※ Jリーグ開幕以後の代表チーム限定です。
① 1993年 オフトジャパン(アメリカW杯アジア最終予選) GK:松永、
DF:堀池、井原、柱谷、勝矢(三浦泰)、
MF:森保、吉田、ラモス、福田(長谷川健)、
FW:カズ、中山(高木)、
→ Jリーグ誕生と相まって、史上空前のサッカー人気が巻き起こった中、1993年のアメリカW杯のアジア最終予選に進出。FWカズ、MFラモス、FW中山、DF柱谷、MF福田ら個性的なメンバーを揃えたチームは、初のW杯出場が目前に迫っていた。しかしながら・・・。
彼らは、「サッカー」を日本に浸透させるために、アメリカ行きの切符が何としても必要としていた。しかしながら、悲劇的なロスタイムでの失点によって、その思いは届かなかった。ただ、それでも、彼らが残したものは大きかった。
② 1994年 ファルカンジャパン(広島アジア大会) GK:菊地、
DF:森山、井原、名塚、遠藤、
MF:柱谷、北沢、前園、沢登(岩本)、
FW:カズ、高木、
→ 急激な若返りを図ったブラジル人監督のファルカンは、MF前園、MF岩本、FW山口敏といった才能あふれる若手選手を代表に抜擢。セリエAジェノア所属のFWカズを中心に、地元・広島で行われたアジア大会に挑んだ。しかしながら、準々決勝でライバルの韓国に敗退。ファルカンは解任された。
MFラモス、DF堀池、DF都並、GK松永といったベテラン勢を代表に招集せず、若手発掘に勤しんだファルカン監督。思うような結果は残せなかったが、次世代につながる選手起用を見せた。
③ 1996年 西野ジャパン(アトランタ五輪アジア最終予選/本大会) GK:川口、
DF:鈴木秀、田中誠、松田、
MF:伊東、服部(広長)、森岡(遠藤)、路木、前園、
FW:城、中田英(松原)、
→ アジア最終予選の直前に、エースFW小倉を怪我で失うが、キャプテンMF前園を中心に一丸となったチームは、強敵サウジアラビアを下してアトランタ行きの切符を獲得。実に28年ぶりの本選出場であった。本大会では、すったもんだもあったが、予選リーグの初戦でFWロナウド、FWベベト、MFリバウド、DFロベルト・カルロスのいた最強ブラジル代表を撃破。世界に衝撃を与えた。
MF前園、FW小倉、FW城、GK川口、MF中田英、DF松田といった癖のある選手が多く、チーム発足時から、チーム内での争いごとも少なくなかったが、勝負所では見事に力を発揮した。まさしく、野武士集団だった。
④ 1997年 加茂/岡田ジャパン(フランスW杯アジア最終予選/フランスW杯) GK:川口、
DF:名良橋、井原、秋田(小村)、相馬、
MF:山口素、北沢(本田)、名波、中田英、
FW:カズ、呂比須(中山)、
→ 至上命題とされたフランス行きだったが、思わぬ苦戦を強いられた。FWカズが怪我もあって本来の調子を取り戻すことなく、加茂周監督はカザフスタンの地で更迭された。しかしながら、アウェーの韓国戦で生き返ると、代表に復帰したFW中山雅史の活躍もあって、イランとの第3代表決定戦に進出。ジョホールバルでの死闘を制して、見事にW杯初出場を決めた。
何度もくじけそうになりながら、それでも最後まであきらめずに戦った末に、最高のドラマが待っていた。あの頃の国立の雰囲気は異常だった。
⑤ 1999年 トルシエジャパン(ナイジェリアワールドユース) GK:南、
DF:辻本、手島、中田浩、
MF:酒井、遠藤、小笠原、本山、小野、
FW:高原、永井(播戸)、
→ キャプテンのMF小野を中心に、MF稲本、FW高原、MF小笠原、MF本山、DF中田浩、MF遠藤と綺羅星のごとき戦士たちが集まった日本ユース代表チームは、期待通りの快進撃を続けた。決勝トーナメントの1回戦でポルトガルにPK戦の末、勝利すると、メキシコとウルグアイにも快勝し、見事に決勝戦に進出。MF小野を出場停止で欠く手負いの日本代表は、スペインには0対4で敗れたが、それでも最後まで熱く戦って、立派なファイナリストとなった。
熱血漢のトルシエを中心にまとまりの良さも特出すべきものがあり、MF小野・MF小笠原・MF本山・MF酒井・MF遠藤で組んだ華麗な中盤は間違いなく世界最高レベルだった。そして、誰もがこの世代に夢を託した。
⑥ 1999年-2000年 トルシエジャパン(シドニー五輪アジア予選/本大会) GK:楢崎(曽ヶ端)、
DF:中澤、森岡(宮本)、中田浩、
MF:明神、稲本、酒井、中村俊(本山)、中田英、
FW:高原、柳沢(平瀬)、
→ ナイジェリアで行われたワールドユースの準優勝メンバーに、MF中田英、MF中村俊、DF中澤、、DF宮本、FW柳沢、FW平瀬といった優秀なタレントを加えたチームは、かつてないほどの強さでアジア予選を突破。
メダルが期待された迎えた本大会でも、南アフリカ、スロバキアを下して決勝トーナメントに進出。しかしながら、ベスト4入りをかけたアメリカ戦は、PKで涙を飲んだ。PKを失敗したのは、すでにセリエAでもトッププレーヤーの地位を築いていたMF中田英寿だった。
