■ Jリーグがいよいよ開幕 2022年のJリーグがいよいよ開幕。等々力陸上競技場で川崎フロンターレとFC東京が対戦した。いきなりの多摩川クラシコとなった。川崎Fは2007年~2009年の鹿島以来で史上2チーム目となる3連覇を目指すが1週間前のスーパーカップは浦和に敗れている。FC東京は前・新潟のアルベル監督を招聘。mixiが経営権を取得して大型補強に成功した。唯一の金曜開催となったがともに開幕戦は得意にしている。
ホームの川崎Fは「4-1-2-3」。GKチョン・ソンリョン。DF山根視、谷口彰、車屋、登里。MF大島僚、脇坂、チャナティップ。FW家長、レアンドロ・ダミアン、マルシーニョ。1週間前の浦和戦の後半のメンバーがスタメンで起用された。オフにFC東京への移籍話が浮上したMFジョアン・シミッチはベンチ外。10番のMF大島僚がアンカーに入った。MF瀬古樹、MF橘田、MF松井蓮、DF佐々木旭などはベンチ外となった。
アウェイのFC東京は「4-1-2-3」。GKヤクブ・スウォビィク。DF渡辺凌、木本、エンリケ・トレヴィザン、小川諒。MF青木拓、松木玖、安部柊。FWレアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラ、永井謙。青森山田高出身で注目の大物ルーキーのMF松木玖はインサイドハーフでJリーグデビューとなった。仙台から加入したGKヤクブ・スウォビィクはスタメン。DF森重、FW山下敬はベンチ外。DF長友はベンチスタート。
■ 多摩川クラシコを制したのは川崎F 試合の序盤は川崎Fペースで進んでいく。右SBにコンバートされたDF渡辺凌のところを突いてFWマルシーニョが持ち前のスピードでサイドを制圧する。ビルドアップが上手くいかないFC東京だったが前半28分にMF松木玖が左足でシュート。これはGKチョン・ソンリョンがセーブした。前半36分にはFWレアンドロ、後半6分にもFWレアンドロがビッグチャンスを作ったが決められず。FC東京はチャンスを生かせない。
流れが変わって劣勢の展開になった川崎Fは後半17分にMFチャナティップとFWマルシーニョを下げてMF塚川とFW知念を投入。FC東京も後半11分にDF渡辺凌を下げてDF長友を投入。そのままDF長友は右SBでプレーした。後半はほとんどシュートチャンスがなかった川崎Fだったが後半36分に左サイドのCKを獲得するとFW遠野の蹴ったボールをニアサイドでFWレアンドロ・ダミアンが合わせてついに先制に成功する。
1点を追うFC東京は途中出場したMF紺野が活躍。得意のドリブルからチャンスを作った。後半44分には右サイドから強烈なシュートを放ったが惜しくもポストに直撃する。後半49分にはMF青木拓、後半52分にはFWレアンドロにチャンスが訪れたが決められず。川崎Fは終盤にDF車屋が怪我をして交代するアクシデントが発生したが何とか逃げ切って白星となった。多摩川クラシコを制したのはホームの川崎Fだった。
■ 18歳のMF松木玖生がJリーグ初出場 オミクロン株の影響で国内の感染者数が高止まりする中で迎えた開幕戦だった。2月19日(土)に行われる予定だった大分 vs 水戸が延期になるなどJリーグも多方面で影響を受けている。FC東京もここ1週間のうちに6人もの選手の感染が公表されているので難しい状況になっていたが王者を相手にいい戦いを見せた。勝てるチャンスもあったので悔いの残る結果になったがまずまずのスタートを切ったと言える。
アルベル監督が就任してパスをつなぐサッカーに取り組んでいるが、やはり、「個の力を持った選手」はたくさんいるのでいい位置でボールを奪ってカウンターを仕掛けたときは迫力がある。課題はビルドアップの部分になる。特に前半はGKヤクブ・スウォビィクからのパスがつながらず。簡単に相手ボールになるケースが多かった。もともとフィードの得意なキーパーではないがアジャストできるのか?否か?
