■ J3の第4節J3の第4節。1勝1敗1分けで11位のギラヴァンツ北九州はホームのミクニワールドスタジアムでFC今治と対戦した。FC今治も1勝1敗1分けで10位に位置する。FC今治はJ3に昇格して3年目となるが北九州は過去2年間はJ2所属だったので両チームがJ3の舞台で対戦するのは初めてとなる。降格1年目の北九州は今シーズンから天野監督がチームを指揮している。3節の富山戦(A)で今シーズン初勝利を挙げている。
ホームの北九州は「4-2-2-2」。GK吉丸。DF藤谷壮、河野貴、乾貴哉、永田拓。MF六平、針谷、佐藤亮、藤川虎。FW高澤、前川。オフに新潟から加入した10番のFW高澤には得点源になることが期待されている。キャプテンのMF前川は開幕戦は欠場したが3節からスタメンで起用されている。東福岡高出身のアタッカーのMF藤川虎は磐田からの期限付き移籍となる。MF針谷も磐田からの期限付き移籍中となる。
対するアウェイのFC今治は「4-1-2-3」。GK瀧本。DF下口、飯泉、安藤智、冨田。MF楠美、中川風、山田貴。FWインディオ、ラルフ・セウントイェンス、島村拓。3月25日(金)に加入が発表されたオランダ人のFWラルフ・セウントイェンスはJリーグ初出場・初スタメンとなった。オランダの2部リーグで得点王に輝いた実績を持っている。ブラジル出身のFWインディオは3試合連続のスタメンとなった。
■ ゴールラッシュで2連勝!試合は前半9分に北九州のFW前川に決定機が訪れたが決められず。絶好のチャンスを逃した北九州だったが前半15分にMF佐藤亮の鋭いパスからチャンスを作る。エリア内に入ってきたFW前川が絶妙なタイミングと位置にダイレクトでパスを出すとドフリーのFW高澤が得意の左足で決めて北九州が先制に成功する。FC今治は前半19分と前半20分に2連続でFWインディオに決定機が訪れたがともに左ポストに直撃した。
1対0で迎えた前半40分に右サイドからMF佐藤亮が仕掛けて左足でシュートを放つとキーパーがはじいたところをMF藤川虎が押し込んで大きな追加点を奪った。新加入のMF藤川虎は2試合連続ゴールとなった。前半は2対0で折り返した。迎えた後半3分にもカウンターからFW高澤が右サイドを突破するとキックフェイントで相手をかわしてから得意の左足で巻いたシュートを決めて試合を決める3点目を奪った。
FW高澤は2ゴールの大活躍だった。3点を追うFC今治は後半15分にFW島村拓、後半34分にMF中川風にチャンスシーンが訪れたがいずれも決められず。3対0で大勝した北九州は2連勝。2勝1敗1分けとなった。敗れたFC今治は1勝2敗1分けとなった。FC今治は相手を大きく上回る15本のシュートを放ったが決定力を欠いた。注目のFWラルフ・セウントイェンスは何度か見せ場を作ったがゴールは奪えなかった。
■ FW高澤は4試合で早くも3ゴール開幕戦はホームで長野と対戦して0対2で敗れた北九州は2試合目にして今シーズンのホーム初勝利をつかんだ。アウェイ2連戦を1勝1敗で乗り切ってホームに戻ってきたが期待の新戦力が躍動。FW高澤が2ゴール、MF藤川虎も1ゴールを挙げた。J2だった2021年は得点力不足に苦しんだが今シーズンはここまで攻撃陣が順調にゴールを重ねており、FW高澤は早くも3ゴール。MF佐藤亮とMF藤川虎も2ゴールとなった。
FW前川も3試合目の出場で早くも2アシストなので前の4人がしっかりと結果を出している。天野新監督はプロサッカー選手としての経験を持たないこともあって一般的な知名度はかなり低い。どんなサッカーをするのか?を予想するのは難しかったが2000年~2007年まではFC東京の育成部門(普及部コーチなど)の仕事をしており、2008年~2018年4月までは浦和でユースやトップチームのコーチを任されている。
浦和時代はペトロヴィッチ監督の下で仕事をしており、「影響を受けた指導者」というアンケートにもペトロヴィッチ監督の名前を挙げているが今シーズンの北九州の試合を観ると攻撃的なサッカーになっている。システムは「4-2-2-2」なので「ミシャ式の3バック」ではないがコンビネーションから崩す場面は何度もあった。ものの見事に決まったのは前半15分の先制ゴールになる。3人が絡んだきれいな崩しだった。
仕留めたのはFW高澤だったが4試合で早くも3ゴールとなった。昨シーズンは大分でも新潟でもなかなか結果を残せなかったが2020年はJ1で5ゴールを挙げている。今シーズンは大分からのレンタル移籍になるがJ3行きを選択したのは驚きだった。逆に言うとこのクラスの選手を期限付き移籍で獲得できた北九州はラッキーだったと言えるが序盤戦から大きな存在感を発揮している。2桁ゴールは最低限のノルマである。
■ オランダ2部で得点王に輝いた実績を持つFWラルフ・セウントイェンス敗れたFC今治は2試合勝ちなしとなったが悪い内容の試合ではなかった。チャンスはたくさん作った。決定力を欠いたのは残念だったが決定機の数は北九州と同じくらいだった。3試合目の出場となったFWインディオは右ウイングの位置で起用されているが左利きでテクニックがある。馬力もある選手なのでJ3で大きな存在感を発揮する可能性はある。「右45度からのミドルシュート」が彼の十八番になる。
注目が集まったのはオランダ2部で得点王に輝いた経験を持つストライカーのFWラルフ・セウントイェンスだった。194センチのストライカーのJリーグデビュー戦だったが存在感はあった。いいポストプレーから味方の決定機をお膳立てするシーンもあったがFWインディオとDF下口のいる右サイドからはたくさんクロスが上がってくる。FWラルフ・セウントイェンスがしっかり仕留めてくれると上位争いに参加できる。
もうすぐ33歳なのでベテランの域に入りつつある。全盛期と比べると力が落ちている可能性はあるがこれだけの実績を持った外国人の大型フォワードがJ3にやって来るのはかなり珍しい。彼がどのくらいの数字を残せるのか?は興味深い。飛躍のシーズンになりそうな雰囲気を漂わせているのは右SBのDF下口になる。J2の岡山からの期限付き移籍になるがたくさん攻撃に参加してクロスでチャンスに絡んだ。
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▼ 動画の投稿日 : 2022年3月20日
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