■ 過去最大級の困難な状況Jリーグがスタートして早くも27年が経過した。新型コロナの影響でリーグ戦が中断している今の状況というのは「2011年の東日本大震災以来の危機」と言えるが大きな被害を受けた2011年のときもJリーグは4月末に再開することが出来た。1か月半ほど中断しているが今回は「再開の目途すら立っていない。」という状況になっている。多くのクラブが活動休止になっていることを考えるといろいろとポジティブなことが重なったとしても「最速は6月上旬」だろう。「6月中に再開できるのであれば御の字」と言える。
先が見えない状況になっているが、今振り返ってみると、東日本大震災が発生した2011年にJリーグのリーグ戦の全ての試合を消化することが出来たのというのは奇跡的な話である。津波の影響で東北地方は大きな被害を受けたが原発問題は深刻だった。福島ユナイテッドはまだJリーグのクラブではなかったが仙台や鹿島などの被害は小さくなかった。「ベガルタが復興の希望」になったが極めて困難なシーズンを協力して乗り切った経験があるというのは今回のコロナ問題を収束させようとするときの助けになるだろう。
新型コロナの影響でリーグ戦をすべて消化できなくなった場合は「Jリーグにとって過去最大のピンチ」と言えるがこの2つ以外ではJリーグブームがしぼんだ後の数年間は危機的な状況だった。具体的には1996年と1997年あたりになる。このあたりの時期は日本国内の不況が深刻だった。ここ30年ほどでは最も景気が悪かった時期と重なるが1997年のJリーグの平均観客動員数は10,131人だった。17クラブのうち、平均が1万人を超えたのは鹿島・浦和・名古屋・横浜F・磐田・東京Vのみ。2019年の半分以下の動員数になる。
当初からJリーグは地域密着を理念として掲げてきたが実際には大きな企業に支えられてきた。大企業がこぞって有名外国人選手の獲得に乗り出したのが1993年や1994年や1995年のJリーグだったが(Jリーグと日本社会の両方の)バブルが崩壊していくつものクラブが経営危機に陥った。横浜Fは1998年に吸収合併という形で消滅することになるが他にも広島・清水・平塚などが経営危機に陥った。その他の大半のクラブも厳しい状況に陥っており、代表がフランスW杯の出場権を獲得できなかったら大変なことになっただろう。
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◆ まとめ #2498 Jリーグブームと危機的な時代 (2020/4/14)
→ 過去最大級の困難な状況
→ フランスW杯出場を逃していたら・・・。
→ 異常さを示すエピソード
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