■ J2の第17節J2の第17節。4勝3敗9分けで勝ち点「21」の徳島ヴォルティスはホームの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで栃木SCと対戦した。栃木SCは3勝7敗6分けで勝ち点「15」。徳島は12位、栃木SCは19位に位置する。J2は3強(仙台・横浜FC・新潟)が抜け出しつつあるが4位以下は大混戦になっている。4位の岡山と12位の徳島の差はわずか「3」のみ。19位の栃木SCは9試合勝ちなしと苦しんでいる。
ホームの徳島は「4-1-2-3」。GKホセ・スアレス。DF藤田征、内田航、カカ、新井直。MF櫻井、一美、児玉駿。FW杉森、藤尾、西谷和。岡山から加入したMF白井永はベンチスタート。MF一美が今シーズン初スタメンとなった。U-21日本代表のFW藤尾がチーム最多の5ゴールを挙げている。3ゴールのFWムシャガ・バケンガはベンチ外。電撃加入した元・川崎FのDFエウシーニョはJ2では初のベンチ入りとなった。
対するアウェイの栃木SCは「3-4-2-1」。GK川田。DF鈴木海、カルロス・グティエレス、大谷。MF佐藤祥、谷内田、黒崎、福森健、瀬沼、植田啓。FW矢野貴。ボランチのMF西谷優はベンチ外となったので徳島のMF西谷和との兄弟対決は実現しなかった。横浜FMから期限付き移籍中のMF植田啓は3度目のスタメン。大卒ルーキーのDF大森渚はベンチスタート。DF大谷が今シーズン2度目のスタメンとなった。
■ J2の第17節J2の第17節。3勝8敗5分けで20位の大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアムで首位のベガルタ仙台と対戦した。仙台は10勝4敗2分けで勝ち点「32」。2位の横浜FCと同じ勝ち点「32」ながら得失点差の関係で今シーズン初めて首位に立った。ともにJ1経験が豊富なクラブになるが対照的な序盤戦になっている。J2の昇格争いは3強(仙台・横浜FC・新潟)の争いになっており、3位の新潟は勝ち点「29」となる。
ホームの大宮は「4-2-2-2」。GK志村。DF茂木力、西村慧、新里亮、小野雅。MF矢島慎、大橋尚、武田英、柴山。FW富山、小野雅。5月18日(水)に行われた岩手戦(H)で負傷交代するアクシデントが発生したベテランのGK南はアキレス腱を断裂して長期離脱することになった。4月初めに緊急補強したGK志村が移籍後初スタメンとなった。10番のFW河田はベンチスタート。ベテランのFW富山がスタメンで起用された。
対するアウェイの仙台は「4-2-3-1」。GK小畑。DF若狭、平岡、キム・テヒョン、内田裕。MFフォギーニョ、中島元、名倉、遠藤康、氣田。FW富樫敬。パリ世代のGK小畑は7試合連続スタメンとなった。好調な攻撃陣はFW富樫敬とMF氣田が5ゴール、離脱中のFW中山仁とベテランのMF遠藤康が4ゴールを挙げている。加入2年目となるボランチのMFフォギーニョは16節の金沢戦(H)で2ゴールを挙げる活躍を見せた。
■ J2の第17節J2の第17節。8勝3敗5分けで3位のアルビレックス新潟はホームのデンカビッグスワンスタジアムで横浜FCと対戦した。横浜FCは9勝2敗5分けで2位に位置する。J2の昇格争いは「3強(仙台・横浜FC・新潟)の争い」になっているが首位の仙台と2位の横浜FCが勝ち点「32」、3位の新潟が勝ち点「29」となる。4位の岡山は勝ち点「24」なので上位3チームと4位以下の差は大きい。新潟はホームでは7連勝中となる。
ホームの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、舞行龍ジェームズ、千葉、堀米悠。MF星雄次、高宇洋、三戸、伊藤涼、小見。FW谷口海。昌平高出身で高卒2年目のMF小見が今シーズン初スタメンとなった。プロ1年目の2021年はJ2で2試合に先発起用されているがまだゴールは無し。13試合で1ゴール4アシストのMF本間至はベンチスタート。東京V戦で活躍した好調のMF松田詠もベンチスタートになった。
対するアウェイの横浜FCは「3-4-2-1」。GKブローダーセン。DF亀川、岩武、ガブリエウ。MF和田拓、手塚、山下諒、高木友、伊藤翔、長谷川竜也。FW小川航。エースのFW小川航は16試合で10ゴールを挙げているが10節の仙台戦(H)で2ゴールを挙げた後、ずっと無得点。6試合連続ノーゴールとやや調子を落としている。この期間中はチームも低調。ここ6試合は1勝2敗3分けと勝ち点が伸び悩んでいる。
