■ ルヴァン杯の第3節 ルヴァン杯の第3節。開幕2連勝と好スタートを切ったセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムでJ2の大分トリニータと対戦した。大分はJ2所属ながらルヴァン杯に参加しており、ここまで2引き分け。G大阪ならびに鹿島と対戦したがともにドローだった。J1勢を相手に健闘しているがJ2のリーグ戦は過密日程なので(徳島と)大分は序盤戦からいきなりハードな日程になっており、大分は11連戦の9試合目となる。
ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GK清水圭。DF毎熊、鳥海、舩木翔、山中。MF岡澤、鈴木徳、中原輝、為田。FW上門、北野颯。出遅れていた右SBのDF毎熊は移籍後初スタメン。ユース出身でプロ1年目のMF岡澤もトップチームでのデビュー戦になるが2020年にJ3のC大阪U-23で30試合に出場した。1年ぶりに戻ってきたDFマテイ・ヨニッチが初めてベンチ入り。新加入のMFジェアン・パトリッキはベンチ外となった。
アウェイの大分は「3-4-2-1」。GK西川駿一郎。DF小出、坂圭祐、羽田。MF中川寛、弓場、増山、松本怜、井上健、藤本一。FW宇津元。下平監督が就任した大分は今シーズンは4バックで戦っているがこの日は3バックを採用した。GK高木駿、MF町田、MF下田などの主力は大半が欠場。新加入のMFエドゥアルド・ネットとFWサムエルがベンチに入った。MFエドゥアルド・ネットは川崎Fや名古屋で活躍した。
■ 大量6ゴールを奪ったC大阪 試合は立ち上がりからC大阪がペースを握った。たくさんセットプレーのチャンスを得た。劣勢の展開になった大分だったが前半24分に左サイドでFKを獲得するとこぼれ球をCBのDF小出が押し込んで大分が先制に成功する。1点を追うC大阪は後半開始からギアチェンジした。後半3分にCKの流れからMF鈴木徳がシュート。ゴール前にいた右SBのDF毎熊がうまくコースを変えて1対1の同点に追いついた。
さらに直後の後半5分にもこぼれだ球を拾ったMF中原輝のミドルシュートが相手に当たってコースが変わってゴールイン。あっという間に2対1と逆転に成功する。後半14分には高い位置でボールを奪うとMF為田のクロスから高卒ルーキーのMF岡澤が頭で合わせて大きな追加点を奪った。MF岡澤は嬉しいプロ初とゴールとなった。リードを奪ったC大阪はMF乾、DFマテイ・ヨニッチ、MF原川、FW加藤陸などを投入する。
勢いの止まらないC大阪は後半35分に途中出場したFW加藤陸が決めて4点目。後半47分にはカウンターからFW加藤陸のパスを受けたMF乾が決めて5点目。後半48分にはDF毎熊のクロスからFW山田寛が頭で合わせて6点目を奪った。大量6ゴールを奪ったC大阪が6対1で大勝。開幕3連勝となった。J1のリーグ戦は1勝1敗3分けなのでなかなか勝てないがルヴァン杯は絶好調。3試合で計10ゴールを奪っている。
■ ボランチのMF岡澤はデビュー戦で初ゴール 前半は0対1で折り返したが後半はC大阪のゴールラッシュとなった。目立ったのは右SBのDF毎熊だった。前半は自身の守る裏のスペースを突かれるシーンが何度かあったのであまりいい出来ではなかったが後半の立ち上がりにゴールを決めると以降は見違えるようなプレーを見せた。1ゴール1アシストだったがそれ以外にも2つのゴールに絡んだ。後半だけで4ゴールに絡む大活躍を見せて勝利に貢献した。
2021年はJ2の長崎で10アシストを記録して評価を大きく高めたがC大阪では出遅れた。コンディション不良でなかなかベンチにも入れなかったがようやく長時間プレーできる状態になった。移籍後初スタメンで4つのゴールに絡んだのでインパクト大のスタメンデビュー戦となった。右SBはJ1有数のSBであるDF松田陸がいるのでポジション争いは相当に激しいがこのタイミングでDF毎熊が猛アピールに成功した。
DF松田陸とDF毎熊は右SBとしてのタイプはかなり異なる。DF毎熊は元フォワードということもあって不慣れところもあるが179センチの高さと縦への推進力と得点力が武器となる。また、高さのある選手が少ないC大阪なので右SBに179センチをDF毎熊を置くことが出来るとセットプレーの守備などで安心感は生まれる。J1も次の6節と7節と8節が3連戦になるのでどこかのタイミングで先発起用となる可能性は高い。
ボランチのMF岡澤はトップチームでのデビュー戦だったが3点目を奪った。運動量が多くて頑張るタイプのボランチだったが2021年は風間アカデミー技術委員長の指導を受けた。C大阪U-18のキャプテンとして「止めて蹴る」を学習したが効果的なパスを出す場面は何度もあった。黒子タイプのボランチになるが勝負のパスが出せるようになると価値は高まる。MF岡澤のゴールはMF為田のクロスが素晴らしかった。
C大阪はルヴァン杯は3連勝となったが立役者と言えるのはDF舩木翔になる。本職は左SBになるが「CBの怪我人が続出した。」というチーム事情もあって本職ではないCBで起用されているが空中戦は高確率で勝利しており、持ち味である左足のフィードは冴えに冴えている。左足のキックが武器となる攻撃型の左SBなので「CBでの起用」というのはかなりの驚きだったが予想以上にうまくこなしている。
■ 後半は為す術なくやられてしまった。 敗れた大分は水曜日に行われた6節のFC琉球戦(H)は大勝。6試合目にしてようやくの今シーズン初勝利を挙げた勢いを持続させたかったが後半は為す術なくやられてしまった。1対0で折り返した前半もたくさんのセットプレーからチャンスを作られたので危うい空気は流れていたがまさかまさかの45分間で6失点。ここまでの2試合で勝ち点「2」を獲得していたがこれで1敗2分け。GL突破は難しくなってきた。
C大阪と同様で大分も控え組中心のメンバー構成だったが「控え組 vs 控え組」となるとJ2の大分は難しくなる。前半は何とか無失点でしのいだが後半になるとややアンラッキーな形で失点する場面が続いた。この日の大分には運がなかった。高卒2年目のGK西川駿一郎にチャンスが回ってきたが悔しい6失点。いいフィードを見せる場面もあったが何度かミスもあった。いい経験になったと思うが難しい試合になった。
切り替えてJ2のリーグ戦に集中したいがオミクロン株の影響で合流が遅れていたMFエドゥアルド・ネットとFWサムエルはともに途中出場。11分の出場にとどまったFWサムエルに見せ場はなかったがMFエドゥアルド・ネットは高さを生かしてセットプレーからあわやのシーンを作った。体つきはややふっくらしているように感じられるが技術と経験値を持った大型ボランチである。出遅れた大分の救世主になれるか?
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