■ Jリーグは格差社会に突入(
前編)で述べたとおりでJリーグは格差社会に突入している。「第1集団の11クラブ」と「第2集団の9クラブ」の間には結構な差があるので「神戸以外の第1集団が残留争いに巻き込まれる可能性はあまり高くなくて、第2集団のクラブが上位争いに参加する可能性もあまり高くない。」と言えるが第2集団となる9クラブの中で大きな注目が集まるのは「クラブ史上最大」と言える超・大型補強を敢行している清水だろう。
東京VとC大阪で結果を残したロティーナ監督を招聘したがGK権田(ポルティモネンセ)、FWチアゴ・サンタナ(CDサンタ・クララ)、FWディサロ・燦・シルヴァーノ(北九州)、DF原輝綺(鳥栖)、DF鈴木義(大分)、DF片山瑛(C大阪)など有力選手をたくさん獲得した。監督を含めて相当なお金をかけているので「初年度から上位争いに参加するのはノルマ」である。2021年のJ1のダークホース的な存在に挙げられる。
2020年はJ1最多の70失点だったが堅守がウリのチームを作るロティーナ監督の元、どこまで失点数が減るのか?は興味深い。気になるのは東京VでもC大阪でもやり方が浸透するまで時間がかかっている点である。これだけの大型補強を行ったので結果が出ないようだと序盤の時期でも周囲は騒がしくなる。そういう意味ではロティーナ監督のサッカーをよく理解している秀才のDF片山瑛を獲得できたのは大きい。