■ 2016年以来のJ1制覇を目指す鹿島J1は13節が終了した。2016年以来のJ1制覇を目指す鹿島は9勝3敗1分けで勝ち点「28」。2位と好位置につけている。13試合で21得点を奪っているので攻撃陣が好調。13試合で13失点なのでDF犬飼とDF町田が抜けて不安視されていた守備陣も奮闘しているが目立つのは何と言っても2トップである。6月の4連戦の日本代表に選ばれたFW上田が好調。13試合で8ゴール奪っており、J1の得点王の中心に位置する。
相方のFW鈴木優も好調。2年半ぶりの鹿島復帰だったが13試合で6ゴール4アシスト。たくさんのゴールに絡んでいる。2人合わせると14ゴールなので「驚異の2トップ」と言えるがFW鈴木優は今回の日本代表には招集されなかった。Jリーグで文句なしの結果を残しているので「代表復帰」を期待する声は少なくなかったがMFならびにFW登録の選手で選ばれたJリーガーはFW上田のみ。ほとんど全てが海外組だった。
一方、怪我の影響もあって調子が上がらないFW大迫が選外となったのは大きな話題になっている。もちろん、W杯まで半年あるのでこれからコンディションが上がってW杯メンバーに選ばれる可能性はあるが大事な4連戦で選外となったことで「FW大迫の本大会落選」の可能性が出てきた。FW大迫を蹴落とす選手として真っ先に考えられるのはやはりFW上田になる。彼が4連戦で活躍するようだとFW大迫は苦しくなる。
■ J1の第11節ACLの日程の関係で延期になっていたJ1の第11節の浦和レッズと横浜Fマリノスの試合は5月18日(水)に埼玉スタジアムで行われた。「優勝候補の一角」に挙げられながら浦和は開幕ダッシュに失敗してここまで2勝4敗6分けと低迷している。対照的に横浜FMは7勝2敗3分け。今シーズンも上位争いに参加している。浦和はここ5試合連続で引き分け中。3試合連続でスコアレスドローとドロー地獄にはまっている。
ホームの浦和は「4-2-3-1」。GK西川。DF馬渡、アレクサンダー・ショルツ、岩波、明本。MF平野佑、柴戸、小泉佳、アレックス・シャルク、関根貴。FWキャスパー・ユンカー。新加入のMFアレックス・シャルクがトップ下。MF小泉佳が右SHに回った。CBは右にDF岩波、左にDFアレクサンダー・ショルツを置くケースが多かったがこの日は左右を入れ替えた。DF酒井宏、DF犬飼、DF大畑は怪我のため離脱している。
アウェイの横浜FMは「4-2-1-3」。GK高丘。DF松原健、畠中、角田、小池龍。MF喜田拓、渡辺皓、西村拓。FW水沼、アンデルソン・ロペス、宮市剛。過密日程ということもあってメンバーを少し入れ替えてきた。FWマルコス・ジュニオールやDF岩田やDFエドゥアルドなどはベンチスタート。12試合で6ゴールのFWアンデルソン・ロペスがチーム内得点王になる。FW水沼は9試合で1ゴール3アシストを記録している。
■ カタールW杯は11月21日に開幕カタールW杯は11月21日に開幕するのでちょうど半年前となった。通常であれば半年前あたりに組み合わせ抽選会が行われて本番ムードが一気に高まるが冬開催となるカタールW杯はかなりイレギュラーである。Jリーグはシーズン終了後、欧州リーグはシーズンの真っ只中に行われる異例のW杯になるがカタールW杯を担当する審判員・129名が選出された。日本からは女性主審の山下良美氏が選ばれた。
「女性主審が男子のW杯を担当するのは史上初めて」となる。他に女性はフランスのステファニー・フラッパール氏、ルワンダのサリマ・ムカンサンガ氏が選出されている。近年はサッカーに限らず、どの競技も女性審判の台頭が目覚ましい。山下主審は2021年に女性として初めてJリーグの試合を担当してこれまでに計10試合で笛を吹いている。「山下主審がJ3の試合を担当する。」というのは珍しい話ではなくなった。
山下主審が担当した試合も何度か観ているが2021年6月6日に行われた讃岐 vs 鹿児島の試合が印象に残っている。この時は鹿児島のMF酒本が相手にヘッドバットをして一発レッドで退場になるなどかなり揉めた。この試合はうまく選手たちの感情をコントロールできなかったが山下主審の誤審などで試合が荒れたわけではなかった。「なぜ、MF酒本があんなことをしたのか意味不明」という試合だった。
2021/06/13 【Jリーグ】 MF酒本憲幸が一発レッド。荒れた(?)展開になった試合 (鹿児島ユナイテッド vs カマタマーレ讃岐)