■ Jリーグがいよいよ開幕2022年のJリーグがいよいよ開幕した。2009年以来のJ1復帰を目指す千葉はホームのフクダ電子アリーナで昇格1年目のいわてグルージャ盛岡と対戦した。2021年のJ3で2位になって「悲願のJ2初昇格」を果たした岩手はJ2のデビュー戦となる。昇格を目指す千葉は昨シーズンは13試合負けなしでフィニッシュしており、今シーズンは「昇格候補」に挙げられている。尹晶煥監督になって3年目のシーズンになる。
ホームの千葉は「3-4-2-1」。GK新井章。DF新井一、チャン・ミンギュ、鈴木大。MF田口、小林祐、福満、末吉塁、風間宏矢、見木友。FW櫻川ソロモン。1週間前に行われた柏とのちばぎんカップと比べると左WBのみ変更。MF秋山陽が外れてドリブラーのMF末吉塁が起用された。1トップでプレーするFW櫻川ソロモンにはゴール量産の期待がかかる。MF高木俊、MFサウダーニャなどがベンチスタートになった。
アウェイの岩手は「3-4-2-1」。GK野澤大志ブランドン。DF牟田、甲斐、戸根。MF脇本、小松駿、宮市剛、中村太、加々美、中野雅。FWブレンネル。オフ期間中は守備的なポジションを中心に補強を行ったが2021年のJ3で目立った活躍を見せたCBのDF甲斐(FC岐阜)とDF戸根(富山)の2人に大きな期待がかかる。攻撃的なポジションの補強はあまりなかったが元・京都でテクニシャンのMF中村充(山形)を獲得した。
■ 記念すべきJ2初勝利を飾る。試合は予想に反してアウェイの岩手がペースを握る展開になった。立ち上がりからたくさんセットプレーを獲得して押し込んだ。前半9分に左WBのMF中村太がヘディングシュートを放ったがキーパーのGK新井章が好セーブを見せた。攻め続けた岩手は前半26分に右サイドでFKを獲得するとMF中村太が左足でファーサイドに蹴ったボールを右WBのMF宮市剛がうまくダイレクトで合わせて先制ゴールを奪った。
怪我からの完全復活を目指すMF宮市剛は嬉しいJ2初ゴールとなった。岩手にとっても記念すべきJ2初ゴールとなった。前半34分にはFWブレンネル、前半35分にはDF戸根がゴールを狙うなど前半は岩手がペースを握ったままで終了した。1点を追う展開になった千葉は後半17分にMF風間宏矢を下げてMFサウダーニャを投入。彼の投入によって少しだけ流れが良くなったがなかなか決定機を作ることは出来ない。
逃げ切りたい岩手はMF和田昌やMF中村充を投入。FWブレンネルを含めた攻撃陣もしっかりと守備ならびにボールキープで貢献した。1対0で逃げ切った岩手はJ2でのデビュー戦で見事に初勝利を手にした。敗れた千葉は昇格チームを相手にホームで不覚を取った。シュート数は千葉が9本、岩手は13本。試合を通して岩手のイレブンの頑張りが目立った。元・日本代表の秋田監督にとっても嬉しい白星スタートとなった。
■ 最前線で大きな存在感を発揮したFWブレンネル「上位候補の1つ」に挙げられる千葉を相手に昇格チームの岩手が奮闘した。千葉は敗れたものの先週のちばぎんカップの柏戦の内容はまずまずだった。キャンプ期間中は順調に調整を行ったかに思えたが出鼻をくじかれる形になった。序盤から岩手の圧力が物凄かったのでなかなかペースを握れなかった。岩手のFWブレンネルはしっかりと前線でボールを収めたがFW櫻川ソロモンはボールが収まりきらなかった。
「CFの出来の差」は勝敗に大きく関係したがFWブレンネルは初のJ2の舞台で圧巻のプレーを見せた。来年3年目になるが2020年は28試合で4ゴール1アシスト、2021年は24試合で5ゴール6アシスト。特に昨シーズンはフォワードの軸としてJ2昇格に大きく貢献したが23歳と若いこともあって精神的にはやや不安定である。レベルが上がってJ2でどこまでやれるのか?は注目点だったが出色の出来だったと言える。
公称は182センチ/85キロになるがフィジカの強さはJ2の中でもトップクラスである。DFチャン・ミンギュもJ2の中では上位クラスのCBになるがしっかりとボールをおさめて時間を作った。キープするだけでなくうまく周りの選手も使って攻撃の起点になった。確実に時間を作ってくれる選手が最前線にいるのは大きい。この日はポストワークが目立ったが推進力もある選手なのでJ2で目立った活躍を見せる可能性は高い。
殊勲の決勝ゴールを決めたのはMF宮市剛だったが元フォワードなのでシュートは上手い。186センチなので超・大型のウイングバックになるが流れの中でもマッチアップする機会が多かったMF末吉塁との空中戦で圧倒的に勝利した。サイドでも起点が出来たことは岩手の勝因の1つに挙げられる。岩手はサイズのある選手がたくさんいる。キッカーのMF中村太も優秀なので高さはJ2でも大きな武器になるだろう。
■ 千葉の平均身長は178.73センチ。低くはなかったが・・・。敗れた千葉はショックの大きい敗戦になった。昨シーズンの秋からずっといい流れになっており、オフの補強もまずまず。いい流れのままで開幕戦を迎えたが警戒していたはずのセットプレーで失点。流れを取り戻すことはできずに終わった。得点力が高いチームではないので先に失点するとかなり苦しくなる。昨シーズンも先制した試合は17勝2敗4分けだったが先制できなかった場合は0勝8敗11分けだった。
42試合で48得点のみだったので、やはり、先制されると追いついて逆転するのはかなり難しい。相手にしっかりと守られたときにどう崩すのか?は今シーズンも課題になるだろう。柏戦ではFW櫻川ソロモンやMF風間宏矢が奮闘してMF見木友は今一つだったがこの日はFW櫻川ソロモンとMF風間宏矢は持ち味を出せず。MF見木友は柏戦と比べると出来は良かったが決定機に顔を出すことはできなかった。
高さ勝負で劣勢だったがこの日の千葉の平均身長は178.73センチとなる。例年のJ2全体の平均身長は177.5センチほどなので平均よりはかなり高いと言えるがこの日の岩手の平均身長は何と182.30センチ。Jリーグではなかなか見ることはない破格のサイズになる。こうなるとセットプレーのときに何か所かでミスマッチが生じるのは致し方なしである。次はアウェイのFC琉球戦になるが早く気持ちを切り替えたい。
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