⑦ 2000年 トルシエジャパン(レバノン・アジアカップ) GK:川口、
DF:松田、森岡、服部、
MF:稲本、名波、明神、中村俊、森島、
FW:西澤、高原(柳沢)、
→ シドニー五輪ではベスト8に終わった日本代表だったが、その若きメンバーを中心に翌月のアジアカップに参戦。五輪世代に、MF名波、MF森島、FW西澤、GK川口といった経験豊富なメンバーを加えた日本代表は、初戦のサウジアラビアを4対1で下すと、以後、アジアのライバルたちを圧倒する。
予選リーグの再戦となったサウジアラビアとの決勝戦は、GK川口とMF望月の活躍で1対0で勝利。アジア2連覇を達成した。大会MVPに輝いたMF名波を中心にしたアタッキングフットボールは、7試合で20ゴールをマークした。このチームを史上最強の日本代表チームと評する人は多い。
⑧ 2002年 トルシエジャパン(日韓W杯) → 待ちに待った地元でのW杯。予選リーグでベルギー、ロシア、チュニジアと対戦した日本代表は、サポーターの大歓声に支えられて、快進撃を見せる。MF稲本の決勝ゴールでロシアを1対0で破ってW杯で初勝利を挙げると、第3戦のチュニジア戦は、MF森島とMF中田英のゴールで2対0で完勝。決勝トーナメント進出を成し遂げた。
20代前半の才能あふれる選手を中心に、ベテランのDF秋田やFW中山を加えたメンバー構成も絶妙だった。
GK:楢崎、
DF:松田、宮本(森岡)、中田浩、
MF:明神(市川)、戸田、稲本、小野、中田英、
FW:鈴木、柳沢(森島)、
⑨ 2004年 山本ジャパン(アテネ五輪アジア予選/本大会) GK:曽ヶ端(林)、
DF:茂庭、闘莉王、那須、
MF:鈴木(小野)、今野、徳永(石川)、根本(森崎浩)、松井、
FW:高松(平山)、田中達(大久保)、
→ 谷間の世代と揶揄されたが、山本監督のもと、Jリーグで戦いながら成長を遂げた選手たちのパワーが終結。アジア予選ではバーレーンに敗れるなど大苦戦したが、日本ラウンドから代表に復帰したFW大久保とMF阿部の活躍もあって、見事にアテネ行きのキップを確保した。
本大会では、MF小野とGK曽ヶ端をオーバーエイジで召集。しかしながら、なかなか周りの選手とかみ合わずに、パラグアイとイタリアに連敗。GL敗退に終わった。
⑩ 2005年 ジーコジャパン(コンフェデ・ドイツ大会) GK:川口、
DF:加地、田中、宮本、三都主、
MF:福西、中田英、小笠原、中村俊、
FW:玉田(大黒)、柳沢、
→ 豪華メンバーを揃えながら、なかなか内容の伴わないもどかしい試合の多かったジーコジャパンだったが、プレW杯であるコンフェデ2005で1勝1分1敗の好成績。欧州チャンピオンのギリシャを1対0で下すと、さらにブラジルとも2対2で引き分けた。
途中出場ながらFW大黒が2ゴールと活躍を見せ、MF福西・MF中田英・MF小笠原・MF中村俊の中盤は見事なハーモニーを見せて、世界を驚かせた。1年後のドイツ大会を見据えて、いい形でチーム作りが進んでいるかのように思えた。
⑪ 2007年 オシムジャパン(4カ国共同アジアカップ) GK:川口、
DF:加地、中澤、阿部、駒野、
MF:鈴木、中村憲、遠藤、中村俊、
FW:高原、巻(山岸)、
→ 2006年7月にオシム監督が日本代表監督に就任すると、卓越した指導力を発揮。2007年7月のアジアカップでは、MF鈴木・MF中村憲・MF遠藤・MF中村俊で組んだ中盤の支配力は圧倒的で、終始、試合をコントロールしたが、準決勝のサウジアラビア戦で2対3で敗れて、3連覇の夢はついえた。
しかしながら、準々決勝で、ちょうど1年前にドイツの地で完敗を喫したオーストラリア相手にPK戦の末に勝利。見事なリベンジを果たしプライドを取り戻した。結果的には、オシムジャパンが挑んだ最初で最後のメジャー大会であり、多くの人の記憶に残るものになるだろう。
Q. もっとも思い入れのある日本代表チームはどれですか?
① 1993年 オフトジャパン(米国W杯予選)
② 1994年 ファルカンジャパン(広島アジア大会)
③ 1996年 西野ジャパン(アトランタ五輪予選/本戦)
④ 1997年 加茂/岡田ジャパン(フランスW杯予選/本戦)
⑤ 1999年 トルシエジャパン(ナイジェリア・ワールドユース)
⑥ 1999年-2000年 トルシエジャパン(シドニー五輪予選/本戦)
⑦ 2000年 トルシエジャパン(レバノン・アジアカップ)
⑧ 2002年 トルシエジャパン(日韓W杯)
⑨ 2004年 山本ジャパン(アテネ五輪予選/本戦)
⑩ 2005年 ジーコジャパン(ドイツ・コンフェデレーションズカップ)
⑪ 2007年 オシムジャパン(アジアカップ)
上記以外のチーム
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