先制された後も迫力のある攻撃を見せたが大卒3年目のMF紺野が大きな存在感を発揮した。惜しいシュートも放ったが大学時代から大きな期待を受けていたドリブラーであり、ユニバーシアード代表では同学年のMF旗手やFW三笘などと比べても見劣りしない活躍を見せた選手である。過去2年間は怪我の影響もあって力を出し切れなかったが3年目のブレイクに期待がかかる。打開力はJ1でも上位クラスになる。
注目のMF松木玖は後半27分までプレーしたが堂々としたプレーを見せた。先日まで高校サッカーでプレーしていた選手とは思えないほど落ち着いてプレーした。冬の高校選手権で大活躍して知名度も非常に高い選手なのでこういう選手がJリーグのクラブに加入して活躍できるとサッカー界は盛り上がる。コロナでプレーできない選手がたくさん出ていることも起用された理由の1つだと思うが運も実力のうちである。
サイズやフィジカルの部分は高校の時ほどアドバンテージにはならないがプロでも十分なレベルである。左足のキックも問題なく通用するだろう。心配されるのはスペイン流のサッカーに対応できるのか?否か?になるがクレバーな選手なので大きな問題は生じないと思われる。青森山田高のときはWボランチの一角でプレーしたが2.5列目がベストポジションと思われる。「4-1-2-3」になると良さは出しやすくなる。
■ 勝負強さを発揮したJリーグ王者 王者の川崎Fは劣勢の展開になる時間帯もあったが勝負強さを発揮した。前半はFWマルシーニョのところからビッグチャンスをたくさん作ったので早い段階で先制ゴールを奪っていたら全く違った展開になったと思うが相手キーパーの好セーブもあってゴールならず。前半30分あたりを過ぎるとペースを握られる時間が増えたが2021年のJリーグのMVPのFWレアンドロ・ダミアンが千両役者ぶりを発揮した。
この試合のFWレアンドロ・ダミアンはあまり目立たず。ボールを受ける回数は少なくてシュート機会もほとんど無かった。ベンチにはFW小林悠がいるので後半の20分あたりで交代してもおかしくない流れだったが最後まで引っ張った鬼木監督の起用に応えた。ヘディングシュートだったが難しい体勢からのゴールとなった。FW遠野のボールは鋭かったがあのボールをあのコースに流し込めるのはさすがと言うしかない。
ACLの日程の関係もあって序盤は試合が続いていくが新戦力のMFチャナティップはインサイドハーフで持ち味を発揮した。浦和戦の前半は左ウイングでプレーして良さを出せず。後半にインサイドハーフに移ってから良さを出せるようになったがこの日は良いパスをたくさん出した。FWマルシーニョには爆発的なスピードがあるので中盤でMFチャナティップがフリーでボールを持てると大きなチャンスになる。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月10日) ・・・ 100名分のまとめ VIDEO ★ 現在の投票数 → 362票
→ 最大で20人まで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2022/01/10 【J1】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:240名) 2022/01/08 【J2】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:139名) 2022/01/09 【J3】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:52名) 2022/01/22 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 1:川崎F、2:浦和、3:横浜FM、4:鹿島、5:神戸、6:名古屋~ 2022/01/19 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 7:東京、8:C大阪、9:G大阪、10:札幌、11:福岡、12:広島~ 2022/01/16 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 13:清水、14:磐田、15:鳥栖、16:湘南、17:京都、18:柏~ 2022/02/07 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:C大阪、2:湘南、3:浦和、4:横浜FM、5:FC東京、6:福岡~ 2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:清水、8:神戸、9:鹿島、10:磐田、11:札幌、12:京都~ 2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:広島、14:川崎F、15:G大阪、16:名古屋、17:柏、18:鳥栖~ 2022/02/05 全エントリーの一覧 (2018年-2022年)
関連記事