DF:ストヤノフ 評価 「B」
→ シーズン途中で怪我のため7試合を欠場したが、それ以外はほぼフル稼働。ここ2シーズンは不本意なシーズンが続いていたが、久々にらしさを発揮。J1昇格に大きく貢献した。機を見たドリブルでの前進と精度の高いリングパスは攻撃に厚みを加えた。圧倒的なポゼッション力を武器に相手に攻め込まれる機会が少なく、懸念されたディフェンス面でも破綻は無かった。
DF:槙野智章 評価 「S」
→ 1試合を除いてすべての試合でスタメンフル出場。自己最高の7ゴールをマークするなど、攻守両面で著しい成長を見せた。ストッパーながら攻撃力が抜群で、彼のオーバーラップが広島の重要なオプションであり、最大の武器となった。再挑戦のJ1でどの程度のプレーが出来るか。
DF:森脇良太 評価 「B」
→ 修業先の愛媛FCから復帰。怪我もあって22試合の出場にとどまったが、右ストッパーの位置で5ゴールをマーク。DF槙野智章の存在の影に隠れているが、43節のザスパ草津戦のロスタイムの決勝ゴールなど、幾つもの歓喜を生みだした成長株。アウトサイドが本職ながら、ストッパーとしても遜色ないプレーを見せた。
MF:李漢宰 評価 「B」
→ ジュビロ磐田に移籍したMF駒野の代役として右ウイングバックで起用された。シーズン当初は消極的なプレーが多かったが、シーズンが進むにつれて改善されて、右サイドから多くのゴールをアシスト。ウイークポイントと言われていたが、逆にストロングポイントといえるまでに成長を遂げた。
MF:高萩洋次郎 評価 「A」
→ チームを退団したFWウェズレイに代わってポジションを確保。本職とは言えない2シャドーの位置で14ゴールをマークし、J1昇格に大貢献した。抜群のテクニックは従来より高く評価されていたが、ゴールに直結するプレーが増えて脅威が増した。独特のリズムを持ち、予想のつかないプレーが多く、攻撃にバリエーションを加えた。
MF:柏木陽介 評価 「D」
→ 背番号「10」を与えられて飛躍を誓ったシーズンだが、怪我に悩まされた。フル出場は7試合のみでゴールも4つだけ。MF高萩やMF森崎兄弟の充実ぶりに比べると、相当に不本意なシーズンとなった。来シーズンは、この屈辱をバネに奮起しなければならない。J2では柏木無しでも問題なかったが、J1だとそうはいかない。
FW:佐藤寿人 評価 「S」
→ 40試合で28ゴール。J2では1999年以来の日本人得点王に輝いたエースストライカー。FWウェズレイが去って前線のパワーダウンが指摘されたが、1人で穴を埋めて見せた。得点力だけでなく、1トップとしてボールキープや守備でも貢献。文句なしのシーズンだった。
FW:久保竜彦 評価 「C」
→ 6年ぶりの古巣復帰。シーズンを通してコンスタントにプレーできる状態では無く、スタメン出場はなかったが、途中出場で25試合に出場。リードされている展開自体が少なかったため、どうしてもゴールが必要という場面での登場機会は多くなかったが、3ゴールを記録。第18節の湘南戦で決めた左アウトサイドでのスーパーゴールは多くの人の記憶に残っている。
FW:ユキッチ 評価 「F」
→ FWウェズレイに代わる前線の駒としてチームに加入したが、わずか112分の出場にとどまった。開幕直後は途中出場で頻繁に起用されたが、リーグ戦は18節を最後に登場機会は無くなった。FW佐藤寿の大車輪の活躍があったため問題なかったが、FW佐藤寿を欠く試合はスタメンのフォワードがゼロという試合もあった。もう少し、FWユキッチが戦力となれれば負担は減らせただろう。
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