サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

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　2022/08/03 【Jリーグ】 12段階の個人別補強の評価 (2022年夏の移籍市場) (その7)
　2022/08/03 【クラブユース選手権：横浜FCユース×C大阪-18】 192センチのDF白濱聡二郎。大型CBをどう育てるのか？
　2022/08/04 【J1編】 2022年の夏の移籍市場のクラブ別の展望・評価など (アビスパ福岡/サガン鳥栖)
　2022/08/04 【クラブユース選手権決勝：C大阪U-18×横浜FMユース】圧巻の風間サッカーで日本一！キャプテンのDF川合陽が2ゴールで大会MVP！
　2022/08/04 【C大阪×福岡】不遇の時期を過ごしたFW上門知樹。途中出場で今シーズン2ゴール目！
　2022/08/05 【ガンバ大阪】 J2降格の危機。MFファン・アラーノの獲得はかなり疑問。
　2022/08/05 【長崎×新潟】 FWエジガル・ジュニオが2ゴール！5戦連発もドロー・・・。
　2022/08/06 【J1編】 2022年の夏の移籍市場の中間評価～現時点での勝ち組はG大阪・清水・神戸など～
　2022/08/06 【愛媛FC×Y.S.C.C.横浜】破竹の4連勝！昇格争いに加わった愛媛FC。
　2022/08/06 【ルヴァン杯：C大阪×川崎F】非常事態のフロンターレ。大学生のFW山田新が奮闘でドロー！
　2022/08/07 【J2編】 2022年の夏の移籍市場の中間評価～現時点での勝ち組は山形・FC琉球・千葉・栃木SCなど～
　2022/08/07 【C大阪×神戸】守備の時に穴になる38歳のMFイニエスタ。またしても最下位転落・・・。
　2022/08/08 【FC東京×清水】 DF山原怜音が早くも6アシスト目。降格圏を脱出して15位浮上！
　2022/08/09 【鹿島アントラーズ】強豪に返り咲くのか？古豪になるのか？分岐点を迎える名門クラブ。
　2022/08/09 【Jリーグ】 12段階の個人別補強の評価 (2022年夏の移籍市場) (その8)
　2022/08/10 【ファジアーノ岡山】 MF輪笠祐士(ブラウブリッツ秋田)を獲得。エグイ補強でJ1初昇格を目指す。
　2022/08/10 【京都×柏】後半53分にFW武藤雄樹が劇的逆転ゴール！レイソルは2位に浮上！
　2022/08/11 【J1】残留争いは残り10節。最も苦しいのは湘南ベルマーレ。次点はジュビロ磐田と京都サンガ。
　2022/08/11 【U-17日本代表×広島ユース】川崎フロンターレU-18のWボランチ。MF大関友翔とMF由井航太が活躍！
　2022/07/30 全エントリーの一覧 (2018年-2022年)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【誤審騒動】結論は再試合。立派だったファジアーノ岡山の北川真也社長のコメント！ | | |　

■　再試合を行うことが発表されたが・・・。

4月3日(日)に行われたJ2の8節のモンテディオ山形 vs ファジアーノ岡山の試合は後半47分に岡山のFW木村太が決勝ゴールを決めてアウェイの岡山が勝利した。4試合勝ちなし中だった岡山は5試合ぶりに勝ち点「3」を獲得して5位まで浮上したが前半11分に山形のGK後藤雅に出されたレッドカードが「担当審判員による明らかな競技規則の適用ミス」と判断されて再試合になることが4月5日(火)に発表された。

早急に話は進められたがこのままの状態だと岡山戦でレッドカードを受けたGK後藤雅は次の試合は出場停止になる。次の試合に向けて正キーパーが使えるのか？使えないのか？は大違いなので、出来る限り、早い段階でJリーグ側が答えを出す必要があったが大方の予想どおりで再試合という結論になった。ただ、再試合の実施方法や開催日時など詳細はまだ決まっておらず。前半11分からの再開となる可能性もある。

本件は大きな話題になったが岡山にとっては災難である。「適用ミス」という明らかなエラーによって相手が退場になったのでその恩恵は受けたが苦労してつかんだ勝ち点「3」は消えた。また、FW木村太のゴールも幻のゴールになる可能性大である。次節はアウェイのFC琉球戦になるが「未勝利記録をひとまず止めて次の試合に挑むのか？」、「勝ちなしが続いている状態で次の試合に挑むのか？」は全く別物である。

■　立派だったのは岡山の北川真也社長のコメント

山形との再試合はほぼ間違いなく平日の夜の開催になるだろう。山形まで出向いて平日の夜にアウェイ戦を戦うというのはなかなか大変である。ホーム戦となる山形と比べてもはるかに負担は大きいが立派だったのは岡山の北川真也社長のコメントになる。クラブの公式サイトにリリースされたコメントを一部書き出すと

　・直ちに気持ちを整理することが難しいというのが正直なところです。
　・しかしながら、決定されたことをクラブとしては尊重して前に進みたい。
　・「試合成立」の判断が下されたとしたら山形の人には納得しがたい気持ちが残るだろう。

　・今回の最も大きな問題は競技規則の適用ミスが起きた場合の明確なルール整備ができていなかった点。
　・2度と同じ思いをするクラブが出ることがないよう対応してまいりたいと考えています。
　・SNS等での不当な非難はどういった状況においても許されることではありません。

　・建設的な議論によって、皆さまとともにJリーグの未来を創っていきたいと考えております。
　・この悔しさを知っているのは私たちだけです。
　・再試合が決まった限りはクラブ一丸となって、再び勝利を勝ち取りましょう！

となる。岡山のサポーターが再試合という決断が下されたことを自身のツイッターなどで愚痴るのは問題ないと思うが担当した清水主審を必要以上に批判するのは適切ではない。北川社長がこのタイミングでSNS等での不当な非難に言及するほどなのでかなりのレベルで炎上をしているのだと思うが度を越すレベルの批判は立派だったのは北川社長のコメントを含めた岡山側の振る舞いの価値まで下げてしまう。

■　長い目で考えるとクラブにプラスに働く可能性は高い。

先のとおり、苦労してつかんだ勝ち点「3」が取り消しになるというのはJリーグの長い歴史を振り返ってみてもほぼなかった話である。2021年のJ3の8節の福島 vs 八戸の試合で福島が2対0で勝利したものの、「コロナ関係で福島側が出場資格の無い選手を起用した」として八戸の3対2での勝利に変更になるという出来事があったがそれ以来である。(ただ、結局、福島 vs 八戸は最終的には福島の申し入れが認められた。)

もちろん、JリーグやJFAなどのいうことを全て素直に聞く必要はない。昨シーズンの福島のようにJリーグ側の結論や考え方がおかしいと思ったときはきちんと主張すべきだと思うが山形 vs 岡山に関しては「競技規則の適用ミス」ということもあって岡山としても受け入れざる得ない状況だった。その点は考慮する必要はあるが本件での社長を含めた岡山側の振る舞いは称賛に値する気持ちのいい態度だった。

残念ながら岡山は勝ち点「3」を失ったが本件でのクラブの対応を見聞きして岡山というクラブに好印象を持ったJリーグのサポーターは多かったと思われる。サポーターや選手や監督がやらかした場合などクラブのイメージというのは、比較的、簡単に悪化するが、逆パターンはかなり難しい。Jリーグから出された本件の結論は岡山にとってはキツイものだったが長い目で考えるとクラブにプラスに働く可能性は高い。

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