■ 2021年のJ3は15チーム制2021年のJ3は15チームによる2回戦総当たり方式となる。秋田とSC相模原がJ2に昇格してG大阪U-23とC大阪U-23は活動が休止になった。JFLからテゲバジャーロ宮崎がJ3に昇格してきたが最終節までJ3昇格の可能性を残していたいわきFCとヴィアティン三重とFC大阪はいずれも敗れてJ3昇格を逃した。2020年のJFLは15試合制という超・短期決戦になったがJ3昇格の切符を手にしたのは宮崎のみだった。
J3からJ2への昇格枠は2020年と同じ「2.0」になる。全てのチームが「J2ライセンス」を取得しているわけではないが「初昇格もしくは再昇格のチャンス」とモチベーションを高めているクラブは多いだろう。2021年の本命視と言えるのは最終節で惜しくも初昇格を逃した長野だろう。勝負弱さを露呈したが若返った長野は2020年のJ3で旋風を巻き起こした。横山監督になって来季が3年目。J2昇格は至上命題である。
選手の移籍に関するニュースは少ないがJ2のクラブなどに流出してもおかしくなかったエースのMF三田尚の引き留めに成功した。32試合で10ゴールを挙げたMF三田尚の流出を阻止できたことが「今オフ最大の補強」になるだろう。加入が決まったのはアタッカーのMF山口和(FC琉球)とMF川田(大宮)の2人になる。FW岡佳樹が契約満了でMF木村裕が現役を引退したので「攻撃陣のさらなる補強があるのは確実」である。
対抗馬に挙げられるのは「昇格請負人」と言われる石崎監督の招聘に成功した富山だろう。百戦錬磨の指導者を招いて2014年以来のJ2復帰を目指すことになった。スピードスターのMF大谷駿(→金沢)の移籍が決定したが期限付き移籍だったFW大野耀を完全移籍で獲得した。さらにC大阪U-18で活躍したアタッカーのMF松岡大(国士舘大)の加入が決定した。富山U-15で育った選手が7年ぶりにチームに戻ってくる。
■ 石崎監督の招聘に成功したカターレ富山長野と同様でここ数年の富山は大事なとこで勝てないという「勝負弱さ」があったが勝ち方をよく知っている監督の下、若い選手が躍動する可能性はある。FW武、MF花井、FW平松などを引き止めることが出来るのか?が目下の注目点になる。長野と富山は距離的にも近いが2021年のJ3はこの2つのチームが昇格レースの中心になると思われる。藤枝MYFCを躍進させた石崎監督がどんなチームを作るのか?は興味深い。
当然、熊本も上位候補の1つに挙げられる。2020年は後半戦(18節以降)に大失速してJ2復帰を逃した。2位のSC相模原との差は「7」だったので『後半戦を五分の成績で乗り切っていたらJ2に復帰できた可能性大』と言えるので悔いの残るシーズンになったが仕方がない。攻撃の中心になったMF中原輝(→山形)の流出は決定したがスーパーサブとして神がかり的な活躍を見せたFW浅川の引き止めには成功した。
目下の注目点はJ3の得点王に輝いたFW谷口海の去就になるが普通に考えると「熊本が引き止めるのは難しい。」と言える。FW高橋利やMF河原創などの引き止めに力を注ぐのがベターと言える。長野や富山と同様で熊本も「勝負弱さ」がチームの弱点になっている。今シーズンは若手主体のチームだったが経験のある選手を加えるのも悪くない。レフティのMF中原輝の穴をどう埋めるのか?も大きな注目点になる。
最終的には6位でシーズンを終えたFC岐阜は「来シーズンの監督が誰になるのか?」が不明である。仲田監督の退任のリリースが流れたわけではないが続投のリリースも流れていない。「個の力」はJ3屈指だったが噛み合わなかった。この点を考えると新しい監督を連れてくるのがベターと言えるがいずれにしても早く監督を決めないといけない。ちなみに監督交代前は8勝4敗4分け、監督交代後は8勝6敗4分けだった。
■ 横浜FMのコーチをしているパパス氏5連勝でフィニッシュして最終的には4位だった鹿児島は「ポステコグルー監督の左腕」と言われるパパス氏を招聘する可能性が高まった。横浜FMでコーチをしていたパパス氏なので横浜FMのポステコグルー監督や清水のクラモフスキー監督のようなサッカーを志向すると思われる。クラモフスキー監督は清水で大失敗に終わったので不安は小さくないがベテラン主体だった鹿児島のサッカーは大きく変わると思われる。
DF水本が引退をしてFWジョン・ガブリエルやFW馬場やMF枝本やDF平出やDF田中奏やDF藤澤などは契約満了となった。ネームバリューのある選手がたくさんチームを離れることになったが残留が決まったベテランのFW酒本、9ゴールを挙げたMF米澤、フィード力の高いGK大西などが新しいチームの中心になると思われる。またしてもコーチを引き抜かれる形になったので横浜FMにとっては頭の痛い話である。
鳥取は2013年以来のJ2復帰を目指すことになる。MF三沢(→京都)が流出したがJ2のクラブに個人昇格をしてもおかしくなかったMF魚里、MF安藤一、FW田口裕の3人の残留が決定済み。FW大久保優、DF小牧、MF新井泰などの残留も決定したので「流出は最小限に収まる可能性大」である。年代別代表で活躍したボランチのMF横川(湘南U-18)の期限付き移籍での加入が決定するなどいいニュースはたくさんある。
2021年はクラブ規模的にはJ3の中では大きめとなる長野・富山・熊本・FC岐阜・鹿児島・鳥取の6チームが中心になる可能性が高い。それ以外のクラブが昇格の切符を勝ち取るのはかなり難しいと思うが例年どおりでJ3の上位候補に挙げられるクラブも主力数名が流出して戦力がダウンした状態で開幕を迎える可能性は高いので2020年のSC相模原のように快進撃を見せるクラブが出てきても不思議はないと言える。
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