐阜は10人になった。DFフレイレは前半からジャッジに対する不満を溜めており、悪い形で爆発した。
数的優位になった讃岐はFW吉井、MF西本、MF臼井貫を投入。すると後半40分に左WBのMF臼井貫のクロスからFW松本孝がヘディングシュートを決めて2対1と勝ち越しに成功する。2対1で勝利した讃岐は今シーズン3勝目。前評判は低かったが7試合で勝ち点「10」を獲得している。敗れたFC岐阜は2連敗。2勝3敗1分けと黒星が先行した。7節を終えた時点で14位と下位に沈んでおり、大きく出遅れてしまった。
■ 枚方から獲得したFW松本孝平が2ゴール 昨シーズンの終盤に監督に就任して2試合だけ指揮した西村監督にとっては「実質1年目」と言えるが3勝3敗1分けで勝ち点「10」。いいスタートを切ったと言える。北野誠監督の頃の讃岐はベテラン中心のメンバー構成だったがここ2年ほどで一気に若返った。MF川崎一、MF長谷川隼、MF渡辺悠、DF伊従など大卒で讃岐に加入した生え抜きが主力になっているが一時と比べるといい流れになって来ている。
昨オフは「カテゴリー問わず、結果を残したストライカー」をたくさん獲得したがここまではものの見事に成功している。2ゴールを挙げたFW松本孝は7試合で5ゴール。得点王争いに絡んでいる。シャドーの位置なので本来のポジションではないと思うがMF青戸も7試合で3ゴールを挙げている。「JFLであれ、地域リーグであれ、分かりやすい結果を残したストライカーを獲得する。」というのはいい方法と言える。
FW松本孝はこの日も2ゴールを挙げてGIANT KILLINGの立役者になったが決定力の高さが光っている。大卒で名古屋に加入したがチャンスはつかめず。SC相模原を経てJFLのマルヤス岡崎やFCティアモ枚方でプレーしたが「Jリーグで活躍できずにJFLなどにカテゴリーを落とした選手が下のリーグで結果を残してJリーグに戻ってきてJリーグで活躍する。」というのは讃岐のサポーターでなくても嬉しい話である。
大型プレーヤーが増えたのも今シーズンの讃岐が奮闘している1つの理由と考えられる。FW松本孝は186センチ、MF青戸は185センチ、DF西野は187センチ、DF伊従は185センチとなる。ボランチのMF長谷川隼も180センチなのでサイズのある選手がたくさんいる。FC岐阜の高さはJ3屈指なので高さのないチームはFC岐阜のセットプレーで苦労するが今シーズンの讃岐は高さがあるのでしっかりと跳ね返した。
■ 6試合で2勝3敗1分け 敗れたFC岐阜は2連敗。6試合で2勝3敗1分けとなった。黒星が先行したが苦しいスタートになった。コロナの影響で5節や6節は主力数名を欠いた状態で試合を行うことになったのでその点は気の毒に感じるが出だしで大きく躓いた。痛かったのは何と言っても後半24分のDFフレイレの一発レッドになる。そこまで激しい暴力だったわけではないが主審が見ている前での行為だった。レッドカードが出るのも仕方がない。
DFフレイレの一発レッドで苦しい展開になったが前半17分の1失点目はDFフレイレのつなぎのミスがきっかけだった。186センチの長身でありながらスピードのあるFW松本孝にスピードで振り切られてゴールを許したがDFフレイレはスピードのある選手ではないのでFW松本孝のような選手への対応は得意ではない。本人はオフサイドを強くアピールしていたが映像を見る限りではDF藤谷匠が残っているように見えた。
FC岐阜はここまで2勝を挙げているが勝ったのはFC岐阜と同じように平均年齢の高い愛媛FCと富山の2チームになる。敗れたのは沼津・松本山雅・讃岐になるがこの3チームはJ3の中では平均年齢が低いチームになる。開幕戦でスコアレスドローだったY.S.C.C.横浜は普通程度の平均年齢なので極めて分かりやすい。ベテラン主体のFC岐阜は若くてアグレッシブなサッカーを展開するチームとの相性は良くない。
三浦俊也監督の立場はかなり危うくなってきたがFW石津に移籍後初ゴールが生まれたのは良かった。移籍後初スタメンだったが得意のミドルシュートで同点ゴールを奪った。「個の力」を持った選手はたくさんいるので経験値と技術を持った選手の周りでかき回せる若手 or 中堅世代の選手が必要である。右SHのMF窪田稜は21才。縦への推進力を持ったサイドアタッカーなので彼のところをもっとうまく活用したい。
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