ファジアーノ岡山→ 有馬監督になって3年目の岡山は堅守を武器に11位に入った。2019年は9位だったが2020年は17位。難しい1年になったが2021年は存在感を発揮した。何と言っても目立ったのは堅守になる。京都に次いでJ2で2番目に少ない36失点のみ。堅い守備はほとんどのチームを苦しめた。J3の鳥取から加入したCBのDF井上黎はフルタイム出場を果たすなど初挑戦となるJ2の舞台でも自身の良さをフルに発揮した。
その一方で攻撃陣は今シーズンも得点力不足に苦しんだ。42試合で40得点のみ。1試合平均の得点数は0点台だった。加入2年目のMF上門は41試合で13ゴール1アシスト。7月末に清水から期限付き移籍で加入したMF石毛は14試合で6ゴール3アシスト。同じく夏に加入した豪州代表のFWミッチェル・デュークは14試合で3ゴールを挙げたが「攻撃陣の中で確実に及第点以上」と言える選手はこの3人くらいだった。
FWイ・ヨンジェは怪我の影響もあって10試合の出場のみ。2ゴールにとどまった。MF石毛と同様で清水から期限付き移籍したFW川本梨は30試合で2ゴール2アシスト、大卒1年目のMF木村太は42試合で2ゴール1アシスト。分かりやすい結果は残せなかった。実績のあるFW齊藤和は19試合で0ゴール0アシスト、FW山本大が26試合で2ゴール1アシスト。この2人が結果を残せなかったのはチームにとっては誤算だった。