■ 史上最多となる20チームが参加2021年のJ1は20クラブが参加する。J1のクラブ数としては過去最多。38試合制になる。延期となった東京五輪が2021年の夏に開催されるようだとかなりの過密日程になるが2020年に超・過密日程を体験したことを考えると「2020年よりははるかにマシ」である。J2からは徳島と福岡が昇格してきたが降格枠は「4.0」。残留争いはかつてないほどの熾烈な争いになるだろう。下位グループには巻き込まれたくない。
J1の優勝争いの中心はどう考えても川崎Fである。圧倒的な強さでクラブ史上初となる2冠を達成した川崎Fは黄金期を迎えている。G大阪やC大阪など上位に入ったクラブも川崎Fには大敗している。総合力では群を抜いている。MF守田の欧州移籍はほぼ確実で逆にMFジョアン・シミッチ(名古屋)などの加入が噂されているがオフの選手の入替えはあまり活発にはならないと思われる。戦力は維持されるだろう。
不安要素を挙げると「2007年以降のJ1で開幕前に本命視されたクラブが大方の予想どおりにリーグ制覇を達成したケース」が一度もないという点である。2020年の開幕前に本命視されたのは横浜FMだったが噛み合わずに9位に終わった。「本命視されたチームはライバルから徹底マークされる。」、「ACLでの活躍が期待されるのでリーグ戦に力を注ぎにくくなる。」という2点が大きな理由と考えられる。