■ 東京五輪が閉幕した。「コロナ禍」での開催となった東京五輪が8月8日(日)に閉幕した。「コロナの影響で1年延期される。」という異例の大会になったがさらに大会直前に(ほぼ)無観客での開催が決定した。異例づくめの大会になったが最も心配されていた「選手間でのクラスター発生→競技ができない。」という事態にはならず。もちろん、430人ほどの大会関係者がコロナ感染に感染したが「感染者数は想定の範囲内だった。」と言える。
どの立場の人にとっても難しい大会になったが無事に閉会式を迎えることが出来たのは良かった。日本国内には「国がやることは何でも批判する。」という人が20%くらいはいる。そういう人たちは「東京五輪は大失敗だった。」と結論付けると思うが外国のメディアや一般の外国人のほとんどは今回の東京五輪を肯定的に考えるだろう。困難な状況の中でやり切ったことで日本に対するイメージは良くなるはずである。
「日本勢の活躍が目立つ大会になった。」と言える。開催国が活躍すると大会は盛り上がる。金メダルは史上最多の27個、銀メダルは14個、銅メダルは17個だった。メダルの数の合計は58個。これも史上最多となる。総メダル数の46.6%が金メダルだったが男女の柔道を筆頭に日本人選手の勝負強さが光った。スケボーやフェンシングや女子ボクシングやサーフィンなど注目度が低かった競技の頑張りも称賛に値する。
■ 日本勢がたくさんの金メダルを獲得できた理由は・・・。金メダルの数はアメリカが最多で39個だった。2位は中国で38個だった。米中に次いで日本は3位に入った。5年前のリオ五輪の各国の金メダル数を確認すると
1位:アメリカ 46個
2位:イギリス 27個
3位:中国 26個
4位:ロシア 19個
5位:ドイツ 17個
6位:日本 12個
となる。アメリカがダントツだったが今回はお家芸である陸上が不発に終わった。中国は地理的に近い日本開催だったこともプラスに作用したと思うが中国も金メダルの数を大きく増やした。最後の最後までアメリカと中国が金メダルの数で争ったが何とかアメリカが競り勝った。イギリスは27個から22個に金メダルの数が減少したが自国開催だった2012年の遺産が時間が経過して徐々に薄れてきたと考えられる。
日本は3年後のパリ五輪でどこまでメダル数を維持できるのか?が注目点になる。当然、金メダルの数もメダルの数も大きく減少すると思うが出来る限り減少幅を小さくしたいところ。パリ五輪に向けた新たな3年間がスタートしたが今大会の日本が(金)メダルを量産できた理由を挙げてみると
・東京五輪に向けて多額の強化費用を使って強化してきたこと。
・自国開催で慣れた環境(スタジアムなど)でプレーできたこと。
・外国人選手がコンディション調整で苦労した点。
・日本の蒸し暑さに海外勢が戸惑ったこと。
・ソフトボールや男子サッカーや柔道など序盤の競技が勢いをつけたこと。
・身体能力の高いハーフの選手が増えたこと。
・野球やソフトボールなど得意種目が復活したこと。
・スケボーや空手など新種目が頑張ったこと。
・野球人気が低下していろいろな競技に人材が散らばるようになったこと。
など。1988年のソウル五輪、1992年のバルセロナ五輪、1996年のアトランタ五輪、2000年のシドニー五輪あたりは「日本にとって冬の時代」と言える。この4大会を合わせても金メダルの数は15個のみとなる。なのでこのあたりの時期に金メダルを獲得したマラソンの高橋尚子選手、柔道の井上康生選手、競泳の岩崎恭子選手、競泳の鈴木大地選手などが未だに五輪のたびに大きく取り上げられるのは当然である。
■ 北京五輪まであと半年冬の時代を乗り越えて、再び、五輪で(金)メダルを量産できる時代に入ったが夏の五輪でメダルを量産している国のほとんどが経済的にも世界でトップクラスの国である。経済面では日中米がトップ3になるが、今回、金メダルの数もこの3国がワン・ツー・スリーだった。ケニアやエチオピアなど陸上の中長距離の種目は「もともとの才能」に結果が大きく左右されるが何だかんだで経済大国がメダルを量産している。
昨今の五輪の商業主義化を批判する人は少なくないが「お金がないと強化するのも難しい。」というのがスポーツの世界では常識になっている。男子サッカーでも「JFAは強化ではなくて金儲けを優先している。」としばしば批判されるが何のためにお金を儲けようとするのか?を理解していたらそういう方向での批判はなくなるだろう。五輪や男子サッカーの商業主義化を批判する人はかなりナイーブな人である。
次の五輪は年明けの北京五輪になる。2022年2月4日~20日の期間に開催されるので「あと半年ほど」である。感染拡大が予想される冬場の時期の大会なので今回の東京五輪以上にコロナの問題に直面すると思うが中国は国の威信をかけて大会を成功させようとするだろう。変わらず中国は(基本的には)独裁国家なので良くも悪くも国民の声はほぼ無視できる点は今回の東京五輪との大きな違いと考えられる。
→ 2013/09/10 2020年の東京五輪の開催決定に思うこと
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(GK/DF)
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(MF/FW)
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