■ J3リーグが再開 東京五輪の影響で中断していたJ3リーグが再開した。全日程のちょうど半分の日程を終えた時点で中断期間に突入したので残り試合もちょうど半分になるが昇格1年目ながら7勝4敗3分けで勝ち点「24」。4位と好位置に付けるテゲバジャーロ宮崎はホームのユニリーバスタジアム新富で長野パルセイロと対戦した。長野は5勝3敗6分けで勝ち点「21」。大きく出遅れたが11節から4連勝を達成して8位まで浮上してきた。
ホームの宮崎は「4-2-2-2」。GK植田峻。DF青山生、代、井原伸、大熊健。MF前田柊、千布、徳永裕、藤岡。FW梅田魁、橋本啓。売り出し中の大卒ルーキーのFW橋本啓は4試合連続ゴール中。14試合で5ゴールを挙げている。FW橋本啓は大阪商業大出身。関西2部リーグでは通算48ゴールを挙げている。攻撃の中心となる左サイドハーフのMF藤岡は14試合で6ゴールを挙げてJ3の得点ランキングで3位に位置する。
対するアウェイの長野は「4-1-2-3」。GK田中謙。DF吉村弦、広瀬健、喜岡、水谷。MF宮阪、山口和、坪川。FW三田尚、人見、森川。夏の移籍市場でJ2のFC琉球から獲得したストライカーのFW人見がさっそくスタメン出場。同じく夏の移籍市場でJ2の群馬から加入したMF山中惇はベンチ外となった。4連勝の立役者の1人であるMF住永はベンチスタート。ベテランのMF宮阪がアンカーの位置でスタメン起用された。
■ 2対0でアウェイの長野が勝利 「4位の宮崎 vs 8位の長野」の対決となったが前半16分にFW森川の横パスを受けたMF宮阪が距離のある所から放ったロングシュートが鮮やかに決まってアウェイの長野が先制に成功する。32歳のMF宮阪は移籍後初ゴールとなった。1点を追う宮崎は前半45分にエースのMF藤岡に決定機が訪れたが決めることは出来なかった。どちらかというと宮崎がペースを握ったが長野がリードを奪って前半を折り返した。
1対0で迎えた後半は長野がペースを握る展開になった。後半開始からMF山口和に代えてMF住永を投入したが全体の運動量が増してセカンドボールを回収。厚みのある攻撃を見せるようになった。宮崎は後半12分に裏に飛び出したFW梅田魁がボールをキープして飛び出してきたキーパーの頭を越すロングシュートを放ったが惜しくも枠外。やや飛び出しの判断が遅くなった長野のGK田中謙は命拾いした。
追加点の欲しい長野は後半42分に右サイドで粘って途中出場したFW上米良が中央に折り返すと左SBの位置から中に入って来たDF水谷が合わせて大きな追加点を奪った。この試合がちょうどJ3通算で50試合目の出場だったDF水谷は今シーズン2ゴール目となった。2対0で勝利した長野は7試合負けなし。ここ6試合で5勝1分けと結果を残している。敗れた宮崎はホームでは1節の岩手戦(H)以来の敗戦となった。
■ ベテランのMF宮阪が圧巻のロングシュート 好調の長野は6位に浮上した。首位の富山との差は「5」のみ。5位のFC岐阜との差も「1」となって完全に昇格争いに加わった。2節から8試合勝ちなしと苦しんだが11節の鳥取戦(A)の8対1の大勝で流れは大きく変わった。攻撃陣はここ6試合で計19ゴールを奪っている。3試合連続で複数ゴールを奪っているので開幕当初の得点力不足が嘘のようにゴールを奪っている。得失点差「+13」はJ3で最多となる。
開幕前に本命視された長野が急浮上してJ3の昇格争いはさらに面白くなってきたが価値ある先制ゴールを奪ったのはベテランのMF宮阪だった。昨シーズンから長野はメンバーが大幅に若返って24歳前後の選手が一大勢力になっている。そんな中、4連勝したときは全てベンチスタートだったMF宮阪の立場は危うくなるかに思えたが中断明けの最初の試合でスタメン出場していきなりロングシュートでネットを揺らした。
リズムをつかめない時間帯だったので長野にとって大きなゴールとなったが「30m以上あった。」と言えるほどのロングレンジからのシュートだった。山形の頃からキックの正確さやロングシュートの巧みさには定評があったが一発で試合の流れを変えることが出来るのは彼の一番の武器と言える。アンカーの位置は台頭中のMF住永もいるのでポジション争いは熾烈を極めるが再開初戦でベテランが主役になった。
注目の新戦力のFW人見はいきなりスタメン出場したが後半13分で交代となった。守備面では奮闘したが攻撃の部分で良さを出すことは出来ず。初戦はやや不完全燃焼に終わったが長野は「ゴール前で仕事ができる選手」を必要としているので後半戦(16節以降)の長野のキーマンに挙げられる。FC琉球時代は怪我の影響もあってなかなか出場機会に恵まれなかったが大学時代は周囲の評価が相当に高かった。
■ 昇格1年目ながら健闘する宮崎 敗れた宮崎は7位に転落した。長野とは同じ勝ち点「24」となったがシュートが5本のみ。相手のシュートも5本のみだったので「どちらもシュートの少ない試合」だったが宮崎はここまでJ3では最多のシュート数を記録している。1試合平均のシュート数は10.5本だったことを考えると「平均の半分以下のシュート数に終わった。」と言える。特に後半は堅守を誇る長野の守備陣を崩しきれずに攻めあぐねる展開になった。
先制されたことで良さを出しにくい流れになったが4試合連続ゴール中のFW橋本啓も良さは出し切れなかった。FW橋本啓は188センチの長身。空中戦の強さに定評があるが10センチほど背は低いDF広瀬健ならびにDF喜岡に止められる場面が多かった。5戦連発はならなかったが長身でありながら運動量も多い選手なのでポテンシャルの高さに疑いの余地はない。FW梅田魁との2トップは宮崎の大きな武器になっている。
宮崎は「上位争いに踏みとどまるか?否か?」の分岐点を迎えているが昇格1年目でここまで7位というのは立派である。先のとおり、シュート数は多くてJ3の中では屈指の攻撃力を持っている。MF藤岡やFW梅田魁やFW橋本啓などJリーグでの実績が全くなかった選手が奮闘しているがボランチでゲームメーカーのMF千布、レフティのDF大熊健など攻撃の部分で明確な特徴を持った選手をたくさん抱えている。
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